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ソビエト占領地区−ブランデンブルク地区

1Reichsmark(ライヒスマルク) = 100Pfennig(ペニヒ)

1945.8.3 (金曜 Freitag, Friday)

1.ベルリンの熊と柏の木シリーズ

 総統はニュルンベルクにいると想定して進軍し、その当てがはずれたアメリカ軍が北上する一方で、あくまで総統は首都ベルリンに立てこもると想定したソビエト軍は、敗走し首都ベルリンになだれ込むドイツ軍を追って1945年4月24日(火)ベルリンを包囲し、ドイツ軍との市街戦の末、ベルリンを占領しました。5月9日(水)のドイツの降伏後、早くも5月19日(土)にソビエト占領軍当局は、ベルリン市参事会に対して、ベルリンでの郵便業務の再開を指示しました。翌20日には参事会で、まずベルリン市内でのみ通用する切手を発行する議案が採択されました。
 古いカタログでは6月〜7月にかけて切手が発行されているように書かれていましたが、現在では、8月3日(金)からベルリン市内とベルリンから特定のソビエト占領地区宛の郵便(葉書と書状)に切手が使用されたことから、その日が発行日とされていますので、こちらもそれに合わせています。
 8月7日(火)からは、すべてのソビエト占領地区宛の郵便に使用できるようになりました。ただし、取り扱いは、葉書と20gまでの開封書状に限られていました。それ以外の郵便に使えるようになるのは、東ベルリンでは10月15日から、西ベルリンでは10月24日からです。さらに、10月28日からは、ブランデンブルク地区でも発行されました。
 印刷はベルリン国立印刷局で行われ、10×10の100面シートです。目打ちは櫛形目打ちとルレット目打ちの2種類があります。ルレット目打ちはノコギリの歯の形(/ ̄\)をしたものですが、ノコギリの山の頂上部分が抜けていないものが、5Pfennigと12Pfennigにあります。このルレット目打ちは、抜けが悪いものが多いので、その見分けには注意が必要です。

櫛形目打ち ルレット目打ち

5Pf 5Pfennig ベルリンの紋章である熊
市内用葉書
6Pf 6Pfennig ショベルを持つ熊
市外用葉書
8Pf 8Pfennig ベルリンの紋章である熊
20gまでの市内用書状、250gまでの商品見本
10Pf 10Pfennig 煉瓦を持つ熊
加貼り用
12Pf 12Pfennig 材木を担ぐ熊
20gまでの市外用書状
20Pf 20Pfennig ベルリンの紋章である熊
250gを越え500gまでの市内用書状
30Pf 30Pfennig 廃墟の中に芽吹く若い枝
書留料

・色調に多くのバラエティがあります。
・紙質に多くのバラエティがあります。
・有効期限は1946年10月31日です。


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