■鍵盤がわかる人のためのを2倍楽しむ法■
PART2

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II ダイアトニック・コードという考え方

四和音の構造

ダイアトニック・コードというのは、コードの名前ではなく、
スケール(音階)のそれぞれの音を主音にして、その音階の中にある音だけを使って作られたコード。
ということです。

◇step up◇
音は重ね方によってコードとしての機能や役割が変わってきます。ド・ソだけでは、長調か短調かもわかりませんが、3度の音(ミorミ♭)をいれることによって長調か短調かを決定するように。さらにコードの役割のはっきりさせるために7度の音を重ねた四和音を使用するというお話だと思います。(どんな役割かについては、後の章で・・・。)

Cメジャー・スケールの四和音の構成音については、DVDや教材添付の譜面でご確認ください。

メジャー・スケール上のダイアトニック・コードを弾いてみる

音階の中にある音だけを使う・・・。つまり、Cメジャースケール(ハ長調)であれば、ドから始まる、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ。
ピアノでいえば”すべて白鍵”の音
ということになります。
鍵盤上のコードの推移は以下画像でご確認ください。
四和音が白鍵だけを1つずつ右に(高い音に)動いていくのがわかると思います。各コードの一番左の音(主音)は、ド→レ→ミ→ファ→ソ→ラ→シですね。

音階の中にある音だけなので、
Cメジャー・スケールなら
白鍵しか使わないダイアトニック・コードができる。

※これは、例えば、シ(B)に♭がつく、Fメジャー・スケールだとすれば、四和音のダイアトニック・コードもBだけ♭がつくコードになります。
 つまり、黒鍵を1つしか使わないメジャー・スケールだとしたら、そのスケール上にできるダイアトニック・コードも、同じ音が1つ黒鍵になる・・・。です。

コードの性質によって画像の色を分けてみました。例えばメジャー(長調)のコードは赤、マイナー(短調)のコードは青。
長調と短調が混ざっていますが、すべてスケール上の音を使っているため、自然なコード進行に聞こえる。
またコードを構成する4つの音を変えなければ、ポジションによって音の並ぶ順番を変えても(例えばギターで、ドソシミソ→レラドファラ・・・と弾こうが、ドシミソ→レドファラ・・・弾こうが)、いずれも自然につながって聞こえる進行になり、かえって、スケールにない♯や♭を付けて、すべて長調だけで弾いたりすると不自然だ。というようなところはACEさんの弾かれたコードの通りです。

(2004.2.6)(2004.2.7追記、修正)

三和音を分散和音で弾いてみる

DVDの譜例に音符で載っているので(タブ譜だけでなく)、ピアノで弾かれるとダイアトニックコードと、すべてメジャーコードで弾いた場合の、進行の違いがわかると思います。

ナチュラル・マイナー・スケール上のダイアトニック・コードを弾いてみる

Aのナチュラル・マイナー・スケールを例にあげていらしたので、音でいえば、ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソをそれぞれ主音にするダイアトニックコード。
上のCメジャー・スケールの画像で見ると、6番目のコードAm7から、G7までとなります。
つまり各コードの構成音はCメジャー・スケール上のダイアトニック・コードとAナチュラル・マイナー・スケールのコードは全く同じ、鍵盤でいえば、すべて白鍵だけでなりたつコードです。

ダイアトニック・コードの中でどう工夫をするのか?

ダイアトニック・コードは自然に聴こえるコード進行であるため、逆にありきたりに聴こえないように工夫が必要ということだと思います。
Cメジャー・スケールのドレミファソラシドを1つのメロディと考えたとき、そのメロディにあったコード進行は1つということはなく、例を弾かれてます。
たとえば、ドの音ならいつも伴奏のコードはC7がよいのか、レならDm7か・・・というわけではなく、
譜例ではそのメロディの音を含んだコード、例えば同じの音に対しても、<ミソシから成り立つC7>や<レファラから成り立つDm7>や
<ラミソから成り立つAm7>を当てはめていることがわかります。
前後のメロディやコードによって、工夫しながらより適切なコードを当てはめることが大切ということではないでしょうか。。。

(2004.3.1)

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