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HAB-Steering / Alternative Suspension
NO Front Dive
Good Stability
通常のテレスコピックフロントフォークではフロントの急激なブレーキングでフロントが沈み
結果キャスターアングルが変化して左右どちらかに切れ込もうとする力が強くなる
また瞬時にブレーキをリリースするとフロントが持ち上がり切れ込もうとした力が戻るため
不安定な状態となる、このとき車体の傾斜が変化するとフロントフォークに対しねじれが生じる。
左右ダンパーの調整が悪いと収束出来ず振動となって車体全体が大きく振れだす。
バイクレースなどで突然フロントがぶれだしてライダーが飛ばされる光景を見たことが有ると思う
最近のバイクはこのねじれの対策にスタビライザーやステアリングダンパーを装着する事で防止している。
...これはテレスコピックタイプの宿命である。
しかし、的確なキャスターアングルのおかげで自然なセルフステアの恩恵にあずかる事も確かである。
人車一体の心地よい感覚は良く整備された車体だけが持つ安心感から生まれる。
80年頃のバイクには各社からアンチノダイブ機構が発表された。
しかし全くダイブしないのでは切れ込むきっかけが生まれないので、曲がりにくいバイクとなってしまう。
無意識のうちにライダーはダイブによるキャスターアングル変化を利用している事になる。

ここでは各社より発表されているフロントステアリングシステムを紹介します。
BIMOTA Tesi 1D906
DUCATI 851 Engine ボアアップ搭載
世界で初めて市販車に採用されたハブステア、フレームの構造はGTSのそれとよく似ている。
フロントサスペンションの位置がエンジンヘッドの横に位置する。
オールデジタルのメータなど斬新なデザインが特徴
排気量:904cc 最高出力:113ps/11000rpm 最大トルク:9.4kgm/7000rpm 重量:188kg
価格:358万円
BMW Roadstar R1100R/R850R
1998デビューのロードスターモデルにはBMW独自のテレレバーサスペンションが採用された。
エンジンマウント上部のスイングアームがシャフトを支える構造でねじれの起きにくい高硬性を実現した。
サスペンションはスイングアームに1本あり、ダイブによる急激な変化が起きにくい構造である。