エピソード49 

東京xxxxx指定銘柄

 羽田空港(ビッグバード)にはANAのラウンジだけで2箇所あります。総床面積では改装した伊丹空港のラウンジの方が広いかもしれませんが、とりあえず利用客が多いこの空港ではこの大小計2つのラウンジは「大繁盛」しています(とりわけ単身赴任者が行き交う金曜日の夜はね)。

 さて、私は大のビール好き、酒なら何でも良いんだろって言わないでください、本当にビールだけは昔から好きなのです。そして航空会社ラウンジの最大のメリットは「生ビール飲み放題!!」なのであります。同僚との会話でも「Tsucchyさん。ラウンジに入れていいですね」「何で?」「生ビール浴びるようにのめんるんでしょ!」「…プロ野球の優勝パーティちゃうで!」みたいな会話もしばしば…。また、上司の中には、部下・後輩を1名同伴して入れるのが、ラウンジの最大のメリット(飲み屋でおごらんでよいから)と明言する人もいます。

 ある日、私は羽田の大きい方のラウンジ「Signet1」へ行きました。こちらには生ビールサーバーが離れて(壁側と窓側に)1つずつ設置されています。壁側のサーバーでビールを注いでいる最中に、横を通ったGH(グランドホステス、最近はグランドスタッフと呼ぶのが正しいですね)に聞きました。

「すいません。このビールの銘柄、ご存知ですか?」

「あ、アサヒです」

「えっ!?そうなんですか?」

 実は私はひそかにANAのビールサーバーは日本中「サッポロクラシック」じゃないかと思っていたんですね。間髪を入れない予想外の回答。さらに追加情報…。

「窓側のサーバーはキリンです」

「えーっ!?そうなんですか?」(じゃスーパードライと一番搾り?2台のビールが違うことすら気づかんかったー。俺の舌って…)。まあ、同じ日にあっちこっち注ぎに行くことは無いので、しっかり比較したことは無かったのですけどね。

 ちなみに、この日は空港についた時刻が異常に早くて、暇をもてあましていたので、早めに「Signet1」を去って「Signet2」へ移動。こちらは小さ目のラウンジのため、ビールサーバーは1台だけ設置されています。ついでなので、そちらでも同じ質問をしました。…の結果、

「ヱビスです!」

 おっと、またもやびっくり。「じゃ、一番高価なここのビールを飲まな…」とはせこいサラリーマンの発想(純粋にヱビスが好きならいいのですけどね) 

  なんか、「お客の様々な好みに対応する…」みたいなポリシーが感じられます。でも、それをどこにも表記していないのは何でやろ。そこまで、こだわっているのなら、「お客様の好みに合わせて…」と、しっかり恩をきせつつアピールしたら良いのに。。。

 広い羽田空港のラウンジはこんな状況でしたが、それほど広くない地方都市のラウンジでは、概ねビールサーバーは1台。さて、ビールの銘柄はどうなってるのでしょうね(大阪だったらサントリー、新千歳ならサッポロクラシックだったりして…)。

(ちなみに、写真は上がSignet1のアサヒ(左)とキリン(右)、下がSignetのヱビスです)

 

追記:やっぱり大阪はサントリーだった(後日確認)。 

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