ま・じ・め02 |
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・携帯電話を本気で切らせたいの? | |||
私は普段JR(西日本)を使って会社に通っています。場所によって少しずつ言いまわしは違うと思いますが、昨今、公共の交通機関では「携帯電話を切ってください…」なるメッセージがよく流れるようになりました。我らがJR西日本では、 「混雑した列車の中での携帯電話による通話・メール交換は、心臓ペースメーカーに影響を及ぼす可能性がありますので××××。」
かつて、携帯電話がステータスだった時代には金持ちぶったオヤジが大声で社内にだみ声をとどろかせていたのも今は昔。一時は礼儀知らずの高校生や大学生が他愛も無い内容の会話をみんなに披露していた時代もありましたが、今の車内を見回すとほとんどの人がメールでコミュニケートしています。車内のマナーという点から言えば(一部のキー操作音をONにしている人を除いて)、私はこの現象はよい傾向だと思っています。要するに、(周囲にとって騒音とならない)メールの方が(うるさい)会話よりはマシ、という結論です。こういう状況に対して、JRのメッセージはいかがなものでしょう?「列車に乗るたびに携帯を切れ!」本気でしょうか? "真・面・目・な"私は、人命にも影響するならしょうがない…と本当に乗車するたびに電源を落とした時期もありましたが、まず周囲ではだれもやっていないようなので2〜3日でやめました。だいたい今の世の中、こんなお願いに従う人がいるのでしょうか。大衆社会のマナーについては都会のほうが先進地域といえますが、東京でもそれに従っている人はほとんどいないように見えます。 人間って、多少の不便があってもそれがマナー、ルールとなれば多くの人は従うだろうし、大半がその方向に向かえば、しめたもので、最初は従わなかった残りの人々も徐々についてきます。でも、ほとんどの人が受け入れがたい指示をだせば、いくらそれが理にかなったマナーとかルールといっても従ってはくれませんし、いつまでたっても定着しません。かつてのアメリカで施行された禁酒法は、「酒を飲むな」という人間の志向を無視した非現実的なルールであったために、ヤミで酒造を行うマフィアを儲けさせるという「効果」しかもたらしませんでした。 |
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