第8話  1年の垢を落とします・・・伊勢志摩旅行


我が家恒例の年末・年始旅行。今回は、以前行ってたいへんお気に入りだった
伊勢志摩の賢島宝生苑と熊野の湯の峯温泉に行って来ました。
今回は奥さんの母親も同行し、念願だった伊勢神宮にも行けて喜んで貰えました。
毎度のように、グルメあり、温泉あり、観光あり・・・と今回も内容タップリです。
それでは、写真を中心にお送りしていきましょう・・・!




1998年12月29日(火)

この日は朝5時起床。前日に呼んだタクシーに乗り込み、6時には赤羽駅に到着。切符とかは全て奥さんが事前に手配済みなんで、すぐに京浜東北線に乗り込んで東京駅に向かいます。

朝食代わりの駅弁を購入し、いざ7:07発のひかりで名古屋へ出発です。早起きでもうろうとしながらも、程なく列車は名古屋へ到着し、乗り換え時間が少なかったのであわててホームを移動し、紀勢線の快速みえ21号に乗り込みます。
この電車は2輌編成の地味な電車で、中京工業地帯の灰色に曇った中を過ぎたと思ったら、今度はいきなり田んぼの中を走るなど、かなりローカルな感じです。かえって、旅気分が盛り上がっていいかもしれませんが・・・。


そして10:46、三重県の伊勢市駅に到着しました。
この日は抜けるような青空が広がり、絶好のお天気でした。雨とか降ってると、なんか旅気分がそがれちゃいますもんね。
さっそく、駅前の通りをぶらぶら歩き、約10分ほどで第1の目的地伊勢神宮の外宮(げぐう)に到着しました。


ここは、この後行く内宮に祭られている天照大神の食物の守護神・豊受大神を主神とする社で、うっそうと茂る森の参道を抜けると正宮にたどり着きます。
いった何年たっているのだろうと言う古木に囲まれ、自然と気分も厳かになって来ます。

さっとお参りを済ませ、一旦駅に戻ってレンタカーを借り、今日のメイン・伊勢神宮の内宮(ないぐう)へと、約10分車を走らせます。
ちなみに言うと、内宮前の駐車場は混んでますので、ちょっと歩きますが手前の市営駐車場に停めた方がいいでしょう。

それでは、内宮の様子を 特集ページ・Part1 『伊勢神宮・内宮』 でゆっくりご覧下さい。(注:今回は写真が多いので、特集ページがたくさんあります。お見逃しないように・・・!)

広大な敷地を、森林浴を兼ねてブラブラお参りした後は、内宮の門前町として栄えたおはらい町を散策します。
約800mの参道の両脇には、食事処や土産物屋が軒を連ねます。では、この街並みも 特集ページ・Part2 『おはらい町』 で堪能して下さい・・・!

更に、おはらい町の中ほどに最近できたのが、おかげ横丁です。8000uくらいの敷地の中に、当時の民家や商家を偲ばせる街並みを再現し、懐かしい駄菓子屋や団子屋などが軒を連ねます。
語源になっているおかげ参りとは、江戸時代の全国各地の人が一生の思い出にと苦労してお伊勢参りにやって来た時に、地元の人が手厚くもてなした事から『これも皆さんのお陰です・・・』と言う意味で名付けられたそうです。思わず、ダンナさんも当時に思いを馳せてウーンとうなってしまうのでした。
とまあ、うんちくはそれくらいにして、 特集ページ・Part3 『おかげ横丁』 で、当時の様子を偲んで下さい。
特集ページでは紹介できませんでしたが、他にも手こね寿司漁師汁焼いもソフトクリームみたらし団子・・・など、名物の食べ物がワンサカありますので、食いしん坊の貴方、見逃す手はありませんぞ・・・!

晩ご飯に備えて腹八分目で止めた僕達は、伊勢神宮を後にして、一路今日の宿を目指して、志摩半島の賢島(かしこじま)に出発しました。


そして車で走る事、約30分。今日・明日とお世話になる賢島宝生苑(ほうじょうえん)に到着です。
今回の予約はJTBで行い、1泊¥21100は大変お得です。どんなに良いかは、この後ご報告しますが、とにかくここは前回来た時にすっかりダンナさんが気に入ってしまい、そこで今回再度訪れたと言う訳なんです。
仲居さんとボーイさんに迎えられた後、広々としたロビーを通ってさっそく部屋へ・・・。

今回のお部屋は7階。そんなに無茶苦茶広いって訳じゃないけど、明るくて清潔感があって気持ちが落ち着きます。それに何と言っても、やっぱり日本人は畳の部屋でしょう・・・!

部屋からの眺めも絶景です。英虞湾(あごわん)が視界いっぱいに広がり、心地よいほのかな潮風が鼻腔をくすぐります。この眺望だけでも、来た甲斐があるってもんです。

そしてひとくつろぎして、いざひとっ風呂浴びに出掛けました。
さすがにお風呂の中まで写真は撮れませんが、ここには絶対誇れる点がふたつあるんです。(なんか旅館の営業みたいだね・・・)
 (その1)風呂の正面が全面ガラス張りで、夕暮れになるとこの窓が自動で開いて、英虞湾に沈む
      夕陽が目の前いっぱいに広がるんです。
 (その2)風呂を出た所にお休み処があって、ビールかスポーツドリンクをサービスしてくれるんです。
      ああ、風呂上がりの一杯の美味しい事・・・!

サウナで1年の汗を流し、湯船で思いっきり手足を伸ばしてのんびりとし、すっかりぐったりとなって部屋に戻ると、お待ちかねの夕食です・・・!
と、ここでさっそく豪華な食事を皆さんに紹介したいのですが、何せ写真の多い今回のほのぼの旅行記。ここ賢島宝生苑での夕食2回・朝食2回は、 特集ページ・Part4 『賢島宝生苑のお品書き』 で、じっくり味わっていただきましょう。

この日は疲れもたまっていたのか、布団でゴロゴロしている内に眠くなり、22:00頃に早めに就寝。



1998年12月30日(水)

朝眠い目をこすりながらも、頑張って起き出します。
さっと朝風呂で身体をシャッキリさせて部屋に戻った所でだいたい7時。いよいよ真打の登場です。真打・・・?
その正体は 特集ページ・Part5 『英虞湾に輝く朝焼け』 です・・・!

朝食を終え、車で30分くらいの所にある志摩スペイン村『パルケエスパーニャ』へ、いざ出発です。
ここは岩下志摩が出てたコマーシャルでご存知の方も多いでしょうが、情熱の国スペインをテーマにしたアトラクション盛りだくさんのアミューズメントパークです。
全アトラクション乗り放題のパスポート¥4800を購入し、さっそく入場します。
パスポートケース¥450は、小さなデジタル時計も付き、オシャレで可愛いです。

さて肝心のアトラクションをいくつか紹介しておくと、
 ◇長さ・高さ・速さとも世界最大級の吊り下げ式ジェットコースターピレネー
 ◇スペイン宮殿風建物の中の暗黒の闇を疾走するジェットコースター幻のイベリア超特急
 ◇座礁した難破船から脱出した小舟で海洋冒険の旅に出るアドベンチャーラグーン
 ◇円形のステージに乗ったまま4つの不思議な森を旅するミュージカルサーカス
 ◇そびえたつ山を縫うように疾走するマウンテンコースターグランモンセラー
 ◇モンセラー山から滑り落ちるスリル満点の急流滑りスプラッシュモンセラー
 ◇円形のキャビンに乗って45mまで上昇した後に360°のパノラマを楽しむフライングドンキホーテ
などのアトラクションの他にも、お子さん達でも楽しめる可愛い乗り物やスペイン博物館などがあります。
もちろんパレードやミュージカルレビュー・ステージショーなどのエンターテイメントも見逃せません。
また敷地脇には、ホテル志摩スペイン村も併設されていますので、ここに1泊してみるのもいいでしょう。
これら全てを紹介できないのが残念ですが、 特集ページ・Part6 志摩スペイン村『パルケエスパーニャ』
で、その雰囲気を少しでも味わって貰えたらなと思います。

と、こんな感じであっと言う間に時間は過ぎて行きます。ここは、それなりに十分楽しめる設備が揃っているにも関わらず、さほど混んではいません。どのアトラクションもせいぜい待ち時間30分くらいですし。
なかなかおススメだと思いますよ・・・!

今日はホテルのお風呂から是非沈み行く夕陽を見たいと言う事で、ちょっと早いですが3時頃帰途に付きました。
・・・っと、その前に大事な事を忘れてました・・・!!!
実は、現在行われているパレードのストリートパーティーに代わって、3月から新しいパレードとしてエスパーニャカーニバルが登場するのを記念して、抽選券が配られていたんですが、これが見事大当たり・・・!!!
さて何が当たったのかは、 特集ページ・Part7 『新パレード記念プレゼント』 をご覧になって確かめて下さい。もしかすると、ちょっと嬉しいお知らせなんかもあったりするかもよ・・・♪

夜はまた食事に、お風呂にと、すっかりくつろぎ、2日目の夜も更けていきました。
さて、明日はいよいよ大晦日です・・・!



1998年12月31日(木)

いよいよ1998年も今日で終わり。そして、料理・お風呂と十分堪能した賢島宝生苑ともお別れです。
最後の朝風呂で気分を引き締めて、8:30には車で出発です。モチロン運転は奥さん。運転のできないダンナさんは助手席でナビ役です。
この日は、三重県志摩郡の賢島から延々と国道260号線、42号線と南西に下り、紀伊長島・尾鷲・熊野・新宮を通った後、北西に進路を変え、熊野本宮の湯の峯温泉と言う所(場所的には和歌山県の下1/3くらいの三重県との境って感じ)まで行く予定なのです。車で約5時間くらい・・・長丁場です。

この日も快晴で、絶好のドライブ日和。車を快調に飛ばせます。
しいて挙げておくならば、紀伊長島の手前の錦峠を越える路はとても対向車とすれ違えるような幅もなく、一歩間違えれば谷底に転落しそうなつづら折りの山道が続きますので、十分注意が必要です。今バイパスを造ってる所みたいなんで、一刻も早く完成させるべきでしょう・・・。
それから、熊野市から新宮市までの約25kmにも渡って続く七里御浜(しちりみはま)は長い年月をかけて熊野川から流れて来た御浜小石と言う丸い小石が敷き詰められていて、是非足を止めてみたい所です。写真がないのが残念ですが、この時ダンナさんはすっかり寝てしまっていたんです・・・どうもスイマセン。

そして午後1時半、ようやくの事で本日のメインイベントである瀞峡(どろきょう)に到着しました。
瀞峡は熊野川の支流である北山川の峡谷で、絶壁と原生林が織りなす美しさで知られる秘境です。ウオータージェット船を利用して、志古という乗り場から瀞峡をひとめぐりして戻って来る約2時間のコースで¥3340。瀞峡の美しさと神秘には感動しますが、ちょっと¥3340は高めかなという気もします。
ではさっそく、瀞峡の魅力の一端を 特集ページ・Part8 『瀞峡めぐり』 でご覧下さい。


ウオータージェット船乗り場に戻った後は、再び車に乗り込み、約30分の道のりで本日の宿である湯の峯温泉・湯の峯荘へと向かいます。
ここは正月料金でも¥21600とリーズナブル。
また今回は行きませんでしたが、このすぐ近くには川湯温泉と言う河原を掘るとお湯が湧く温泉があり、冬は川を板で堰きとめた仙人風呂が有名です。温泉マニアの方は一度は足を運んでみてもいいと思いますよ。


部屋の方はまあ値段相応という所。ただ、窓からは奥深い紀伊山地の山並みが広がり、たまには正月をこんな秘湯で迎えるのもいいかなって気分にしてくれます。

ひとくつろぎして向かうのは、言うまでもなく温泉です。さすがに温泉はゆったりと広めで、もちろん露天風呂もあります。奥さん曰く、女性用の露天風呂がちょっと小さかった事が多少不満のようでしたが・・・。

そして、座敷でゴロゴロ、ウトウトしていると、いよいよ食事の時間と相成りました。1998年最後の夕食。これが果たして、大晦日の夕ご飯に相応しかったかどうか・・・それは、翌朝の元旦の朝食と合わせて、
特集ページ・Part9 『湯の峯荘のお品書き』 で、皆さんの目で確かめてみて下さい・・・!

そして満腹し、大晦日の夜は暮れていきました。
もちろん夜は、恒例の日本レコード大賞、そして紅白歌合戦を見た事は言うまでもありません。やっぱりこれを見ないと年末って気がしませんもんね。
そうこうしている内に、カウントダウンが始まりました。
3、2、1、ゼロっ・・・!!! あけまして、おめでとうございます・・・♪
疲れて寝てしまった奥さんの母親はさておき、ダンナさんと奥さんは新年の挨拶を交わすのでした。



1999年1月1日(金)

いよいよ今回の旅行も最終日。だいぶ疲れもたまっていたのか、残念な事に初日の出は見逃してしまいましたが、新年の朝風呂を楽しみ、旅館を後にしました。


まずは午前中、ここから程近い熊野本宮大社へ初詣へと出掛ける事になっています。
ここは熊野大権現が鎮座する、全国各地の熊の神社の本宮なのです。129段の階段を登った所にある拝殿は、古色蒼然として霊験あらたかと言う気になってきます。
ちなみにおみくじの結果は、ダンナさんが大吉、奥さんが中吉とまずまず・・・凶なんか引いちゃったら、なんか気分悪いもんね・・・。

この本殿はもともと熊野川のすぐ脇にあったのが明治22年の大洪水で流失してしまい、今の高台に移築されたのだそうです。 歩いて15分くらいのその場所にも行ってみましたが、ただの空き地があるだけで、めぼしいものは何もありません。
代わりにダンナさんのたたずむ緑奥深い山々と熊野川上流ののどかな風景だけでも楽しんで下さい。


そして、いよいよこの年末年始の旅行もエンディングへと向かいます。
再び車で新宮市へと戻り、レンタカーを返却。お昼を食べるような店も開いてなく、近くのスーパーでビールやつまみ、お弁当なんかを調達して、13:25発名古屋行きの特急南紀6号で帰途に付きました。
名古屋では、乗り継ぎの新幹線のぞみの出発まで1時間くらい待ち時間があったので、ダンナさんの熱望で名古屋名物味噌カツ定食も味わう事ができました。

結局家に着いたのは夜の9時くらい。やっぱり遠いですね・・・。
と言う訳で、今回の旅行はこんな感じでした。お楽しみいただけましたでしょうか・・・?

奥さんも言ってましたが、
好きな時に大きいお風呂に入れて、ご飯の支度も上げ下げもやってくれて、食べたらすぐゴロンとなれる
これが、温泉旅行の醍醐味でしょう。そんな事を言いながら、これだけ十分満喫したにも関わらず、またすぐにでも何処かに行きたくなってしまう僕達なのでした・・・!