エピソード8 

酒びたり

 国際線に乗ると、「お品書き」というものを目にします。日本−ヨーロッパ便では、夕食、朝食、お酒のリストが書いてあるのが一般的ですが、食事もさることながら、酒に関してもクラスによってグレードが異なります。

 エコノミーだと、ビール、白ワイン、赤ワイン、日本酒、水割りといったところでしょうか。これがビジネスクラスになると、ビール各種、白ワイン(ドイツ、カリフォルニア、甲州各銘柄)、赤(仏ボルドー、仏ブルゴーニュ、イタリア各銘柄)、日本酒(3銘柄)、各種リキュール…とさまざまあるのでした。で作者はどれを選んだかというと、「全部」です(リキュール類を除く)。

 あ、ワインはグラス1杯ずつです。こういうシチュエーションがうれしくてついつい…ね。イタリアワインを頼んだときは最後の一杯と言われて、あやうく飲みそこなうところでした。私は日本−ヨーロッパの飛行機の中ではほとんど寝ないようにしている(自分流の時差ボケ対応。できるだけ到着地の夜まで引っ張って熟睡するため)ので、到着までちびちびとなにかしらのお酒を飲んでいたのでした。

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