1916-19年のドイツと日本の出来事
1916年
・ヴェルダンの会戦、ソンムの会戦
・各地で平和を求めるデモ
・ユトランド沖海戦
・祖国勤労奉仕法で男子の強制労働実施
・食糧難でかぶらを配給
・作曲家 マックス=レーガー没
(ルーマニア参戦)
大正
5年
・普選運動活発化
1917年
・無制限Uボート作戦により、アメリカ参戦
・食糧難により工業都市でストライキ発生
・ソビエトと休戦
大正
6年
・製鉄業奨励法制定
・金輸出禁止
・日本初の劇場用アニメ公開
1918年
・ソビエトとブレスト−リトフスク講和条約調印
・東部戦線から兵力を移動し、西部戦線に大攻勢を仕掛ける
・アメリカ大統領に和平提案
・キール軍港で水兵の反乱
・第一次世界大戦終結
・バイエルン、共和国宣言
・ドイツ共和国宣言
・ヴィルヘルム2世、オランダへ亡命
・全国労兵協議会開催
大正
7年
・封緘はがき(小判型)発行
・シベリア出兵
・米騒動
・リアリズム演劇始まる
・国画創作協会創立
・第1回帝展(帝国美術院美術展覧会)
1919年
・一月一揆
・国民議会選挙
・ワイマールに国民議会招集、エーベルト大統領を選出
・ワイマール連合内閣成立
・バイエルン=レーテ共和国成立するも国防軍らにより崩壊
・国民議会、講和条約承認(賠償金は支払不可能な1320億マルク)
・ヴェルサイユ条約調印
・ワイマール憲法採択
大正
8年
・飛行郵便試験
・綿糸、生糸の輸出停滞

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1916-1919年に発行されたドイツ切手

1916.8.1 郵便料金値上げ

1916.8.1 (火曜 Dienstag, Tuesday)

1.ゲルマニア DEUTSCHES REICH図案 すかしありシリーズ 追加

 戦争の長期化に伴うインフレも理由の一つですが、どちらかというと戦費捻出のための増税の色濃い料金値上げに伴い、ゲルマニア図案の新額面が追加されました。葉書・封書とも50%もの大幅な値上げは、それまでドイツで切手が発行された時代には例がなく、初めてのものでした。
 単に新しい額面を書き換えたのではなく、図案の方にも手が加えられています。中央のゲルマニアの周囲にある背景部分がそれで、従来は横線であったものが、白抜きのようになっています。おそらく、需要の多い額面に対してインクを節約するためと思われますが、詳細は分かりません。

2 1/2Pfennig
加貼り用(50%値上げの追加料金)
7 1/2Pfennig 橙(初期)
国内用葉書、250gまでの市内用書状(旧ヴュルテンベルク王国)、50gを超え100gまでの点字印刷物
7 1/2Pfennig 赤味橙(後期)
15Pfennig
20gまでの市外用書状、100gを超え1kgまでの点字印刷物、100gを超え150gまでの外信印刷物

・当時は印刷物料金である3Pfennigが最低料金だったので、2 1/2Pfennig切手の1枚貼りの適正使用例はありません。
・ヴュルテンベルク内の市内用葉書料金である5 1/2Pfennigの額面は、葉書のみ発行されました。この額面は、切手としては存在しません。
・2 1/2Pfennigと7 1/2Pfennigを交互につないだコイル切手があります。
・切手帳ペーンがあります。
・有効期限は、1922年10月31日です。


1917.5.

2.ゲルマニア DEUTSCHES REICH図案 すかしありシリーズ 改訂

 7 1/2Pfennig切手と15Pfennig切手の刷色が似ているため、15Pfennig切手の方を暗い紫色に変更して発行されました。確かに、ランプの光の下では、両者は区別が付きにくい色です。昼間の部屋の中でも、交互に何度も繰り返して眺めてみると分かるのですが、だんだん頭が混乱してきますので、短時間で大量に仕分けをする時に誤解を招くため変更したのではないでしょうか。在庫がなくなった局から徐々に切り替えられたため、正式の初日はありません。

15Pfennig
20gまでの市外用書状、100gを超え1kgまでの点字印刷物、100gを超え150gまでの外信印刷物

・切手帳ペーンがあります。
・有効期限は、1922年10月31日です。


1918.10.1 郵便料金値上げ

1918.-19.

3.ゲルマニア DEUTSCHES REICH図案 すかしありシリーズ 追加

 第一次世界大戦終結の直前にさらなる料金値上げが行われ、ゲルマニア図案の新額面が追加されました。2Pfennig切手は、3Pfennigの印刷物料金を5Pfennigにするためと、ヴュルテンベルクの市内用葉書料金の5 1/2Pfennigを7 1/2Pfennigにするための加貼り用切手です。なお、2色刷の75Pfennig切手は、中央のゲルマニア像(黒色)の周囲にある背景部分が、他とは違って白抜きではありません。これは、もし白抜きにすると、1色刷の場合と違い、面積が少ない顔の部分を中心に印刷の圧力で摩耗が早まる危険性があったからと思われます。

2Pfennig 1918年10月1日(火曜 Dienstag, Tuesday)発行
加貼り用
35Pfennig 1919年2月6日(木曜 Donnerstag, Thursday)発行
20gまでの市外用書留書状
75Pfennig 1919年2月20日(木曜 Donnerstag, Thursday)発行
75Kmを越える距離で5Kgまでの小包、他

・当時は印刷物料金である5Pfennigが最低料金だったので、2Pfennig切手の1枚貼りの適正使用例はありません。
・35Pfennig切手に3種類、75Pfennig切手に4種類の色違いがあります。
・有効期限は、1922年10月31日です。


1919.5.1 (木曜 Donnerstag, Thursday)

4.戦傷者救済付加金付き

 第一次世界大戦の戦傷者(傷痍軍人)を救済するため、5Pfennigの付加金付き切手が発行されました。これは、ドイツ帝国最初の付加金付き切手です。バイエルン王国でも、同じ戦傷者救済付加金付きの切手が発行されています。

10+5Pfennig
15+5Pfennig

・有効期限は、1922年10月31日です。


1919.7.1 (火曜 Dienstag, Tuesday) - 1920.2.

5.国民議会開会記念

 第一次世界大戦後のドイツで初めて発行された記念切手です。憲法委員会が審議を重ねてきた新憲法案が、この国民議会で7月31日(木)に賛成262票反対75票で可決されました。これが正式には「1919年8月11日のドイツ国憲法」、一般にはワイマール憲法と呼ばれるものです。なお、8月11日は月曜日です。この憲法は、世界史的にも初めて民主的な国民主権を謳った憲法といわれています。
 1919年10月1日の郵便料金の値上げに伴い、25Pfennig切手と同じ図案で色の違う30Pfennig切手が発行されました。

芽生えた樹木 10Pfennig 芽生えた樹木
20gまでの市内用書状、市外用葉書、外信葉書
切り株から伸びる枝 15Pfennig 切り株から伸びる枝
20gまでの市外用書状、20gを超え250gまでの市内用重量書状
煉瓦職人 25Pfennig 煉瓦職人
20gを超え250gまでの市外用書状、50gまでの書留印刷物、速達料(〜7月9日)
煉瓦職人 30Pfennig 煉瓦職人 1920年2月発行
20gを超え250gまでの市外用書状、書留料(1919年10月1日の料金改定後追加)

・この切手は国内宛の郵便に有効でしたが、例外的に外国宛の使用例があります。
・30ペニヒ切手に3種類の色違いがあります。
・有効期限は、1922年10月31日です。


1919.7.

6.航空切手

 航空切手専用ですが、実際は通常切手としても使用されました。

10Pfennig
葉書用航空料金、20gまでの書状用航空料金
40Pfennig
20gを越えて50gまでの書状用航空料金

・10ペニヒ、40ペニヒとも2種類の色違いがあります。
・有効期限は、1922年10月31日です。


1919.10.1 郵便料金値上げ

 この料金値上げに伴う新切手発行は、1920年1月になります。→ゲルマニア改訂3、他 切手よりも葉書の方が先に発行されました。→ゲルマニア葉書

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