前回は使用しているソフトについて記述したところで力尽きてしまい失礼致しました(人形Pageの更新と、こちらの更新を一緒に行うとパワー不足に陥るようです)。さて、今回は具体的に気を付けている点、実際にはまってしまった点について、記述したいと思います。
古くからの(っと言ってもネット歴3年ですが…)ネット友達さんは、Oliveraieが一度、リニューアルされたことをご存じかと思います。リニューアル後は基本的な構成はさほど変化していないと思いますが、リニューアル以前は色々、試行錯誤や、失敗なども致しました。その中で気が付いたこと、思ったことなどです。
☆気が付いたことなど
まずはHomePageを作って行くにあたり、気が付いたり失敗したりしたことを上げてみます。基本的な事柄なので、ほとんどのHomePage作成者の方はご存じなことがらばかりかと思いますが、これから作ろうと思われている方の参考にはなるかもしれません。
- Pageにはタイトルを付ける
タグでいうところの<title>○○××</title>のことですね。Oliveraie初期の頃、やっていませんでした。HomePage作成ソフトはワープロ感覚で使えるため、ソフトのマニュアルもさらっと読み流していい加減にPageを作成していたので、こういう項目があること自体を知らなかったのです。他の方のPageでも時々、記載されていない場合がありますが、HomePage作成に慣れていないうちは、ブラウザの中に表示される部分にばかり気を取られがちなので、こういう細かい部分を忘れしまう場合があるのかもしれません。
この項目がないとNetscapeでブックマークした際、ブックマークの名前が空欄になってしまって見難くくなりますし、訪問者の方が音声読み上げソフトなどを使用する際にも、文書全体のタイトルはあった方が聞きやすいかと思います。タイトルの内容は当然、そのPageの内容を表すものがいいでしょう(たまにトップのPage以外のPageにも、トップPageと同じタイトルが付けられているHomePageを見掛けることがあります)。
- 主な画像にはコメントを付ける
HomePageBuilderの取り説だとコメントとなっていますが、代替えテキストとも言うのかもしれません。タグで言うところのALT="○○××"のことですね。これもOliveraie初期の頃、行っていませんでした。理由はPageに付けるタイトルと同じです。現在は主な画像(例えば人形の画像とか)やリンクのアイコン画像には、基本的に代替えテキストが付いているかと思います。
これが設定されていないと画像が見られない環境の方は、その画像が何なのかが全く分からなくなります。今時、画像が表示できないブラウザはほとんどありませんが、会社から接続していて同僚や上司がいる際には画像が表示できない方や(でもテキストだけは見る方。実は私も経験があります。)、素早くネット巡りをするため、必要時以外は画像を表示させない方はいらっしゃいます。またテレホタイムなどネットが重い時間帯では、全ての画像が表示されるまで待ちきれなくて、次のPageへ飛んでいったりすることは、皆さま、経験があろうかと思います。
こんな時、画像に代替えテキストの設定されていれば、最低限、これは何の画像なのかということだけは、閲覧者が知ることが出来ます。特にアイコン等、画像から他のPageへのリンクを張っている場合に、代替えテキストが設定されていないと、画像が表示されない環境の方からは、リンク先が何のPageなのかが分かりません。また、代替えテキストの内容は、基本的にその画像やリンク先などを示す内容に留めるようにしています。確かにその画像に関するおもしろコメントなどを入れると楽しいのですが、上述のように画像が見られない環境からは、ますます分かり難くなってしまいますので。
- 貼り付ける画像はサイズを指定する
タグでいうところの<IMG src="画像ファイル名"
width="○○" height="××">ですね。HomePageBuilder2000ではHTML編集画面で、画像をドラッグ&ドロップすると自動的に設定されます。Oliveraie中期(?)まで行っていませんでした。あらかた直したと思いますが、古いPageの中には、一部に修正し忘れたものがあるかもしれません。これを指定しておかないと、画像が表示されるまで、文章のレイアウトが乱れて読みにくかったり、画像より後にある文章を表示してくれない場合があるようです。指定しておけば画像を表示しない設定の場合や、重い画像の表示途中でも、指定したサイズのスペースが確保され、文書のレイアウトが整えられます。
- 画像のサイズは実際の大きさにする
前項に付随しますが、指定する画像のサイズは実際のファイルのピクセル数に合わせるようにした方がいいかと思います。時々、実際の画像ファイルは大きいのに、
width="○○" height="××"の指定で小さく表示させているPageを見掛けることがありますが、ブラウザに表示させる画像の大きさは小さくても、見る側がダウンロードするファイルは大きな画像そのものなのになるため、表示に時間が掛かる重いPageになってしまいます。特別な意図がない限り、画像の大きさ調整は、画像ファイルそのものを加工することにし、width="○○"
height="××"の指定は加工したピクセル数そのものにした方が望ましいでしょう。
- ファイルはディレクトリ(フォルダ)に整理する
これもOliveraie初期の頃、やっていませんでした。当初、画像ファイルもHTMLファイルも全てを1つのディレクトリに置いていたのですが、HomePageのデータ量がトータル1MB程度を越えた辺りから、段々、辛くなってきたように思います。更新してHomePageのサーバーにアップロードするのはいいのですが、要らないファイルを削除する際、ファイルを探すのがそれはそれは大変で…。当時のHomePageBuilder(ver.3)はリンクの自動修正機能がなかったため、ファイルをディレクトリに区分けする際の各ファイル間のリンク修正は、1つ1つ、チェックして直さざるを得ませんでした。後になればなるほど、ファイル間のリンク修正が面倒になりますから、後々、大きなHomePageに育てていく可能性があるのなら、出来れば初めからディレクトリに区分けした方がいいかと思います。
他の方のHomePageの場合がどうなのかは分かりませんが、Oliveraieの場合、メニュー画面や各記事で共通で使う細かな画像の除き、1つの記事につき1つのディレクトリを作成し、その中に記事に使う画像ファイルとHTMLファイルを置くようにしています。画像ファイル用ディレクトリ、HTML用ディレクトリ…等、ファイルの種類毎にディレクトリに区分けするのも方法だと思うのですが、古い記事の削除などを行うには、この方が都合が良いと考えたためです。いずれにしても管理者さんがご自分で分かりやすいと思える方法で区分けするのがいいでしょう。
- バックグラウンドとテキストの色合いに気を付ける
ごく常識的な話ですが、文書の背景とテキストで使用する色は、テキストが埋没しないような色合いを用いるようにします。特にバックグラウンドに画像を用いる場合は、これでもか!っと思うくらい、調整した方がいいかというのが私的感想です。Oliveraieではバックグラウンドを背景を明るく、テキストを暗く…という色使いを基調としていますので、バックグラウンドに置くグラフィックは明るめに調整する分けですが、グラフィックツールで調整してOKと思えても、実際にテキストと重ねてみると、思ったより見難いことが少なくなかったです。感覚的な問題なので、自分でチェックするだけでなく、可能であれば友人になどにもチェックして頂いた方がいいでしょう。
- 半角カナや機種依存文字は使わない
ありがちなところではやなどの文字は、ネットを巡っていると見掛けることがあるかと思いますが、これらは代表的な機種依存文字ですから、使わない方がいいでしょう。これらに限らず機種依存文字に関しては結構、紛らわしい点もあるので、HomePage作成の際には、一度、調べてみることをお勧めします。例えばOliveraieでは音符記号(♪)は使用していますが、これはNECのPC98x1シリーズのDOS環境では見ることが出来ません(同機種でもWindows環境であれば見ることが出来ます)。特定の機種で見られないという意味では機種依存文字とも言えるのですが、JIS
X 0208の規格で制定されている文字ですので、機種依存文字ではないとも言えるのです。(機種依存文字のことを取り扱っているHomePageでも、機種依存文字として含めたり、含めなかったりしています)
- ファイル名は英数にする
DOSに慣れ親しんだ方の場合、習慣的にファイル名を英数にされていることも多いかもしれませんが、Windows95以降、パソコンに触られた方は、ファイル名を日本語で付けてしまうかもしれません。自分のパソコンで通常のアプリケーションを使用しているのなら問題は出ないのですが、HomePageのファイル名を日本語で付け、それをアップした場合、ブラウザにより見られない場合が多々ありますので注意が必要です(スペースもダメかと…)。ファイル名に使う文字は、英数と一部記号のみにされた方がいいでしょう。
☆Oliveraie作成ポリシー
ポリシーというと大げさですが、オリーブ園を作るのに当たり、こうして行こうと思っている事柄について書いてみます。他の方のHomePageとは関係ないので、他のHomePage作成者の方には役立たないかもしれません。
- まずはテキスト重視
HomePageの中で個人的に何を目指すのか、何を売りにするのかという部分ですが、Oliveraie 〜オリーブ園〜においては文書を重視して更新しています。理由なのですが、私が他の方のHomePageを拝見する際、グラフィカルな面よりもテキスト面の充実しているHomePageの方が見ていて楽しいという、つまり単純に好みの問題です。
- 一度、文書のフォーマットが決まったらあまり変えない
上の事項に含まれることなのですが、文書のフォーマットを度々変えるよりも、その分の労力をページ更新に割り当てた方が有意義だろうという意図です。
- 1ページのトータル容量を100KB程度に収める
全てのページで実現できてはいないのですが、基本的に1ページの文書&グラフィックのサイズがトータル100KB以下になるようにしているつもりです。画像が多い場合は2ページ、3ページとページを重ねるようにしています。理由はもちろん、画像が重すぎると快適に見られないためで、33.6Kのモデムが現役である(国内版Dreamcastのモデムは33.6k)現時点では、この程度が妥当かと判断いたしました。人形のHomePageはどうしても画像が多くなりますから、この辺は各HomePage作成者の方も色々、苦心されているかと思います。これから各種高速回線が一般的になってくるようであれば、もっと大きな画像なども掲載できるようになるかと思いますが、ほとんどの接続が高速回線化するのはかなり先のことになりそうな気もします。
なお、1ページが重い、軽いの判断についてですが、自分の使っているプロバイダーのアクセスポイントに接続して、そのプロバイダの個人HomePage用サーバーにあるHomePageを閲覧する場合と、他のプロバイダのアクセスポイントに接続して閲覧する場合とでは、重さに違いがあることがあります。これは、自分の使っているプロバイダーとそのプロバイダのHomePageサーバーは、ネットワーク的に近く接続されていることが多いのに対し、他のプロバイダから閲覧する際には、HomePageサーバーまでの区間がネットワーク的に遠いために起こるかと思われます。ですので、自分の使っているプロバイダから自分のHomePageをチェックする際に感じる重さは、一等快適な環境でこれくらいだと考えた方が無難かも知れません。
- 出来るだけ色々なブラウザで見られるようにする
Internetで閲覧している方の環境は、WindowsまたはMacのどちらかで、相当数を占めるかと思われますが、私自身、初めてInternetに接続したのはパソコンではなく、SegaSaturn&専用ブラウザだったということもあり、出来る範囲でパソコン以外の環境でも閲覧しやすいようなHomePageを目指しています。
具体的には解像度640×480程度に想定し、GIF(アニメーションGIF含む)、JPEGなど一般的な画像ファイルを使用し、凝った仕掛けはしないなどで、リニューアルの際、導入したフレームについては、非対応のブラウザも少数ですが現存しますから、採用するかどうかはかなり考えました(非フレーム対応のブラウザでも、最悪、全く見られない分けではないので、使うことにしました)。いずれは、JavaScriptやFlash等を使うようになるかもしれませんが、オリーブ園的にはかなり先のこととなりそうです。
時々、高解像度を推奨するHomePageを見掛けますが、パソコンなら最悪、解像度を変更すれば対応出来るものの、Dreamcast等非パソコンの端末では、高解像度にすることは出来ませんから、かなり見づらいHomePageとなってしまいます。一方、Oliveraieのように低解像度を標準としたHomePageの場合、高解像度で見ると、妙にこじんまりとしたレイアウトになったりしますので、それはそれで見難いかもしれませんが、私は低解像度のブラウザでの見易さを優先させることにしました。
この辺は各HomePage作成者の方がどちらに重きを置くかによるかと思いますが、どのような解像度を念頭に置くかは別にして、一度、色々なブラウザや解像度などでチェックしてみることをお薦めします。Windowsの場合、現在は標準でI.E.が入っていますが、Netscapeも無料で導入できますから、導入してチェックして見た方が望ましいでしょう。I.E.では問題がないのに、Netscapeではトップのページが全く表示されないというHomePageも、実際に見掛けたことがあります。
- フレームについて
上記事項に付随ずる事柄ですが、Oliveraieでフレームを使用するに当たり考えたのは、メニューに当たる側にはアイコンの画像のみを置き、テキストを置かないようにしたことです。低解像度での閲覧を考えるとメニュー側は出来るだけ小さく表示し、本文の表示スペースを大きく取りたい分けですが、メニュー側にテキストを配してしまうと、相手のブラウザで設定しているフォントの大きさに影響を受けてしまい、こちらが意図しない形に表示されてしまうことがままあります(特にDreamcastなどTVに表示することを前提としたマシンでは、パソコンよりもフォントが大きいことが普通です)。色々、試行錯誤した結果、回避するには少々、重くなるものの、アイコン画像のみのメニューにするのがいいだろうという結論に達しましたが、他にも何かいい方法があるかもしれません。
- 改行について
昔は使っていましたが、Oliveraieでは基本的に記事本文には強制改行(タグでいうところの<BR>)を用いないようにしています。フレームのところでも触れましたが、フォントの大きさは人それぞれ異なっていることがありますから、自分の環境ではちょうどいい改行位置のように表示されても、他の方の環境でもそうだとは限らないためです。また、音声合成による読み上げソフトを使用した際、強制改行が入っていると、ソフト側では強制改行がある部分は文節であると判断してしまうため、正常な読み上げが行われなくなる場合もあります。
- 程度に段落を入れる
私的感覚なのですが、モニターで文書を見る際には、本などと比べて細かめに段落を入れた方が、テキストが見やすいような気がします。
長々と書きましたが、個人的にはあまりブラウザに依存しない、色々な環境で見ることが出来るようなHomePageを目指してOliveraie 〜オリーブ園〜を作っています。何か他にも気が付いた点などありましたら、掲示板の方へ書き込みしていただけるとうれしいです。
2000/05/01
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