エピソード52 

今日はヘビメタっぽい感じ

 私の時計はバンドまで金属製、とは言っても、ロレッ○○や○○ホイヤー等、海外の高級ブランドには今のところ
あまり興味がなく、国産品を使っています。

 さてある日、ここは空港の手荷物検査場。従来、私は金属探知機のゲートをくぐるとき、律儀にもすべての金属物を体から外して臨んでいたのですが、上司とかを見ると必ずしも腕時計は外すことなくパスしています。
「いけますのん?」
「ああ、いけるで」
「なーんや」
てなわけで、そのある日より腕時計はつけっぱなしにすることにしました。
 金属探知機は行き(関空)も帰り(羽田)もパス!
「ホンマや、問題ないやん」

 そして別のある日。
 往路にて、関空のゲートをくぐった際にアラームがならしてしまいました。
“ピー”および「「携帯や小銭入れがあればこちらに出して…」」
「あ、これですよ。これ。時計…」
 そして、腕時計をトレーの上において再度くぐると問題なし。
「あれ、ダメな日もあるんだ。機械の感度を変えているのかな?」
 その日の帰り、腕時計をつけたまま羽田のゲートをくぐった途端。
“ピー”「「携帯や小銭入れがあればこちらに出して…」」
「うわぁ、何でやねん」

 それ以降、不思議なことに、朝、関空で鳴る日は、夜、羽田でも鳴るんです(私の東京出張は基本的に日帰り)。もし、朝無事に関空を通過できれば、夜は羽田でもパス。このパターンには明らかに再現性があるのです。
「何で、何で、何でや!わからへん!」
 ついに私はアホな質問を係員にしてしまいました。
「この装置の感度って『今日は強めにしよう』とか、日本中で足並みそろえて変えているんですか?」
「わかりません!」
 不審者を見る目できっぱりと答える係員。
「そうやわな。そんなことあるわけない。あるとしても今日日そんなん教えへんわな」

 これはもう、私の腕時計のコンディションが日によって違うとしか思えません。時計が金属っぽい日と
そうじゃない日があったりして…
時計の材料であるステンレスの金属結合の状態?自由電子のふるまい
が温度等の影響で変化するとか?それとも私の体?夕べ、レバ刺し食べたから血液中のヘム鉄が多いと
か?

ページのトップ


Copyright(C)2003-2004 Tsucchy. All right reserved.

メールをTsucchyに送る。