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では、F3の詳細についてです〜
 

 
F3、正面から うちのF3です〜

 レンズは同時購入した標準レンズのAi 50mmF1.4Sです。最近のカメラは標準系のズームレンズとセットで売られている場合が多いかと思いますが、当時は標準レンズ=50mmでした。価格表を見ると、今でもF5やnew FM2の欄にはボディのみの他に50mmレンズ付きの価格も併記されてますが、他のモデルではズームレンズとセットです。ズームレンズは確かに便利ですが、ちょっと寂しい気も…

 購入してから既に10数年が経過していますが、AEロックボタンが落っこちてしまった以外は特に故障したこともありません。数年前にAEロックボタンの修理を兼ねて、一度、オーバーホールに出しましたが、取り立てて異常もなく、現在も快調に作動しております〜

 取扱説明書によると『F3の修理部品は製造打ち切り後も10年間を目安に保有しております』とのことなので、その手前くらいでオーバーホールしてもらった方が良さそうですね。雑誌によるとF3のオーバーホール基本料金は14,800円だそうです〜
 
F3、上から F3を上から見たところです〜

 カメラ見慣れた眼からすると、ごくごくスタンダードで、シンプルな操作系だと思うのですが、一眼レフになじみがない方からすると、複雑に見えるものなのでしょうか。

 普通の一眼レフとちょっと変わっているのはファインダー上部にストロボ取り付け用のアクセサリーシューがないことで、これはファインダーとボディの電気的接点をなくすことにより、交換を行える仕様になっているためと思われます。F4以降は普通の一眼レフのように、ファインダー上部にアクセサリシューを持たせた上で、ファインダー交換が可能となっていますから、技術的に不可能という分けではないと思いますが、信頼性を考えた上での判断なのでしょう(多分)。

 で、ストロボの取り付けは巻き戻しクランクの上に覆い被せるような形になります。こうするとフィルム交換を行う度に、ストロボを外さなくてはいけなくなり、かなり不便となります〜 また、この部分の耐久性が今ひとつらしく、F3のウィークポイントの1つらしいですね。
 
 
F3、緊急作動レバー ボディ前面の操作部です〜

 上段がミラーアップレバーと絞り込みボタン、下段が緊急作動レバーとメモリーロックボタンとなります。この緊急作動レバーという物々しい装置ですが、これは電池がなくなった際、1/60またはTでシャッターが切れるというものです。

 F3のシャッター機構はほぼ全面的に電子制御されているため、電池がなくなると基本的に一切、シャッターを切ることが出来ません。それの事態に備えて設けられたものが、緊急作動シャッターなのです。私自身、これにお世話になったことはありませんが、電池を抜いて保管している時など、ちょっと様子を見るのには重宝しています〜
 
F3、ミラーとマウント レンズを外したところです〜

 ニコンのFマウント(レンズ取り付け部)は40年以上、基本的形を変えずに現在まで受け継がれており、一部制約はあるものの、古いレンズやボディも今でも使うことが出来ます。カタログによると特にF3は汎用性が高く、大体のレンズは使えるみたいっすね〜

 マウントを受け継ぐことは旧来のシステムを使い続けることが出来るというメリットもあるのですが、古い故に技術的限界にもつながってしまい難しいところです。キャノンはオートフォーカス時代を迎えるに当たって、旧来のマウントを捨てて新しいマウントにしており、ニコンとは対照的です。

 中に見えるのがクイックリターンミラーで、レンズから入ってきた光を上方へ反射し、ファインダースクリーンに画像を投影します。うっすらと陰に見える部分は測光用に素通しになっている部分で、ここをすり抜けた光はサブミラーを介して、ボディ底面の測光部へ導かれるようになっています〜

 一眼レフの測光装置はファインダ周りに置かれる場合が多いのですが、F3の場合、ボディの中に全て収めてしまっているので、ファインダーやファインダースクリーンを交換しても、測光には影響を及ぼさないというメリットがあります〜(交換ファインダーに測光部を持たないため、F4、F5の交換ファインダーより価格も安いですし)
 
F3、測光部のレンズ 裏蓋を開けてシャッターをオープンにして、測光用レンズを撮ったところです。

 ミラーを通過した光はサブミラーに反射してここへ届く分けです。また、ストロボ撮影時は発光したストロボの光がフィルムに反射する状態を測光し、ストロボの発光時間を調整するっという役目も担います。TTL自動調光というものですが、確かニコンで採用されたのはF3からだったような気がします。

 フィルム面に反射するストロボの光を計測しちゃうんですからね〜 今でこそ当たり前になりましたが、当時はその緻密さに感動したものです。
 
F3、ファインダーを外したところ F3のファインダーを外したところです〜

 ファインダーが外れるのは高級機種の証…とまでは言いませんが、ファインダーの交換が出来るというのは、F一桁シリーズの魅力ですね〜

 っとは言っても、うちにあるのは標準装備のアイレベルファインダーと一等安いウエストレベルファインダーだけですけどね。
 
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