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ソビエト占領地区[通貨改革以後 その1]

1Deutsche Mark(ドイチェ・マルク) = 100Pfennig(ペニヒ)

 ここでは、東西ドイツの分裂のきっかけとなった通貨改革時に発行された加刷切手を取り上げます。それより後に発行された著名人図案切手等の正刷切手は、こちらを参照してください。

1948.6.24 (木曜 Donnerstag, Thursday)

1.手押し加刷シリーズ

 急な通貨改革の実施であったため、西側の占領地区で発行されたような機械による加刷は間に合わず、管轄郵政局に対応する番号(郵便番号ではなく1893年に割り振られた番号)と郵便局名を配した簡単な印を作り、それを労働者図案シリーズに斜めに押した加刷切手が発行されました。手押し加刷に使われた番号とその管轄郵政局の対応、および、郵便局数は、以下の通りです。

 同じ番号でも、発行した郵便局が違えば、違う印が作られていますが、さらに1つの郵便局でも複数のタイプの印を使用しています。1つの印では時間がないので、複数の印を用意したのでしょう。これらをすべて異なる印として、手押し加刷に使われた印の種類は、以下の通りです。

 これらの印が使用された手押し加刷は、簡単に偽造できるため、昔から市場に偽物や真偽不明なものが多数出回っており、注意が必要です。
 なお、各郵便局に手押し加刷の指示が通達されたときは、労働者図案シリーズのPfennig額面(2〜84Pfennig)に押すようになっていましたが、数字図案シリーズ等、アメリカ・イギリス・ソビエト占領地区共同発行の他の切手に手押し加刷したものが存在します。

2Pfennig
加貼り用
6Pfennig
20gまでの印刷物
8Pfennig
20gを越え50gまでの印刷物
10Pfennig
市内用葉書、50gまでの外信印刷物、50gを越えた外信印刷物の50gごとの追加料
12Pfennig
市外用葉書
15Pfennig
10Markを超えて25Markまでの郵便振替手数料
16Pfennig
20gまでの市内用書状、50gを越え100gまでの印刷物
20Pfennig
10Markまでの郵便為替手数料、25Markを超えて100Markまでの郵便振替手数料
24Pfennig
20gまでの市外用書状
25Pfennig
100Markを超えて250Markまでの郵便振替手数料
30Pfennig
100gを越え250gまでの印刷物、外信葉書、20gを越えた外信書状の20gごとの追加料
40Pfennig
250gを越え500gまでの市内用書状
50Pfennig
20gまでの外信書状
60Pfennig 茶味紅
書留料、配達証明料、250gを越え500gまでの印刷物、500gを越え1kgまでの市内用書状
60Pfennig 赤茶
書留料、配達証明料、250gを越え500gまでの印刷物、500gを越え1kgまでの市内用書状
80Pfennig
速達料、250gを越え500gまでの市外用書状
84Pfennig
20gまでの市外用書留書状

・ソビエト占領地区宛の郵便であれば、西ベルリン地区でも使用できました。
・有効期限は1948年7月10日です。


・上の図版は、模造を防ぐため、真偽不明の切手を使用していますのでご了承ください。


1948.7.3 (土曜 Sonnabend, Saturday)

2.労働者図案シリーズ 3行加刷

 労働者図案シリーズへの機械による加刷の切手が発行されました。加刷は、ギーゼッケ・ウント・デフリーント(Giesecke & Devrient)社とノアック(Noack)社で行われました。

2Pfennig
加貼り用
6Pfennig
20gまでの印刷物
8Pfennig
20gを越え50gまでの印刷物
10Pfennig
市内用葉書、50gまでの外信印刷物、50gを越えた外信印刷物の50gごとの追加料
12Pfennig
市外用葉書
15Pfennig
10Markを超えて25Markまでの郵便振替手数料
16Pfennig
20gまでの市内用書状、50gを越え100gまでの印刷物
20Pfennig
10Markまでの郵便為替手数料、25Markを超えて100Markまでの郵便振替手数料
24Pfennig
20gまでの市外用書状
25Pfennig
100Markを超えて250Markまでの郵便振替手数料
30Pfennig
100gを越え250gまでの印刷物、外信葉書、20gを越えた外信書状の20gごとの追加料
40Pfennig
250gを越え500gまでの市内用書状
50Pfennig
20gまでの外信書状
60Pfennig 茶味紅
書留料、配達証明料、250gを越え500gまでの印刷物、500gを越え1kgまでの市内用書状
60Pfennig 赤茶
書留料、配達証明料、250gを越え500gまでの印刷物、500gを越え1kgまでの市内用書状
80Pfennig
速達料、250gを越え500gまでの市外用書状
84Pfennig
20gまでの市外用書留書状

・ソビエト占領地区宛の郵便であれば、西ベルリン地区でも使用できました。
・有効期限は西ベルリン地区は1949年3月20日、その他は1950年2月28日です。


1948.8.29 (日曜 Sonntag, Sunday)

3.ライプチヒ秋期見本市 付加金付き

 ライプチヒ秋期見本市の付加金付き記念切手です。ギーゼッケ・ウント・デフリーント(Giesecke & Devrient)社で製造され、5×5の25面シートで発行されました。発行枚数は600万セット(各額面24万シート、計48万シート)です。なお、16+9Pfennigの切手は、当時発行されていた切手の色と異なりますが、その理由は分かりません。

16+9Pfennig 1459年から始まった春期開催の市場(新年の挨拶をする人々)

20gまでの市内用書状、50gを越え100gまでの印刷物
50+25Pfennig 1469年の市場の風景(外国から参入してきた織物業者)

20gまでの外信書状

・有効期限は1950年4月30日です。


1948.9.

4.ベルリンの熊と柏の木シリーズ 3行加刷

 9月の終わり頃に、すでに有効期限が過ぎているベルリンの熊と柏の木シリーズへ加刷した切手が発行されました。台切手不足を補うために、倉庫に保管されていた切手を再利用したと思われます。加刷は、ギーゼッケ・ウント・デフリーント(Giesecke & Devrient)社とノアック(Noack)社で行われました。

5Pfennig 櫛形目打ち
加貼り用
5Pfennig ルレット目打ち
加貼り用
6Pfennig
20gまでの印刷物
8Pfennig
20gを越え50gまでの印刷物
10Pfennig
市内用葉書、50gまでの外信印刷物、50gを越えた外信印刷物の50gごとの追加料
12Pfennig
市外用葉書
20Pfennig
10Markまでの郵便為替手数料、25Markを超えて100Markまでの郵便振替手数料
30Pfennig
100gを越え250gまでの印刷物、外信葉書、20gを越えた外信書状の20gごとの追加料

・色調に多くのバラエティがあります。
・紙質に多くのバラエティがあります。
・ソビエト占領地区宛の郵便であれば、西ベルリン地区でも使用できました。
・有効期限は西ベルリン地区は1949年3月20日、その他は1950年2月28日です。


1948.9.

5.数字図案シリーズ 3行加刷

 9月の終わり頃に、数字図案シリーズへ加刷した切手が発行されました。数字図案シリーズすべてではなく、5種類のみです。労働者図案シリーズにはない額面を中心に選択したようで、その基準は不明です。使用例からの推測ですが、主に小包への使用を想定していたのではないかと思われます。加刷は、ギーゼッケ・ウント・デフリーント(Giesecke & Devrient)社とノアック(Noack)社で行われました。なお、これらの額面以外の切手には加刷されませんでしたので、あるとすれば、それは偽物です。

5Pfennig
加貼り用
30Pfennig
100gを越え250gまでの印刷物、外信葉書、20gを越えた外信書状の20gごとの追加料
45Pfennig
小包、他
75Pfennig
小包、他
84Pfennig
20gまでの市外用書留書状

・ソビエト占領地区宛の郵便であれば、西ベルリン地区でも使用できました。
・有効期限は西ベルリン地区は1949年3月20日、その他は1950年2月28日です。


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