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熊本県は、中央構造線が北東−南西方向に横切り、中央構造線の南側と北側には異なる性質の石灰岩が帯状に分布しています。
球泉洞や白滝鍾乳洞を胚胎する中央構造線南側の石灰岩体は秩父累帯と呼ばれ、はるか昔に赤道上に存在していたテチス海で育ったサンゴ礁ゆかりの石灰岩からできています。
一方、権現鍾乳洞や風神鍾乳洞が属する中央構造線北側の石灰岩起源の地層は阿武隈変成帯呼ばれ、
約3億年前の石炭紀からペルム紀に有孔虫などの生物の遺骸が海底に堆積して形成された石灰岩が、
およそ1.4億年前の前期白亜紀頃に貫入した花崗岩類による熱変成を受けて結晶質石灰岩に変化したものです。 権現鍾乳洞は、標高211m、まるまる石灰質片麻岩(強変成を受けた結晶質石灰岩)でできた権現山の8合目に、高さは6m、幅2.5mの洞口を持つ奥行き124mの鍾乳洞です。 結晶質石灰岩中の鍾乳洞では、石灰岩が花崗岩のマグマと接触した際に化石などは焼失し、方解石の細かな結晶は再結晶して大きくなるため、 化石が無く透明感のある白くてキラキラ輝く鍾乳石で覆われるのが特徴です。 7千万年前の広域的な隆起によって石灰岩層が地表に現れ、地下水による侵食が始まって権現山鍾乳洞が完成したのは、 熱変成を受けたさらに後、おそらく1万年前のことと推定されますが、 開口部を持つ鍾乳洞の宿命で、自然現象としての風化や、人為的被害としての盗掘が進み、今では往時の輝きをしのぶことはできません。 |
所 在 |
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開 園 | 無休(照明なし) | ||
料 金 | 無料 | ||
交 通 |
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駐 車 場 |
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2,3行で構いません。
権現鍾乳洞への行き方(電車,バス,車)や,情報,写真、 訪れた際の皆さんの感想を E-mailでお寄せ下さい。 このページに掲載させて頂きます。 じじいが出かける際の参考にもさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。 |
- 2017.1 |
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