HomePageさらさらオリーブしゃんその他の娘謎な物gameチャットmail

自転車と乗ってみる(タイトル)

結構な非日常感です〜
 

 再び自転車に乗るようになってから、ちょくちょく、自転車に関する情報をWebで漁るようになりました。そんなとき、偶然見つけたのが、静鉄のサイクルトレイン。自転車をまんま持ち込める電車のサービスというのは、海外では割とあるらしいとか、日本でも地方路線で行われているらしいとか、聞いたことがあったのですが、まさか地元の静鉄で行われているとは予想もしていませんでした〜。

 静鉄というのは静岡鉄道の略で、新静岡〜新清水間を結ぶ11km程のローカルな私鉄です。清水・静岡の市民には馴染み深い電車で、子供の頃、電車と言えば静鉄、汽車と言えば国鉄(現JRの東海道線)と呼び分けていた記憶がありますね。割と運転間隔が短くて、あまり待たずに電車に乗れるのが便利だったり(というか、私鉄というのはこういうモノだと思ってました(^^;)、昔、運行されていた急行が、"ぱらら、ぱらら、ぱら〜♪"とメロディーを鳴らしていたのを懐かしく思い出したり…(うんうん)。

 閑話休題。おひょ?、静鉄でサイクルトレインとな?、何じゃこりゃ?、と思いつつ、更に調べてみると、静鉄のサイクルトレインは、数年前から、不定期ではあるものの運行されているのだそうです(車掌さんに聞いてみたところ、50回だったかな?、既に何度も運行されているとのこと)。今回は6月の毎週土曜日に運行されるとのことだったのですが、私が情報を見つけたときには、既に6月の最終週の予約しか間に合わない時期でした。

 ただ何しろ梅雨時のことですから、天気の状態が分からないんですね〜(マックスくんには泥よけが付いてないので、とても雨の日に乗る気にはなりません)。でもこれを逃すと、次の運行はしばらく先のことになってしまうでしょうし…うーん。で、静鉄に問い合わせのTELをしたところ、雨天時などのキャンセルは可能とのことだったので、<新静岡駅→新清水駅→新静岡駅>にて予約をお願いしました〜。

 
静鉄サイクルトレイン、出発前 ということで6/28日、サイクルトレインに乗り込む直前のマックスくんです。この日のサイクルトレインは、美女と野獣のラッピング仕様の電車でした(毎回、同じ車輌がサイクルトレインに使われる分けではないらしい))。

 この日、新静岡発に乗り込んだのは、男の子2人を連れた母親さんらしき方と私の合計4人。天気は曇りだったものの、予報では夕方か夜くらいに雨が降り始めるとのことだったので、もしかしてキャンセルした人もいたのかも?。それとも認知度が低いため、人が集まらなかったのかも?。

 
静鉄サイクルトレイン、車内に乗り込んだところ 堂々と(?)、電車に乗り込んだマックスくんの図です〜。マックスくんにはスタンドが付いてないので、撮影するのも一苦労です(電車の座席とか汚しちゃいけませんから、上手く立て掛けるようにしないと…)。

 サイクルトレインと言っても、車輌の前後と窓の所にパネルが貼られるくらいで、別段、特別な装置がある分けではありません。スタンドがないマックスくんはもちろんですが、スタンドが付いている自転車も、走行中、転倒しないように支えないといけません。

 今回はお客さんが4人しかいませんから、車内はガラーンとして静かです。いや〜、何か変な気分でしたよ。この形の電車(1000系と言うらしい)は、私が子供の頃から慣れ親しんでいるタイプのもので、かつては通学などでも利用していた、とても馴染み深いものなのです。そこへ自分の自転車を持ち込んでみるなんて考えたこともなかったです。何かとっても非日常な感じ…。シュールと言っても良いかもしれない。そんな感じ。

 
静鉄サイクルトレイン、乗車券とお土産の品 乗車券の購入というか、料金の支払いは電車に入ってからになります。700円と引き替えに、乗車券、ソイジョイ(レーズンアーモンド)、そして静鉄電車の模型(LuLuCa仕様のBトレインショーティー)を頂いてしまいました。模型に関しては…

"今年は静岡清水線が開通してから100周年を迎えます。これを記念して毎回お申込み先着5名様(期間中合計20名様)に、ルルカラッピングトレインをデザインしたBトレインショーティーをプレゼント"

…とのことで、遅くに申し込んだ私は無理だろうなぁ〜と思っていましたので、これは望外なラッキーでした。ソイジョイと模型で、支払った料金を軽く上回ってしまいますね。太っ腹というか何というか(^^;;; "当社では、公共交通機関と自転車のご利用が、環境負荷の軽減につながればと考えております。"との言葉のとおり、イベントとして採算は度外視で行われているのでしょう。

 
静鉄サイクルトレイン、新清水に到着 こちらは新清水に到着した時の図です。静鉄電車は通常、ワンマンで運行されていますが、サイクルトレインには車掌さんが乗車します。サイクルトレインは終点までドアを閉じたまま運転されますが、一応、各駅停車するんですね。

 なので、通常の電車と間違えて、プラットフォームのお客さんが乗り込もうとしてしまうことがあり、その時、窓を開けて、『団体用なので、次の電車をお待ち下さい』等、呼びかけをする必要がある分けです。実際、今回の乗車時にも、何度か乗り込もうとドアの前に来ちゃったお客さんがいらっしゃいました。

 あと降車時に車掌さんから、復路に乗車しない場合は、事前に連絡を入れて欲しいと説明がありました(乗車券の裏面にも書かれているデス)。親子三人の方たちは、予め復路は乗らないと決められていたようでしたが、私は雨が降らない限り、復路も乗るつもりだったので、一応、乗るつもりと答えました。

 
 新清水駅から降りた後ですが、今回は漠然と東の方に行ってみようと思っていただけなので(そもそも主目的はサイクルトレインに乗ること!だったですし)、ただひたすら東を目指して走ってみました。で、由比の方に抜けようと走り続けて行くと、こんな看板にぶつかりました。

極めて同感な看板への落書き(笑) "この先バイパスには歩道がありません。由比方面へは戻って太平洋自転車道をご利用ください。"

 …。あのさぁ、自転車道の案内ってどこにあるのよ?と、少々、カチンと来たのですが、看板の余白に落書きが…。

 『その自転車道、どこにあるか書いとけ』

 もちろん私が書いた落書きじゃありません(念のため)。いや〜、全く同感(笑)。思わず溜飲が下がりましたよ(笑)。だって普通に走っただけじゃ、この看板にぶつかるまで、この先、自転車では通れないとか、太平洋自転車道がどこにあるか?とか、気が付きませんって。結局、ゆるゆると引き返しつつ、自転車道の入り口を探し出したのではありますが、この看板以外でも、太平洋自転車道とやらは案内が不親切だと感じました。こんな所を通るの?という所が何ヶ所かありましたし、道路脇から雑草が伸び放題のところや、車道から吹き込んだゴミやら何かの破片やらで、路面が汚かったりと、管理がずさんだなぁ〜と思うこと仕切でした。

 
自転車道へ入るトンネル(?) でですね、国1から自転車道に入るには、ここら辺(Google地図)にある横断ボックス(トンネル)を通ります。国道52号との交差点をちょっと過ぎて向かって右側、バイパスを潜って横断するような、小さなトンネルみたいのを通ります。

 画像が小さくてちょっと見難いですが、国1を清水から由比へ行く方向で撮ったもので、この先、道路左側にがガソリンスタンドが、右側には健康ランドが見えます(なのでスタンド前を通り過ぎたら行きすぎデス)。

 トンネル入り口にある看板には…

『歩行者・自転車の皆様
由比方面へはこの横断ボックスを通り抜け左に行って太平洋自転車道をご利用下さい。』

…と書かれていますので、この看板を発見出来れば、道に迷うことはないと思うのですが、何しろ入り口手前の向かって右側にあるので、車道左側を走っていると気付きません(左側には出ていないと思った。少なくとも私は気付かなかったデス)。

 また今回は自転車の走行中、マリンパルを聴くことが出来るのか?、MP3プレイヤーのFMラジオの機能を使い、延長コードをアンテナ代わりにして、スピーカーにつないで実験を行ってみたのですが、うーん、コミュニティFM局のマリンパルでは、電波の出力的にちょっと厳しいみたいです。清水でもちょっと電波状態が悪くなれば、ザザっとノイズで聞こえなくなってしまいますし、興津を過ぎた辺りからは、全く聞こえなくなってしまいました。アンテナ代わりの延長コードを張る際、自転車で走る時、邪魔にならない範囲でというと、どうも充分なアンテナの長さが確保できないみたいなのですね。県域局なら大丈夫そうだったのですが、残念です。

 で、結局、この日は富士川橋を渡って富士市内に入り、蓼原(たでわらと読みます)の辺りにあったコジマを越えたのは覚えていますが、いい加減、漕ぎ疲れたので、適当なところで引き返しました。新静岡への往復距離を含めると、この日は、大体、80km弱ほどになります。あっ、そうそう、この時、車掌さんから頂いたソイジョイを食べてみたのですが(私的初ソイジョイ)、うーん、自転車用のおやつとしては、ちょっと微妙かなぁ。ぱさつき気味で口に残るし、割と油っぽい印象で、私的には買ってまで食べたいとは思わなかったです。

 
 富士からの帰り道は、かなりヘタレてしまい、休み休み走りました。今まで40km以上、走ったことはなかったので、かな〜りつかれました(^^; ケツもかなり痛くなりましたし、足も回らなくなってしまいましたし(トホホ)。ドリンクもボトル1本では厳しいですね。まあ最初から足りないはずだから、適宜、その場で買おうと思っていたのですが、真水とドリンクの2本立ての方が、使い勝手が良いように思いました。うん、走ってみないと分からないことが体験できたと思います。

かなり完成してきたドリプラの観覧車 清水に着いたのは復路の電車の発車2時間前。帰り始めた頃は、時間があったら三保の灯台へ行こうと考えてはみたのですが、とてもそんな気力はなく、2時間、辺りをぶらぶらして過ごしました(古いといってもロードレーサーなので、自転車を置いてどこかに行くというのは、イタズラや盗難が怖いのです)。

 ドリプラの観覧車も見に行って来ましたが、いや〜、もうこんなに出来ちゃってるんですね。前に見たときには、まだ輪っかの部分が完全には出来上がっていなかったのですが、既にゴンドラの取り付けが、粗方、済んじゃってます。確か7月下旬に完成する予定と、マリンパルで聞いた気がします。イルミネーションはLEDになるんでしたっけ?。

 
静鉄サイクルトレイン、帰りの車内風景 こちらは発車前の復路の電車の中。帰りの乗客は私だけだったので、ホントに貸し切り状態でした〜(この画像だとほとんど見えませんが、奥にマックスくんを置いて撮影しました)。電車に自転車を持ち込んだのも初めてでしたが、発車から終点まで、乗客が自分一人の電車というのも、私的初体験だったりしました。一人で借り切ったみたいで、なかなか愉快でしたよ〜。復路の方が乗客が少なくなりますから、サイクルトレイン自体を楽しみたい方は、復路を逃さない方が良いかも?です。

 新静岡に到着して帰路に就いた分けですが、これまで何とか曇りで踏ん張っていた(?)空模様が、若干、崩れ初めてしまい、濡れないようにガンバって自転車を漕ぐハメになってしまいました。何とか路面が濡れる前に家に辿り着くことが出来ましたが、いや〜、最後の最後で疲れました〜。

 
LuLuCa仕様、静鉄電車のBトレインショーティー
 お土産に頂いたLuLuCaラッピングの模型、早速、作ってみました〜。発売は静鉄、製造はバンダイだそうで、バンダイらしく接着剤不要、外装は塗装済みのお手軽キットです。食玩がちょっと豪華になった感じかな?。細かなマーキングはデカールではなくシールになっていて、水不要で粘着力が強いのは良いのですが、細かくカッターで切り貼りしなくてはいけないので、これが案外、大変でした。その甲斐あってか、完成してみると、なかなか可愛くて良いですね♪。私は鉄道&鉄道模型の趣味はないのですが、ノーマル仕様の静鉄電車があれば、一緒に並べて飾りたいなぁ〜と思ったり(が、ノーマルタイプは売り切れの様で残念です)。

 うん、なかなか楽しい体験が出来ました。車掌さんに聞いたところ、次回の運行は未定だそうですが、秋頃になるのでは?とのことでした。またサイクリング関係のイベントと連携して運行されることもあるそうです。また機会があれば乗ってみたいですね〜。次回はお土産に模型は期待できないかも〜?(ちょっと図々しいかな(^^;)

 あと自転車を持ち込んでみて思ったこと。まず、自転車というのは、案外、スペースを取るということ。大体、乗客5人分くらいの場所を取ってしまうのではないでしょうか。また固定する装置なり、置き場所なりがあった方が望ましいですね(いくら手で押さえておくよう呼びかけしても、手を離しちゃう人も出て来ちゃうでしょうし)。あと乗車出来る駅が新静岡と新清水だけなのは、使い勝手が良くないなぁ…。でも途中の駅で乗車させるのは、時間的に無理がありますよね(自転車と一緒だと素早く乗り込めない)。

 本格運用しようとすると、この辺がネックになると思います。なので、静鉄のサイクルトレインは、こういう形でのイベント的な運行以外は、なかなか難しいんだろうな〜と思います。というか、こういう形であっても、サイクルトレインを企画してくれる静鉄の方針に、私的にはとても好感を持ちました。本格運用は無理でも、末永く続けて欲しいと思います。

 でも一応、要望とか書いてみようかな(静鉄の方が読んでくれるとは思いませんが〜)。出来たら朝・夕の2往復ではなく、朝・昼・夕の3往復に出来ませんか?。夕方まで復路の電車が来ないとなると、時間を潰すのが大変な場合もあると思うデス。例えば低学年の子供とかは、待ちくたびれてグズってしまったりとか。例えば新静岡から乗って、ドリプラで映画を見て、観覧車に乗って、ちょっと散策して、お昼に復路に就くとか。

 あと往復だけではなく、片道での予約も受け付けるようにしてはどうでしょう。今のシステムだと、朝、乗らないと、夕方にも乗れませんが(往復だから当然ですが)、復路だけ乗れるようになれば、使い勝手が良くなったりしないかな?とか思ったのですが〜。載せられる数に限りがあること、通常の手続きではないため、予約や弾力的運用が難しいとは思いますが、電車の改造は無理にしても、それ以外の面では、まだ改善出来る余地はあると思います。

 それからもう一つ、認知度があまり高くないようなので、もうちょっと宣伝してみてはいかがでしょう?。もしかして、あまり人気になると困ってしまう面もあるのかもしれませんが、こんな面白い企画、もっと知ってもらわないと勿体ないと思うデス。きっと子供さんとかは喜ぶと思いますよ〜♪。次回、運航時には、マリンパルでも取材してくれないかなぁ…。


2008/07/01:作成
2008/08/12:自転車道への入り口について追記

次のページを見る その他の娘メニューページへ HomePageへ 前のページを見る