ダイエットを始めてから1年余り。BMIではギリギリ標準の範囲内に収まるようにはなりましたが、標準体重を名乗るのは、かなり無理があったりなかったり…。こんな状態のまま、この数ヶ月、いわゆる停滞期に入ってしまったようなのです。うーん体重減らない〜。ダイエットとは言ってもチョコ部の活動は続けているので、これを減らせば効果的なのでしょうけど、それはちょっとなぁ…。チョコ美味しいし(もぐもぐ)。何か運動でもしないとダメかも…。また体重を落とした割りに体脂肪率の減りが少ないのも気掛かりなところ(両手で持つだけの簡易な体脂肪計なので、測定値が当てになるかも微妙なのですが〜)。 やっぱ体を動かさないとダメだよね、という至極、真っ当な結論に達した私なのですが、もともと運動嫌いですし、夏頃、スロトレを始めよう!として痛めた腰が、完治しきらないという有り様だったり(以前より良くなりましたが、まだ痛かったりする)。そんな時、ふと思い出したのが、長いこと車庫で埃を被っていた、"いんたーまっくす"改め"まっくす"クン。 引っ張り出して試乗してみたところ、なかなか良い感じ。何よりダイエットの成果により、ケツ痛がかなり軽くなりました(そりゃン10kgも痩せれば、細いサドルがケツに食い込む力だって減ろうというものデス)。よしダイエットに自転車を取り入れてみよう!ということで、超久しぶりにロードレーサーに乗ることに致しました。久しぶりの自転車、もう笑っちゃうくらい体力が続きません。昔、どこに行くのも自転車で行動していたのが、遙か昔のことのようです(実際、昔なんですけど)。 さて長時間、自転車に乗っていると、私的に欲しくなるのが音楽。ロードレーサーの硬い乗り心地や流れる景色などは楽しいのですが、同じ道ばかり走っているとさすがに飽きます。なので、大昔、ロードレーサーで通勤していた時は、アイワのウォークマンもどきをウェストポーチやベルトポーチに入れて愛用してました(無論、メディアはカセットテープの時代デス)。当時はイヤホンをはめて自転車乗っている人って、ほとんどいなかったように思うのですが、最近はホント増えましたね〜。やはりiPodの流行以降でしょうかね。見ていて危ないなぁ〜と思うことが良くあります…。 かつて自分もやっていたクセに、他人のを見て危ないというのはダブルスタンダードなんでわ?という突っ込みが入りそうな気がしますが、それはちょっと違います。ヘッドホンを使用しての自転車走行については、ヘッドホンを使用しない時に比べリスクが上がるが、メチャメチャ危険というほどではない、というのが私的見解です。ただし、程々の音量を保つ、見通しの悪い交差点の徐行、左右確認、一時停止を守る(最低でも最徐行)、車線の左端をフラつかず走行する、前方に障害物があって走行ラインを変えなければならないときは、事前に後方確認を行う等をちゃんと行った上での話です。 これらの注意が必要なことは、ヘッドホンの有無に関係ありませんが、ヘッドホンをはめると、耳から入ってくる路上のさまざまな音情報、後方からくる自動車の音や、見通しの悪い交差点から逆走&右折で飛び出してくる爆走おばちゃん自転車の音などが聞きに難くなるため、その分を視覚情報で補う必要があるということですね。基本はあくまで視覚による安全確認デス。 また遮音性が高いカナルは危なさそう。カナルで走ったことはないけど、遮音が行きすぎて、外の音が全く聞こえないようだと、さすがに危険じゃないかなぁ(想像)。ベルやクラクションの音、緊急車両のサイレンの音が聞こえないとなると、走行に支障が出るように思います。またボリュームはほどほどに抑えること、車の往来が激しい通りなどは、聞くのを諦める程度のボリュームに抑えることも大事だと思う。 私はワンコと散歩するときは、オープンエアなイヤホンを使いますが、音楽が聞こえるのは静かな路地や公園といったところだけで、交通量の多い道路では自動車の騒音でプレイヤーの音が聞こえない程度のボリュームにしています。自動車の騒音って意外に大きくて、あれに負けないようにヘッドホンを鳴らすとなると、相当、ボリュームをあげなくちゃならなくなり、結果、外の音がなんも聞こえないなんてことになりがちです。あと耳にも悪影響があるでしょうしね。 私が危ないなぁ〜と思う、ヘッドホン・サイクリストのおにーさん、おねーさんは、基本的交通ルールを無視している場合が圧倒的に多いデス(^^; 一時停止なんてしないし、大きな通りに出るときも、左右確認しないし、後ろなんてまるで見ないで進路変更するし、歩道を爆走するし、平気で車道を逆走するし、そもそも信号無視だってしちゃったり…。有視界での安全確認さえ行わないで、更に多少なりとも周囲の安全確認の情報を得ていた耳まで塞いだら、そりゃ〜危ないよ〜。 6月からの道交法改正に伴い、重度聴覚障害者の普通自動車免許取得が可能になるそうです。重度聴覚障害者の場合、原付は付加されないようなので、こちらについては『10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること(補聴器使用可)』が条件となるようですね。また聴覚による運転免許の制限について、世界の国々でどうなっているのかは、こちらが参考になると思います。聴覚障害があっても、自動車やオートバイの一般的な運転では問題ないという見方が大勢を占めるようです。 だからヘッドホンをしても危険がないとは言いません(単に外部から音が聞こえない状態より、外部からの音が聞こえない状態で、音楽に没頭することの方が危ないかもしれない)。聴力はないよりあった方が、より安全に走行できるのは確かです。ただし、聴力の有無が走行に支障をきたすほど影響が大きいのか。私はある程度、外部からの音が聞こえる状態なら支障なく走行できる、危険なのは視覚による安全確認やマナーの怠りだという考え方をしています。 ちと長くなりましたが、そんな分けで、きちんと注意をはらった上でのヘッドホン走行は、私的にはそんなに危なくないとは思っています。ヘッドホンをしたから即危険というような自転車乗りは、そもそも安全運転のための確認を怠っているのでは?。またヘッドホンを付けての走行に関して、安全性に疑問に思われる方は、一度、危険のないところで試してみると良いかもデス(何となくヘッドホンを過度に危険視される方は、想像だけで文句を言っているような印象を受けます)。 とは言ったものの、"交通の方法に関する教則"が30年ぶりに改正され、ヘッドホンを使用を止めるよう明記されることとなった以上、対策を考えねばなりません。前書きが長くなりましたが、そんな分けで、ロードレーサーにスピーカーを載せてみよう!と悪巧みをしてみました〜。 |
スピーカー本体に関しては、以前、手に入れましたお誂え向きなブツが手元にありますので、これを使わない手はありません。ということで、以前、取り上げたことがある、激安CDキャリングケース形スピーカーを使うことにしました。 問題はどうやって自転車に固定するか…。ハンドルには既にサイクルコンピュータとライトが乗っているので、スペース的に厳しいです。モノを取り付ける場所としてどうなんだろう?とは思いつつも、結局、ステムの上に固定することにしました(というかここしか空いた場所がなかった)。 で、試行錯誤の結果、落ち着いたのがこんな感じ。ダイソーで売っている、金属製の自転車用ドリンクホルダーを変形させ土台とし、同じくダイソーで売っている、コードなどを束ねるようなマジックテープ(3本入り)を固定用バンドとしたものです。 初めはMDポーチ形スピーカーを載せてみたのですが、スピーカーはコンパクトなものの、土台の方が大きく、結果、あまりコンパクトにならなかったので、だったら若干、音が良いCDケース形スピーカーを載せた方が良いなぁ〜と調整し、こんな感じと相成りました(もっとコンパクトな土台になるモノが見つかれば良かったかも?なのですが、なにしろ100均で調達出来るものには限りがありますので)。 |
スピーカーを載せてみるとこんな感じ。サイズ的には、ホントにギリギリな感じで、テープで固定する際、位置を調整してあげないと、スピーカーがライトのスイッチに干渉したり、サイクルコンピュータが見辛くなったりしてしまいますが、そんなに面倒ではありません。あと立ち漕ぎする時、ちょっと足に当たることがありますが、私的にはあまり気になりません。ライトとサイクルコンピュータがなければ、もうちょっと前進させるところなのですが〜。 こんな簡単な固定で大丈夫なのか?という声が聞こえて来そうな気がしますが、試乗してみた限りでは、全く問題ないですね。やはり土台の部分がガッチリ止められるのが良かったみたいで、荒れた路面でガタガタ揺すられても、ズレたりすることもありません。本体内にプレイヤーを内蔵している関係上、走行中は一切の操作が出来ないのは難点と言えば難点ですね(停止中、音を小さくすることが出来れば、音漏れが目立ちにくくなりますし)。 |
現状のまっくすクンです。スピーカーは、ちょうど顔の真下に来る感じになるので、位置的にはちょうど良かったと思います(耳から離れれば離れるほど、スピーカーの音量を上げなくちゃいけないですから)。音質はそれなりですが、必要にして充分。あとヘッドホンと違い、コードが煩わしくないのが良いですね♪。 音量の設定は、時速30kmくらいまでは充分聞き取れるようにしてみました(そこから上は風切り音に負け気味になる音量にしたデス)。この状態で周囲への音漏れがどの程度なのかは、走っている本人にはよく分からないのですが、静かな住宅街をゆっくり走っていると、多分、目立つのでは?と思います。交通量の多い幹線道路だと、スピーカーの音の方が負けてしまう感じ。 スピーカーからの盛大な音漏れというと、あまり品の宜しくない大型スクーターのそれを、私的には思い浮かべてしまうのですが、あれはエンジンという騒音発生装置が付いた上に、マフラーを改造するなどして更に騒音を増強させている分けですね。オーディオの音量は、この騒音に負けないよう、大音量で奏でられている分けですから、そりゃ〜、うるさくて当たり前。我が歌うまっくすクンは、そこまでうるさくはないと思います。交差点で信号待ちの状態でも、人目を集めるようなことはありませんし…。音漏れの程度に関しては、1人で判断するのが困難なため、いずれ友達に協力してもらい確認してみようと思います。 気になるお値段の方ですが、スピーカーが500円、固定具が200円、中のMP3プレイヤーは、CreativeのMuVo Micro N200 512MB(新品再生品)で2,000円、合計3,000円弱といった具合です。見た目は少々、ナニですが、な〜に、走りながらマリンパルの録音や音楽が聴ければ良いんです。見た目なんて気にしません〜。そもそも振動でいつ壊れるかも分かりませからね。 |
さて市販品に自転車用スピーカーなんてものが存在するのだろうか…と思ったら、実はとっくに売っているんですね(^^; 比較的、価格もリーズナブルなので、一般的にはこっちのを買うのが良さそうです(ステレオスピーカーだし)。ただざっとWebで情報を漁った限りでは、音質について語られたレビューが見当たらなかったのが気になりますが〜(というかレビュー自体がめっちゃ少ない。やはり自転車でスピーカーを使う人は少ないのでしょう)。 他に思い付く新教則への対策ですが、フックが付いているMDポーチスピーカーをハンドル周りやカバン、ベルトなどに引っかける手もありかも。これだと完全には固定されませんが、ママチャリくらいなら、何とか実用に耐えるのではないでしょうか〜。問題はスピーカーの方向が、必ずしも自分の方に向けられるとは限らないので、ボリュームを上げないと聞き難くなっちゃうかも(周囲に音がダダ漏れ)。 あるいはスピーカー内蔵の小型プレイヤーを身につける手もありかも。スピーカー内蔵タイプのZEN Stoneなら、クリップで胸元に付けられるみたいですし、服によっては更に耳の側で鳴らすことも可能なはず。検索してみると、ヘルメットのベルトに装着しているという方のお話があり、なるほどこれは実用的かも(でも汗かきさんだと故障が心配かも)。 あと問題点が、『ヘッドホンの使用等による周囲の音が十分聞こえないような状態』(という書き方がなされているっぽい)ということであるのなら、耳を塞がないタイプのオーディオデバイスなら、指導の対象にならない可能性はありそうですね(逆にヘッドホン以外のデバイスでも、周囲の音が充分聞こえないようなら、指導の対象になり得るのでしょうけど)。具体的には、ソニーのPFR-V1とか、あるいは骨伝導ヘッドフォンの類は、ヘッドホン形でありながら耳を塞ぎません。まあ遠目からは通常のヘッドホンと見分けが付かなさそうですから、ポリスメンに呼び止められるかもしれませんし、とにかくヘッドホンはダメなんだー!と杓子定規に怒る人もいそうな気がしますが(^^; PFR-V1の方は自転車での使用レビューは見つかりませんでした。かなり変わったデバイスですし、しかも高額ですから、こういう用途に使おうという方はあまりいらっしゃらないのでしょう。骨伝導の方はいくつか引っ掛かりますね(こちらとか、こちらとか、こちらとか)。骨伝導ヘッドホンに関しては、私も前々から興味があって、かなり前から新製品情報や製品レビューなどをチェックしているのですが、一般のヘッドホンと比べると、まだかなり割高であり、音質はあまり良くなく、別途、アンプを用意しないと音量が不足気味なことが多い。また音漏れが激しいということのようです(更に高額なフィルチューンは、音質はそこそこ良いらしいです)。ということで、一般的用途にはあまり向かなさそうなのですが、自転車での使用に限れば実用性ありという感じのようです。 さて新教則、巷のヘッドホン・サイクリストの皆様はどう対処されるのでしょうね。自転車で音楽を聴くのを諦めるのか、それとも何らかの手段を講じるのか。ケーサツがどれくらい厳しく取り締まるか不明なので、結局、蓋を開けてみるまで分からないのですが、何でもオランダでは取り締まりが難しいからという理由で、音楽を聴きながらの自転車走行がOKになったとのことですから(記事を読むと耳が塞がれるからというより、アップテンポな曲の高揚感とかを問題にしているっぽい?)、忙しい日本のケーサツ官も、そこまで手が回らないかも?。となれば、6月以降もヘッドホンを使い続ける人、多そうな気もしますね。まあ自転車用スピーカーに関しては、売れ筋商品にはならなさそうな気はします。やっぱ、スピーカーを鳴らしながら走るのは恥ずかしいという向きもあるでしょう(^^; 思うのですが、こうしたさまざまな選択肢があるというのは、小型軽量、振動にも負けないシリコンオーディオならではのことですよね。カセットテープはもちろん、駆動部を持つCDやMD、HDDでも、ロードレーサーに据え付けたとしたら、振動でまともに使えないでしょうし、故障も頻発することでしょう。時速30kmで走る歌う自転車に乗って、超石器時代を身をもって感じたサラなのでした。 #超石器時代は、今日トクのWebMasterさんのPAT PENDらしいです。 #うーん何て上手いネーミングセンスなのでしょうか…。 追記:ZEN STONE(スピーカー内蔵モデル)、買いました(こちらとこちら)。これはかなり使えます。静岡県でも2/2から自転車でのヘッドホン禁止となりましが、音質さえ問わなければ自転車にこれというのはアリですね〜。耳を塞がないから周囲の音も聞きやすいですし、音量を上げれば充分、耳に音が届きますし。音質としては、ポータブルのAMラジオの音質を軽くしたような感じとでも言えばいいでしょうか。小さいので付けるポジションを色々、工夫出来る点も面白いです(音の響き方も変わったりしますし)。 2008/05/28:作成 2009/01/27:追記 2009/02/05:微妙に修正 |