よもやま10 

居眠り大国?

 海外出張とか行って外人とコミュニケーションをとってると、彼らのパワーに圧倒されることがしばしばです。彼らが酒に強いのもそうですが、よく思うのは、「白人って、あんまり寝なくていいんじゃないか?」です。こちらが時差ボケとか移動の疲れで多少ハンディを背負っているのもありますが、昼は仕事に集中して、晩は長い時間かけてご飯食べて遅くまでワイワイ騒いで、次の日はケロッとしている。で、居眠りとかあくびとかほとんどしません(一部お昼寝をする国の話を聞きますが私の活動範囲ではお目にかかったことが無い)。
 これに対し我らが日本人。会議中でも電車の中でもコックリコックリ…。一部の人だけでなく民族全体の傾向となると、「集中力が無い」「気合がたらない」等、精神論だけでは説明がつきません。

 サマータイムという考え方も然り。筆者の主観ですが、太陽が出ている時間を有効利用するために時計を進めるなんて無理。日本で採用されても、少しはエンジョイできるかもしれませんが、長続きせず、早起きする分、早く寝ることになるだけだと思います。
 おそらく、脳みその構造が違うんじゃないでしょうか?狩猟民族はとにかく集中して獲物をとる。取れればその日は晩餐。ワーッと騒いでぐっすり寝る。また次の日は狩り…。それに対し農耕民族は少しくらい寝ぼけてても構いません。昼寝しても獲物は逃げませんし、むしろコツコツと作業する勤勉さが要求されます。おそらくこうした昔からの生活習慣の差が、体の特徴として残ったまま現代に至っているのでしょうね。

 それから、狩猟民族は狩りの能力に優れたごくわずかな人間をトップに階層が築かれるわけですが、農耕民族はみんなで長期にわたって協力しないと収穫が得られない。だから、少しくらい作業効率が悪い人がいたって、一部の人間が少しだけ作業をサボったって、そんなこと秋にはみんな忘れて平等に分配してくれる。
「みんなで楽しく平等に…。」「がんばった人もそうでない人も公平に…。」

 …これが日本人の特質みたいなものなのでしょう。

「勝組み」「サバイバル戦争」
 …あまり日本人の体質にあったシステムではないのかもしれません。

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