■■鍵盤がわかる人のためのを2倍楽しむ法■■
PART3
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■III コードの機能、役割
●●スリー・コードが果たす役割
ダイアトニック・コードの中で、調性音楽の起承転結を担う意味でも、特に重要なのが、第1音、第4音、第5音をそれぞれ主音にしたコード。
この3種類のコード(=スリーコード=主要三和音)だということです。
Cメジャー・スケールの4和音でいえば、スリーコードは、I△7=C△7、IV△7=F△7、V7=G7 の3つになります。
●●トニック、サブ・ドミナント、ドミナントについて
上記のスリー・コードをその特徴から、それぞれ、・トニック(主和音) ・サブ・ドミナント(下属和音) ・ドミナント(属和音)
と呼び、それぞれに特性、役割をもっています。
DVD添付の解説にありますが、簡単には以下になります。
Tonic(トニック) | 最も安定したコード いくつかのコードを移行後使用すると、大きな終止感が得られる | I△7 |
Sub−Dominant(サブ・ドミナント) | 次のコードへ移行しようとするコード | IV△7 |
Dominant(ドミナント) | 不安定で、Tonicへ移行しようとするコード | V7 |
※スリー・コード以外の4つのダイナミック・コード<IIm7・IIIm7・VIm7・VIIm7(♭5)>も、スリー・コードに準じるコードとしての役割がそれぞれあるということですが、
少々複雑になるので、ここでは割愛させていただきます。;(DVD添付資料をご参照ください。)
Cメジャー・スケールのスリー・コード |
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画像上で、<C△7がトニック><F△7がサブ・ドミナント>、<G7がドミナント>となっていますが、これは<Cメジャー・スケール>において、4和音を弾く場合の話になります。
何かのスケールにおいて、1番目、4番目、5番目の音を主音としたコードが、トニック、サブ・ドミナント、ドミナントとなることは常ですが、
それが例えば3和音なら必ずしも、C、F、Gになるということではモチロンなく、逆にいえば、スケールによっては、Cがサブドミナントになったり、Gがトニックになることもある。ということです。
それが、DVD譜例の13〜15でおっしゃったことになります。
つまり同じようにC→Gというコードで始まっても、その後のコード進行、最終的なコードで、なんのスケールの何番目のコードに当たるのかが変わる(わかる?)ということです。
◆C(トニック)→G(ドミナント)→F(サブ・ドミナント)→G(ドミナント)→C(トニック)
この場合は、各コードが( )内の役割をもった、Cメジャー・スケール上のコードとなります。
◆C(サブ・ドミナント)→G(トニック)→C(サブ・ドミナント)→D(ドミナント)→G(トニック)
この場合は、各コードが( )内の役割をもった、Gメジャー・スケール上のコードとなります。
※それぞれ(トニック、サブ・ドミナント、ドミナント)の役割については、DVD添付資料か、上記表をご覧ください。
★ちょこっと一休み★〜身近にあるトニック、サブ・ドミナント、ドミナント〜 例えば、童謡「ちゅーりっぷ」の最後、”どの花見てもきれいだなぁ”ですが、ハ長調(Cメジャー)でコードをつけるとすれば、基本は、
・・・というような進行が自然かと。やっぱり最後は臭くても(笑)、安心して終われる、ドミナントからトニックみたいですね。 |
トライトーンの話はこれまた難しいので、次回にいたします・・・;。
(2004.3.1)(2004.3.3修正)