1941年のドイツと日本の出来事
1941年
・アフリカ軍団(ロンメル将軍指揮)、エジプト進撃
・ユーゴスラビアの軍事クーデターに介入、ハンガリー、イタリアとで分割占領
・ギリシャに侵攻
・独ソ戦勃発(モスクワ、レニングラード、キエフへ同時侵攻)
・モスクワへ大攻勢をかけるも、秋の長雨による泥濘と、厳冬の猛威の前に頓挫
・レニングラード包囲
・キエフ陥落
・総統、陸軍最高司令官に就任。ドイツ軍指揮官の大幅更迭
・対アメリカ宣戦布告
昭和
16年
・日ソ中立条約締結
・仏領インドシナ南部に進駐
・米、在米日本資産凍結と石油の対日禁輸
・オランダも米に同調し、ABCD(米英中蘭)包囲陣形成
・太平洋戦争勃発
・マレー沖開戦

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1941年に発行されたドイツ切手

※色の表示は目安です。

1941.1.12 (日曜 Sonntag, Sunday)

1.切手の日 付加金付き

6+24Pfennig ポストホルンを吹く郵便配達夫と地球

 切手を通じて世界を知る、という趣旨の切手です。この年から毎年発行されるようになりました。しかし、ドイツで発行される切手は、いずれも国家政策の啓蒙が目的でした。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.1.30 (木曜 Donnerstag, Thursday)

2.ドイツとイタリアの友好

12+38Pfennig 総統とイタリア首相

 ドイツのフランス侵攻で第二次世界大戦に参戦したイタリアは、フランス、ギリシャ、エジプトに侵攻しましたがことごとく失敗。逆にドイツに助けられるはめになります。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.3.1 (土曜 Sonnabend, Saturday)

3.ライプチヒ春期見本市

3Pfennig 民族の家
6Pfennig ライプチヒの陳列館(ゲバントハウス)
12Pfennig 旧衡器(こうき)検定所
25Pfennig ライプチヒ中央駅

 恒例のライプチヒ見本市の切手です。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.3.8 (土曜 Sonnabend, Saturday)

4.ウィーン春期見本市

3Pfennig 踊る人形の彫刻
6Pfennig ウィーン会場の建物と見本市のマーク
12Pfennig ウィーンのブルク劇場とマスク(仮面)と竪琴
25Pfennig オイゲン皇子記念碑

 ライプチヒ見本市にあやかってか、ウィーン見本市の切手が発行されました。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.4.17 (土曜 Sonnabend, Saturday)

5.総統52歳誕生日 付加金付き

12+38Pfennig 軍帽をかぶる総統

 恒例の誕生日記念切手です。なお、総統の誕生日は4月20日です。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.5.16 (金曜 Freitag, Friday)

6.ドイツ帝国郵政の戦友精神 第2集 付加金付き

6+9Pfennig ツェッセンの宿舎と次代を担う青年の党旗掲揚
8+12Pfennig 技能競技会のパレード風景
12+18Pfennig 悪路を走る自動車
16+24Pfennig 武装した職員
20+30Pfennig 工場でグライダーを組み立てる職員
24+36Pfennig 古い郵便馬車

 戦争遂行にドイツ帝国郵政職員も貢献していることをアピールする切手です。第1集のシリーズの図案から選抜し、付加金が額面の1.5倍になるように変更して、刷色も一部変えています。第3集のシリーズがあります。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.6.20 (金曜 Freitag, Friday)

7.大ドイツ杯3歳馬ブルーリボン賞競馬 付加金付き

25+100Pfennig 競走馬の頭部

 6月22日(日)から6月29日(日)にかけてハンブルクで開催される競馬を記念した切手です。

・有効期限は1941年12月31日です。


1941.7.20 (日曜 Sonntag, Sunday)

8.第8回ブラウンリボン賞競馬 付加金付き

42+108Pfennig 馬に乗るアマゾネス達の攻撃

 恒例のミュンヘン市内のリーム(Riem)で開催される競馬を記念した切手です。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.8.1 (木曜 Donnerstag, Thursday) - 1942.

9.総統図案 通常切手

1Pfennig
加貼用
3Pfennig
印刷物
4Pfennig 灰青
重量印刷物
5Pfennig 黄緑
市内用葉書、外信印刷物、国内航空料金
6Pfennig 青紫
市外用葉書
8Pfennig
市内用書状、商品見本
10Pfennig 濃茶
航空料金、価格表記手数料、他
12Pfennig
市外用書状
15Pfennig 茶赤
外信葉書、20gごとの外信書状重量超過料金、重量印刷物
16Pfennig 緑青
重量市内用書状
20Pfennig 水色
重量市内用書状
24Pfennig 橙茶
重量市外将書状
25Pfennig
外信書状
30Pfennig オリーブ
書留料金、重量印刷物
40Pfennig
速達料金、重量市外用書状
50Pfennig 青緑
外国宛速達料金、小包料金、他
60Pfennig 赤茶
小包料金、他
80Pfennig 紫青
小包料金、遠隔地宛速達料金、他
1Reichsmark 濃緑 1942年発行
小包料金、他
2Reichsmark 濃紫 1942年発行
小包料金、他
3Reichsmark 赤茶 1942年発行
小包料金、他
5Reichsmark 紫青 1942年発行
小包料金、他

 1932-33年から長らく使用されていたヒンデンブルク・メダル図案切手に代わって、総統の右向きの肖像を配した図案の切手が発行されました。第一次世界大戦の英雄でありドイツの象徴ともなった骨太なヒンデンブルクに対する崇拝から脱却し、今や欧州を席巻しドイツの命運を一手に握った総統への図案交代は、必然的な流れでもありました。ヒンデンブルク・メダル図案が左向きであるのに対して、総統図案が右向きであるのは対抗意識の現れかもしれません。
 郵趣窓口では初日から売られましたが、実際の郵便局では徐々に切り替えが行われました。しかし、額面によってはヒンデンブルク・メダル図案切手も大量に残っていて、両者の混用は第二次世界大戦末期まで続きました。
 1Pfennigから8Pfennigまでが平版印刷で、10Pfennig以降が凹版印刷です。1942年に10Pfennigと12Pfennigが平版になりました。1Reichsmark以上の高額面は、大型の図案で、翌年の1942年に発行されています。(高額面には単線目打ち12 1/2と櫛形目打ち14の2種類があります。)また、1944年に書留書状用の42Pfennig切手が発行されています。

・有効期限はありませんが、終戦で自動的に使用禁止となりました。


1941.9.9 (火曜 Dienstag, Tuesday)

10.帝都大賞競馬 付加金付き

25+50Pfennig ブランデンブルク門

 ベルリンのホッペガルテン(Hoppegarten)で開かれる競馬を記念した切手です。ミュンヘンのリーム(Riem)、ハンブルクに続いて、新たな競馬切手の登場です。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.9.16 (火曜 Dienstag, Tuesday)

11.ウィーン秋期見本市 付加金付き

12+8Pfennig 宮殿の望閣からの眺め(上の階からの眺め)
15+10Pfennig 宮殿の望閣からの眺め(下の階からの眺め)

 春にも出ていたウィーン見本市の切手の続編です。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.9.29 (月曜 Montag, Monday)

12.シュタイアーマルク、ケルンテン、クラインの一地区編入 付加金付き

3+7Pfennig マールブルク アン デア ドゥラウ(Marburg an der Drau) の城
6+9Pfennig フェルデス(Veldes)村の湖に浮かぶ島に建てられた巡礼者の聖堂(湖のマリア)
12+13Pfennig ペッタウ(Pettau)の塔と劇場
25+15Pfennig トリグラフ(Triglav)山の眺め

 スロベニア国境付近の地区を編入したことの記念切手です。

・有効期限は1942年12月31日です。


1941.11.28 (金曜 Freitag, Friday)

13.モーツァルト没後150年

6+4Pfennig ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)

 モーツァルト没後150年を記念した切手です。生地ザルツブルクの特印とモーツァルト週間を開催したウィーンの特印があります。

・有効期限は1942年12月31日です。


お断り

 1933年11月1日(水)発行の慈善切手から、切手のすかしに当時第一党であった特定の党のシンボルが入れられるようになりました。戦後70年を経過したとはいえ、今も当時を思い出される方々が多数いらっしゃるという事実をふまえ、このシンボルの入った切手の図版を当サイトでは一切公開いたしません。なお、これらの切手の図版を公開しているサイトを何ら否定するものではありません。

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