■■鍵盤がわかる人のためのを2倍楽しむ法■■
PART5
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■IV コードとメロディの関連性
●●メロディが主人公であり、コード進行が背景である
メロディだけでもストーリー性があり表情のあるフレーズのバックで、いくつかのコード進行の例を弾かれています。 特に作曲やアレンジをされる方でなければ、ここはコードによってメロディの表情がさらに変わるということが、聴いてわかればよいのではないでしょうか;。
◇step up◇
もし、ちょこっと分析するならば、Cメジャーとも、Aマイナーともとれるメロディに、どれも基本ダイアトニックコードを使われてますが、
譜例27は、最後にF△7→G7のコードでメジャー展開の予感、譜例28では、Dm7→E7で、マイナー展開の予感を匂わせてると思われます。これだけでもメロディ自体の雰囲気が変わって聞こえるのでは。
E7はここではノン・ダイアトニックなコードになりますが、それはIII章ででてきたナチュラル・マイナー・スケール上のドミナント・モーションの考え方と同じと考えてよいかと思います。
●●コードによってメロディの表情を変えることができる
こちらも作曲やアレンジをされる方以外、単純な単音バッキングのようなメロディでも、コード進行によって表情が変わることが、耳でわかればよいと思われます;。
◇step up◇
譜例30では、Cメジャーのスリー・コードで、トニック→サブ・ドミナント→ドミナントの進行が繰り返されています。
譜例31は、最後にDm7→Em7で、Aマイナーのサブ・ドミナント→ドミナントの動きが。。。
■V コード・プログレッションの実際
●●テーマ曲を題材に
教則のために書き下ろしたというテーマ曲、その名も「Diatonic Garden」(笑)。
ACEさんのおっしゃるとおり、イントロとエンディング以外はコードにダイアトニック・コードを使われ、メロディもスケール上の音だけを使われてます。
こちらについては、ただただDVDで、気持ちよく、でもちょっと切ないギター・フレーズとACEさんのステキな弾き姿を堪能するにつきるかと(笑)。
本田さんのアレンジも、スクエア張りのウィンド・シンセ系フレーズが効いた、すんごくかっこいいバックです。 face to aceとはまた違ったアレンジが新鮮。
もっと長いサイズで、ぜひライブでも聴いてみたいと思ったテーマ曲でした。
◇step up◇
もしこのテーマ曲で、どれがトニックでドミナントかというようなこと、ダイアトニック・コードのことを考えたりする場合、本編と違って♭二つのGマイナーの曲になっていますので、多少注意が必要かも知れません。
例えば、Dm7はAマイナーでは、サブ・ドミナントにあたりますが、ここ(Gマイナー)では、ドミナントになる・・・というような。
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〜エピローグ 今回、ギタリストのためのダイアトニック・コードの説明を、鍵盤に置き換えてみて改めて思ったことは、 理論はやっぱり、字面だけとか、聴いてるだけとかでは身につかない、実践で活用してなんぼだな。ということは実感しました。 最後になりましたが、音楽理論に興味を持たせてくださったACE様、「ダイアトニック・コード活用術」のDVDを制作されたスタッフの皆様、 2004年3月29日 音うさぎ★れい |
参照資料:インストラクター:ACE 発売元:アトス・インターナショナル
「ギタリストのための音楽理論研究〜鉄人への道〜」著者:ACE清水 発売元:シンコー・ミュージック
+音うさぎの頭の片隅にある知識;
(2004.3.29)