・教えてちゃんとは?? 教えてちゃん…と言われても、いったい何のことか分からない方もいるかもしれません。かく言う私も本当のところ、一般的に何と呼ばれているのかよく分からないのですが、ここでは少し調べれば分かるような事柄をBBSやmailなどで『教えてください』っと質問する方のことを『教えてちゃん』とか『教えてくん』と指すものだと思ってください。 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥…という例えもあるように、分からないことを他の人に聞くことは、本来、決して悪いことではないはずです。しかし、Internetで教えてちゃんは嫌われる傾向があります。私もInternetで色々な質問のやり取りを目にしますが、あまり良いと思えなかったり、中には不愉快に感じてしまう質問の仕方なども、正直、あります。 ・具体的に… では私が気になる教えてちゃん的な例を具体的に書いてみます。
・教えてちゃんの何が問題なのか では、教えてちゃんのどこがそして何が問題なのでしょう。教えてちゃん側の問題としては、Internetを特別視していることがあるのかもしれません。本来、Internetは人と人とをつなぐコミュニケートの手段の1つであり、本質的な人と人との関わりについては、現実社会で公のコミュニケートと変わりないはずです。 例えば見知らぬ土地で道に迷ってどうにもならなくなったとき、道行く人や近隣の人家、商店などで道を聞く場合があろうかと思います。当然、見ず知らずの人に対して聞くわけですから、大抵、低姿勢に『すみませんが…』という気持ちを持ち、失礼がないように気を付けながら教えてもらおうとするでしょう。また、行き先の住所や目標物が分かっていれば、そのことを相手に告げ、より的確な情報を教えてもらおうと努力するかと思います。 ところがInternetの教えてちゃんはそれが出来ていないことが少なくありません。例えばパソコンに不具合が出て困っている、場合によってはパニックを起こしてしまうことは仕方のないことですが、自分の使っているパソコンがAT互換機なのかMacなのか、OSはWindows NT系なのか9x系なのか、エラーが起こった際のメッセージや現象はどのようなものだったのか、情報を伝える努力を怠っているようでは、返答する側も的確な回答は出来ませんし、すごく親切な人以外、答える気にならないかもしれません。 また、Internetでは検索をや各種リンク集などを有効に使うことによって、相当な情報を比較的簡単に手に入れることが出来ます。自分で全く努力せず、ただ教えてくださいっと言うのは、怠けているだけっと取られる可能性もあります。道に迷ったときの例え話で言うのなら、目の前に案内看板が出ているのに、面倒だからとそれをよく見ようともせず、人に道を訪ねているようなものです。無論、親切な人は教えてくれるでしょうけど、人によっては目の前の案内板くらいちゃんと見ろ!っと怒鳴るかもしれません。 分からないから安易に知っている人に聞く…というのは、絶対にダメだということではなく、親しい間柄の相手には許されることだと思います。親しい友人や家族が相手なら、ちょっと分からないから教えてっというのも当然、許されるでしょう。同じようにInternetでも仲間内だけが集まるようなBBSや親しい友人を相手に『ちょっと教えて』というのは、多分、問題にならないかと思います。 私が思うに、初心者の方はInternetに対し、漠然とした仲間意識を持っているのではないでしょうか。本当は手段が異なるだけであって、公の場所であることは変わりないのですが、初心者の方はInternetに接続したことで舞い上がってしまいがちで、他の利用者に対してInternet仲間という幻想を抱いてしまうのではないか、そのため無意識のうちに甘えのような感覚を持ってしまうのではないか…と、私は想像するのです。 ・答える側に問題はないのか では答える側には問題はないか?っといえば、問題が全くない分けではないようにも思います。現在のInternetは文字主流のメディア故に、相手がどのような年齢層なのか、どれくらいの知識があるのか、どんなニュアンスを伝えたいのかなど、分かりづらい場合が多いです。Internetでは年齢、性別に関係なく、平等であるという考え方にも一理あるとは思うのですが、全ての利用者に『大人であること』を求めるのは、現状にはそぐわないような気がしないでもありません。自分がレスを付ける相手は、実は小学生なのかもしれない…っと、少しだけ思いを巡らせ、相手を気遣うのも、場合によっては必要なのではないでしょうか。GAME関係のBBSで時々、ガッチンガッチンの注意レスを入れる方がいますが、GAME関係のHomePageは低年齢層の利用者も多い傾向にありますから、言葉遣いなどには配慮した方がいいと、私は常々感じています。 ・どうしましょう? 片方は無意識に仲間意識を抱き甘えてしまいがち、もう片方は相手に大人であることを求めるようでは、両者の関係がギクシャクするのは目に見えています。では、どうしたら皆が使いよい環境を構築出来るのでしょう。これはもう、人と人の関係では基本中の基本なのでしょうけど、相手の気持ちを想像し、思い遣ることが、実社会でもInternetでも、大切なのではないでしょうか。具体的に考えてみたいと思います。 私が気を付けた方がいいと思うのは…
そもそも、なぜ面倒な思いをしてまで、教えてちゃんの質問に答える人がいるのでしょうか。単に人の役に立ちたいという人、以前、自分自身、教えてもらえて助かったから今度は自分が…という人、人それぞれの理由があろうかと思いますが、答える側はこのやり取りの中にコミュニケートを求めているの場合があるのではないかと私は想像します。コミュニケートしたいのに、相手が『教えてください』と『ありがとうございました』の2行だけでは、コミュニケーションは成り立ちませんから、それが教えてちゃんが嫌われている原因になっているかもしれないと思うのです。 ご意見などありましたら、オリーブしゃんボードの方へお寄せ下さい。 ※2006/09/13追記 お薦めリンクに関しては、状況が変化(リンク先のBBS廃止や雰囲気の変化)により、記述を削除しました。随分、前に書いた内容の割には、あまり状況の変化はないような気もしますが、はてなやOKWaveなども立ち上がり、教えてくんや教えてちゃんの被害(?)は減ったような気がします(気のせい?)。 2000/11/08作成 2006/09/13追記&お薦めリンクの削除 |