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1911年に発行されたバイエルン切手(ルイトポルト図案)

1911.3.10 (金曜 Freitag, Friday)

1.ルイトポルト図案シリーズ ルイトポルト90歳記念

 ルイトポルト(ルィートポルト, Luitpold)は1821年3月12日(水)、後にバイエルン王になるルートヴィヒ1世とその妃のザクセン=ヒルトブルクハウゼン公フリードリヒの娘テレーゼの三男として生まれました。1886年6月10日(木)にルイトポルトの甥である国王ルートヴィヒ2世が精神病であることが宣告されると、ルイトポルトが摂政になり、3日後の13日(日)にルートヴィヒ2世が謎の死を遂げた後、即位した弟のオットー1世(兄と同様に精神病を患っていたとされる王)にも摂政として仕え、長期にわたりバイエルン王国の政務を国王に代わってとり続けました。そのルイトポルトが90歳の誕生日を迎えるにあたり、15種類の切手が発行されました。
 このシリーズでは、ドイツで最初の10Mark, 20Markという高額切手が発行されています。もちろん、当時のドイツ帝国でも発行されておらず、この額面が正刷切手として登場するのは、第一次世界大戦後にドイツ帝国が崩壊してインフレが進行した1921年になります。こちらのインフレ切手を参照してください。
 発行の趣旨は90歳記念ですが、実質的には通常切手の図案変更と考えてよいです。実際、紋章図案シリーズが1912年7月1日から使用できなくなってからも、このルイトポルト図案切手が使用され続けました。
 なお、ルイトポルトは、翌年の1912年12月12日(木)に亡くなりました。代わりにオットー1世の摂政を務めたのはルイトポルトの長男であったルートヴィッヒです。ルートヴィッヒは、翌年の1913年に憲法を改正してオットー1世を退位させ、国王ルートヴィッヒ3世になりました。

3Pfennig
5Pfennig
10Pfennig
20Pfennig
25Pfennig
30Pfennig
40Pfennig
50Pfennig
80Pfennig
1Mark
2Mark
3Mark
5Mark
10Mark
20Mark

・すべての額面に2種類のタイプ違いがあります。
・有効期限は、1919年3月31日です。


1911.3.10 (金曜 Freitag, Friday)

2.ルイトポルト摂政就任25年記念

 ルイトポルトが1886年に国王ルートヴィヒ2世の摂政(実際はほとんどオットー1世の摂政)に就任してから25周年を記念して、上のシリーズの90歳記念と同時に発行されたシリーズです。ただし、こちらは、短期間の有効期限で、3ヶ月半程度しか使われませんでした。このため、当時のUPU(万国郵便連合)の規定で、「うっかり有効期限を見過ごすような(有効期限付き)記念切手は、外国郵便に使用してはならない」ことになっていたため、バイエルン王国外では、国内料金で通用するドイツ帝国とオーストリー帝国宛の郵便にのみ使用されました。(実際は、誤って外国宛郵便に使用した例があります。)
 収集家のみならず、一般市民の多数の初日押印の要望に応えるためか、3月14日まで初日印(3月10日)が使われました。従って、初日印が多数残されています。

5Pfennig
10Pfennig

・有効期限は1911年6月30日です。


1911.10.1 (日曜 Sonntag,Sunday)

3.ルイトポルト図案シリーズ ルイトポルト90歳記念追加

 ルイトポルト図案シリーズの追加です。これは、ドイツ帝国で発行された60Pfennig切手の発行に合わせたものです。
 他の額面には、それぞれ2種類のタイプがありますが、この額面はタイプが1種類しかありません。

60Pfennig

・有効期限は、1919年3月31日です。

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