古琉球の谷(ガンガラーの谷)

現在では「ガンガラーの谷」と呼ばれる陥没鍾乳洞。昔の案内板には、

この谷は玉泉洞より20万年程古い時代に形成された洞穴が崩壊してできたもので、 崖壁を詳しく調査すると50万年前から20万年前の沖縄を再現する手掛かりが得られる。 縄文の時代には主として住居に使用されているが、グスク時代(9世紀〜14世紀)以降は墓地として利用されている。 ここに見られる墓は崖葬で古い時代の琉球の形態を色濃く残しており、 用いられた材料や木厨子に描かれた絵などから当時の文化が想像される。

と書かれています。 天井の一部が崩れずに残った天然橋も有り、 生い茂るソテツやガジュマルの樹根とともに素晴らしい景観を創っています。

交   通

那覇バスターミナル(沖縄都市モノレール 旭橋駅 下車)から
琉球バス 54番 前川線, 83番 玉泉洞線で 「玉泉洞前」まで 45分〜75分。
 「ガンガラーの谷」公式ページ で、バスの 時刻表,路線案内等の情報をGETできます。

車の場合は、沖縄自動車道「南風原南IC」から8分。 「那覇空港」からなら、30〜40分。

CAVE GUIDE
所   在
  沖縄県南城市玉城字前川202番地
見   学   ガイド付きツアーに参加。(火・水・木 定休)
  ※原則 前日までに要予約。 予約先 098-948-4192, 受付 9:00〜17:30.
  ※ガンガラーの谷内へは、ツアー参加者以外の入場は出来ません。
料   金   一般 2500円, 学生証提示の学生 1500円, 保護者同伴の小学生以下 無料.
駐 車 場
  20台(無料) 2021年8月現在





 

陥没鍾乳洞
[Brief Note]

 古琉球の谷は、60万年程前に形成された洞窟が、 10万年以上も前に崩壊してできた鍾乳洞跡で、壁面に沢山の鍾乳石が見られる谷間は死者の谷≠フ異名も持っています。 ブレークダウンと呼ばれる洞穴天井からの鍾乳洞の崩壊は、洞穴発達の遅い段階の重要なプロセスで、 洞穴の水が排水され、岩塊がその中に大きな空胴を持つことに耐えられなくなると、 ブレークダウンが起こります。 この時、天井の一部が崩れずに残ったものは「天然橋」と呼ばれ、 古琉球の谷には、「ゆしげー橋」,「あやぐ橋」,「ガンガラー橋」という3つの天然橋が架かっています。

'93.5


行ってきたよメール
 4日目ガンガラーの谷へ行きました。 要予約との事で前日に電話予約しましたが、朝1番の10時は既に満員、臨時の9時20分に空きがあり、逆にラッキーでした。 約20名80分のツアー、鍾乳洞の他、港川人、ガジュマルの説明を受けわりとゆっくりと見学して回りました。 珍珍洞では1組ごとランプを渡し探検感覚を演出していました。 鍾乳洞域にはつらら石はあるものの石筍がほとんど見られません。 港川人が居住の為取り除いたのか?観光または発掘の為整地したのか?鍾乳洞としては不自然な状態でした。
[2018.3.17 ナカオさんより
 的外れの内容かもしれませんが、ガンガラーの谷は、谷(もともとは鍾乳洞)の天井まで地下河川の水で満たされることを繰り返すことでつらら石が成長していますが、 床面は常に水流に覆われていたため石筍は成長できなかったという考え方も有りかなって思います。

 勤続表彰を利用して次男と2人旅で沖縄へ。 またまた洞窟巡りを久々に楽しんできました(私だけでした。次男にはこりごりと言われ、ショック)

 まずは、ガンガラーの谷。玉泉洞をめざしてもらい、向かいの広場の駐車場の奥手にあります。 降りるとケイブカフェとなっており、港川人の発掘場所もすぐそこにといった具合で、少々他の鍾乳洞は雰囲気も違っておりました。

 ご存じのように、ガイド付きツアーの予約でのみはいれ、中学生以下は無料なので、大人2000円はまあご愛敬でした。 もっとも散策なのでさんぴん茶のボトルも貸してくれ、いい感じで歩けました。 とにかく、ガジュマルを始め、良くこれだけきれいに残っていたもんだと感心されました。 冬休みにはいったばかりなので、家族連れが主体で20数名ほど。 その15分後のツアーもそれなりに集まってました。 (うちは10時スタート)







 ここには3つの洞がみられるのですが、女性の守護神をまつるところはやはり上から口だけをのぞむのみ。 巨石で有名なところもツアーのメンバーを考慮してさらりとながしてました。 武芸洞ではすわって、再度港川人の説明を細かくしてくれました。 (この数日前にも新聞に新たに骨がみつかったとあり、断然こちらの方が主体でしたが、楽しかったです。)   
[2015.1.8 Makoboyさんより
 「中学生以下無料」情報ありがとうございます。 ガンガラーの谷は、沖縄の鍾乳洞見学の「予約制」の元祖みたいな場所ですよね。 鍾乳洞見学ではなく、「谷」を見るツアーを前面に押し出しているところも、他とは差別化されていて興味をそそられますが、ここの谷は、本当に神秘的ですよね。 ガイドツアーだと、私が訪れた20年前のように下品な団体さん攻撃に会うこともなくお子さん連れには教育上よろしといったところでしょうか。

2009年4月30日に玉泉洞とセットでガンガラーの谷を訪れてツアーに参加しました。 蒸し暑かった玉泉洞の内部と違い、入口のケイブカフェは風が通り抜け爽やかな感じ。 薄暗くてジメジメという鍾乳洞のイメージを覆すお洒落なカフェでした。

ツアーの参加者は10名ほど。 解説員の方が途中に生えている草木の解説やガジュマルの木が歩く(移動する)仕組み、そして鍾乳洞の成り立ちなども分かりやすく解説してくれました。 途中では木の上に作られたツリーハウスに登って上からの眺望を眺めたり、武芸洞では古代人の発掘の様子を解説してくれたりと、飽きることなく楽しめました。 珍珍洞の例の石で解説員の方が一緒に写真を撮りますよと言ってくれるのですが、参加者に女性の方が多かったのでみなさん写真は遠慮気味でしたが、しっかり触っている方が多かったのはご愛敬。 全体的には鍾乳洞の解説よりも1万8千年前の人類「港川人」の解説の方に力が入っていました。

カンガーラの名前は、地上に空いた穴から落とした石が「ガンガラ、ガンガラ」と音を立てながら落ちていったことに由来するとか。 ツアーの解説の方の説明も上手くて、玉泉洞では途中で飽きてしまった同行の友人も、ガンガラーの谷は面白かったとのこと。 玉泉洞だけでご家族のポイントを稼げなかった洞窟好きのお父さんには、ガンガラーの谷のツアーに行かれる事をお薦めします。 ちなみにツアーデスクで確認したところ、現在はガンガラーの谷の洞窟を訪れるためにはツアーに参加しないといけないとのことでした。
[2009.5.6 ぷぅさんより
なるほど、珍珍洞をはじめ古琉球の谷へは、ツアーに参加しないと行かれなくなってしまったんですね。 団体行動が苦手なじじいにとっては、料金はともかく、古琉球の谷は、二,三人でぷらぷら歩くのが雰囲気が伝わり易くてよろしいと思っていましたが、 ガイドの説明つき探訪とで賛否は分かれるところかも知れませんね。 このHPも大分書き換えさせて頂きました。 貴重な情報、ありがとうございます。

先日新婚旅行で玉泉洞にいきました。 その時におきなわワールドの向こう側にガンガラーの谷と言うのがあったので行ってみると 洞窟の中にカフェがあって、そこでイナグ洞 (満満洞),イキガ洞(珍珍洞),武芸洞コースのツアーの予約を受付ていたので聞いてみたら、「ガイド付き2000円,1日4回(所要1時間半)。」 12時からのコースに参加しました。 ガイドの方が大変丁寧親切に説明してくれ楽しく行けました。
[2009.2.23 shi-kun01010202さんより
ガンガラーの谷は、昔、散策無料の「古琉球の谷」って呼ばれていたんですが、 「玉泉洞自然公園」,その一部が「種之子御嶽」って呼ばれるようになったと思っていたら、今度は「ガンガラーの谷」。 おきなわワールドさんも頑張ってるなって感じですが、亜熱帯の植物が生い茂る陥没鍾乳洞としての景観や雰囲気は今でも変わらないようですね。 「ケイブカフェ」は、意外な感じですが是非体験してみたいスポットですね。 ツアー以外での立ち入りが今でも可能なのかがちょっと気になるところです。

武芸洞に続いて、案内に従って進むと古琉球の谷になります。 亜熱帯らしい独特の雰囲気のある空間で、大きなガジュマルの木を見上げるところは圧巻でした。 一応コンクリートで道は作られていますが、ゴツゴツしている部分も多いので気をつけて。
玉泉洞自然公園の案内図は玉泉洞のチケット売場で下さいと言うと貰えます。)
[2004.2.4 lilulaさんより
古琉球の谷に、おしゃれな遊歩道は不似合いな気もしますので、多少朽ちはじめたくらいの コンクリートの舗装の方が、趣があってなかなかよろしかったりもします。 けど、転んで怪我なんでシャレになりませんから、lilulaさんのおっしゃるように気をつけて探勝してください。

武芸洞を見学し終え、珍珍洞へ向かう道を歩いていると、
ちょうど両鍾乳洞の中間地点あたりで古琉球の谷を通り抜けました。
谷の周辺は巨大なガジュマルの木々が生い茂るジャングル地帯で、
ここに来た時初めて「自分は亜熱帯に居るんだなぁ〜」と実感することが出来ました。
[2003.7.2 クゲールさんより
南北に長い日本列島の南を代表する景観ですよね。 太陽の下で見る鍾乳洞にジャングルの様相がマージしていて、 私もとってもお気に≠ネもんで、もはや鍾乳洞ではなくなってしまってるんですが、 このページに取り上げちゃっています。

2002年3月30日、家族4人で玉泉洞を訪れた時に、 手持ちの古いガイドブック(94年発行 『歩く地図』)に載っていた自然公園のほうへも、足を伸ばして見ました。 賑わっていた玉泉洞のコースに比べ、こちらはほかに人影もなく、鍾乳洞の持つ神秘的な雰囲気を堪能しながら歩きましたが、 そのうち、小学生の娘が、ここに漂う一種異様な雰囲気に気圧されて、おびえて先に進めなくなってしまいました。 結局子ども二人と私は、ハブ公園横の駐車場で、「残りのコースを駆け足で回ってくる。」 という夫を待っていたのですが、一人で回った夫がそこで見たものは、カメ棺様の土器と、人骨だった、というのです。

旅から帰ってきて、今日、こちらのホームページを拝見して、 このあたりが”死者の谷”の異名を持つお墓だったことを読むにつけ、娘のおびえようが、少しわかったような気がしました。 それにしても、夫の見た’骨’というのは、本当に、当時(当時、とは何世紀ごろなのでしょうか?)の”お骨”なのでしょうか? 玉泉洞王国村は、自然公園を、コースから切り離してしまったらしく、パンフレットにも載っていないし、公園内にあった表示板は、わざわざペンキで消された後が残っていました。 なぜなのでしょう? 満満洞は、なぜ立ち入り禁止になったのですか? 珍珍洞の入り口にある、線香台は、誰に手向けたものなのですか? (先の大戦で、ここでも犠牲者がいらしたのですか?それとも、もっと昔にここで葬 られた死者に対して?)
旅の思い出をたどりながら、あれこれと疑問がわいています。 どなたかご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。
[2002.4.3 佐賀の旅ガラス四人組さんより
たーくさんの質問? ありがとうございます。 正確ではないのですが、カメ棺&人骨はレプリカだったはず。 満満洞は内部が崩落しているため入洞禁止との情報があります。 私も古いガイドブックしか情報源が無いため 旅ガラスさん同様、 更に勉強してHPの内容強化に努めていこうと思っていますので、 正確なところをご存知の方、メール頂けませんか? 最新のガイドブックでは全く触れられていないが残念でなりません。
今日、本屋で最新版の『歩く地図』(山と渓谷社)をチェックしてきましたが、 ほんと、玉泉洞のページから、自然公園の記述が見事に削除されていました。 地図まで書き換えられていて、”古琉球の谷”のカゲもカタチもない!! もったいなさすぎますよね。 この、”魔境”とでも呼びたくなるような谷を、タイムトリップしたかのように、 さ迷ったひと時が、私たち旅ガラス4人組の、今回の沖縄の旅のハイライトでした。 鍾乳洞って、本当にいいですね。 鍾乳洞の闇の中で、「この石が、こんなになるまで、十万年・・・。」と考えていると、 あまりの遥けさに、くらくら、眩暈がしてきます。 これって、夜、星を見上げる時の気持ちに、似ているみたい。
[2002.4.6 佐賀の旅ガラス四人組さんより


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それぞれの鍾乳洞のページに掲載させて頂きます。
営業日,料金等の変更にお気付きの方の最新データも お待ちしております。

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