2007年 ・先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)開催 ・G8サミット開催。ロシュトックで多数の反対派が抗議デモを行い、警官隊と衝突 ・各地でスポーツの世界選手権開催 ・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団設立125年 ・2007年のドイツ自動車顧客満足度調査で1〜3位を日本のメーカが独占 ・パリ−フランクフルト−シュトゥットガルト高速鉄道開通 ・禁煙法、3つの州で施行 |
平成 19年 |
・防衛省発足 ・私鉄、バス共通ICカード乗車券「PASMO」運用開始 ・高松塚古墳の石屋解体 ・統一地方選挙 ・4月29日が昭和の日に ・5月4日がみどりの日に ・43年ぶりの全国学力テスト実施 ・世界陸上大阪大会 ・日本郵政公社が民営化・分社化 |
2007年に発行されたドイツの切手
1Euro(ユーロ) = 100Cent(セント)
2007.1.2 (火曜 Dienstag, Tuesday)
1.バンベルク司教区1000年
1007年にザクセン朝最後の王であるハインリヒ2世(973/978生-1024没)によってバンベルク司教区が建設されてから1000年を迎えるのを記念して発行されました。切手に描かれたバンベルク大聖堂も1007年に建設されましたが、火災に遭い、現在の大聖堂は13世紀に再建されたものです。
55Cent バンベルク大聖堂 |
2007.1.2 (火曜 Dienstag, Tuesday)
2.EU(欧州共同体)議長国
EU(欧州共同体、ヨーロッパ連合)加盟国の間で半年ごとに代わる議長国が、2007年前期はドイツが担当することになり、それを記念して発行されました。切手の☆の部分は、すべてエンボス加工が施されています。一番上の黒・赤・金の☆は、ドイツの国旗の色で、議長国のドイツを表しています。なお、2007年1月1日(月)にルーマニアとブルガリアがEUに加盟し、発行当時の加盟国数は27でした。
55Cent EU加盟国を☆に見立てたデザイン |
2007.1.2 (火曜 Dienstag, Tuesday) - 3.1
3.ザールラント50年
ザールラントが1957年1月1日(火)に旧西ドイツに編入されてから50年になるのを記念して発行されました。
3月1日(木)に10枚綴りのセルフ糊の切手帳が発行されました。目打ち穴が小さい方がシートからのもので、目打ち穴が大きい方が切手帳からのものです。
55Cent ディリンゲンの精錬所(左)、ザーレ川(中央)、ザールブリュッケンのルートヴィッヒ広場(右) |
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55Cent 切手帳 3月1日(木)発行 |
2007.1.2 (火曜 Dienstag, Tuesday)
4.ロータリーエンジン(ヴァンケルエンジン)50年
発明家のフェリックス・ヴァンケル(1902生-1988没)がロータリーエンジンのDKM 54型を開発して50年になるのを記念して発行されました。現在、ロータリーエンジンを使用しているのは、日本のマツダのみです。
145Cent ロータリーエンジンの原理の図と車 |
2007.1.2 (火曜 Dienstag, Tuesday)
5.フュルト1000年
フュルトが文献上に登場して1000年を迎えるのを記念して発行されました。フュルトの一帯は古くから開けていたとも考えられていますが、文献上に最初に登場するのは1007年11月1日で、ハインリヒ2世がフュルトにある王の財産を、同年に新しく建設したバンベルク司教区に寄贈した、と書かれています。なお、バンベルク司教区1000年の切手も一緒に発行されました。
同時に10枚綴りのセルフ糊の切手帳が発行されました。目打ち穴が小さい方がシートからのもので、目打ち穴が大きい方が切手帳からのものです。
45Cent 1910年頃の着色絵葉書に描かれたフュルトのグリューネ市場 |
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45Cent 切手帳 |
2007.1.2 (火曜 Dienstag, Tuesday)
6.男子ハンドボール世界選手権大会 付加金付き
以下の5種は、恒例のスポーツ振興付加金付き切手です。
1月19日(金)から2月4日(日)にかけてドイツ各地で開催される男子ハンドボール世界選手権大会を記念して発行されました。付加金は、スポーツ振興基金に充てられました。なお、2月4日にケルンで行われたドイツ−ポーランド決勝戦では、ホスト国のドイツが1978年以来29年ぶりに優勝しています。これでドイツは、1938年の優勝を含めると3回目の優勝でした。
毎年発行されるスポーツ振興基金用の付加金付き切手は、例年では1回で4〜5種類まとめて発行するのですが、先にこの切手だけは、ハンドボールの開催日程に合わせて単独に発行されました。2007年のこのような単独発行は、異例です。
55+25Cent ボールをブロックする選手の手 |
2007.2.8 (木曜 Donnerstag, Thursday)
7.カヌー世界選手権大会 付加金付き
8月8日(水)から12日(日)にかけてデュイスブルグで開催されるカヌー世界選手権大会(カヤックフラットウォーターレーシング第一次予選)を記念して発行されました。付加金は、スポーツ振興基金に充てられました。
45+20Cent オールを持つ選手 |
2007.2.8 (木曜 Donnerstag, Thursday)
8.第40回世界体操選手権大会 付加金付き
9月1日(土)から9日(日)にかけてデュッセルドルフで開催される第40回世界体操選手権を記念して発行されました。付加金は、スポーツ振興基金に充てられました。
55+25Cent 鞍馬の選手の腕 |
2007.2.8 (木曜 Donnerstag, Thursday)
9.近代五種世界選手権大会 付加金付き
8月16日(木)から21日(火)にかけてベルリンで開催される近代五種世界選手権を記念して発行されました。近代五種では、一人の選手が射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニングの5種類の競技を行います。付加金は、スポーツ振興基金に充てられました。
145+55Cent 水泳選手の腕 |
2007.2.8 (木曜 Donnerstag, Thursday)
10.ヨハン・クリスチャン・ゼンケンベルク生誕300年
医師のヨハン・クリスチャン・ゼンケンベルク(1707生-1772没)の生誕300年を記念して発行されました。彼はフランクフルト・アム・マイン生まれで、健康医学の改善に努めました。なお、実際の誕生日は、2月28日です。
90Cent ヨハン・クリスチャン・ゼンケンベルクの肖像 |
2007.3.1 (木曜 Donnerstag, Thursday)
11.通常切手 花シリーズ 低額面組み合わせシート
通常切手の花シリーズの低額面3種類(5Cent、10Cent、20Cent)を組み合わせた100Cent(=1Euro)の組み合わせシートが発行されました。周囲に目打ちがないため、組み合わせシートから切り離したものと10枚シートから切り離したものとは、容易に区別ができます。
組み合わせシートから切り離した単片を集める場合は、目打ちなしの場所の違いを考えると、5Cent切手が4種類、10Centが2種類、20Centが2種類の合計8種類を集めることになります。(下の写真を見ていただくとお分かりのように、組み合わせシートをすべてバラバラにすると、10Centが2枚重複する以外は、全部異なりますので、8種類になります。)5Cent切手に、2辺目打ちなしと1辺目打ちなしがあることに注意してください。なお、額面が異なる連刷ペアを集める場合は、上下の目打ちなしの違いを考えると、4種類です。
公式には3月1日発行ですが、すでに2月から売られていたようです。
組み合わせシート(合計100Cent=1Euro) |
2007.3.1 (木曜 Donnerstag, Thursday)
12.切手の日 付加金付き 小型シート
切手の日の付加金付き小型シートが発行されました。図案は、1928年9月18日(火)から就航を開始した飛行船「ツェッペリン LZ127」(全長236.6メートル、体積105,000立方メートル)です。戦前のドイツ切手にもたびたび登場しています。
170+70Cent 飛行船「ツェッペリン LZ127」 |
2007.3.1 (木曜 Donnerstag, Thursday)
13.シュタウフェンベルク生誕100年、モルトケ生誕100年
戦前の体制に反対した活動家シリーズです。クラウス・グラーフ・シュタウフェンベルク(1907生-1944没)とヘルムート・イェイメス(ジェームズ)・グラーフ・フォン・モルトケ(1907生-1945没)の生誕100年を記念して発行されました。シュタウフェンベルクは軍人で、総統の暗殺のために会議室に爆弾を仕掛けた罪で処刑されました。モルトケは大モルトケ(プロイセンの軍人)の甥の孫にあたる法律家で、総統の亡き後のドイツについて友人と協議したことを反逆罪に問われて処刑されました。なお、シュタウフェンベルクの実際の誕生日は11月15日で、モルトケの実際の誕生日は3月11日です。モルトケの誕生月に合わせてシュタウフェンベルクも発行されたと思われます。
55Cent シュタウフェンベルク(上)とモルトケ(下) |
2007.3.1 (木曜 Donnerstag, Thursday)
14.パウル・ゲルハルト生誕400年
賛美歌作者のパウル・ゲルハルト(1607生-1676没)の生誕400年を記念して発行されました。ゲルハルトはドイツ最大の賛美歌作者として知られています。作品には、三十年戦争の体験が盛り込まれています。なお、実際の誕生日は、3月12日です。
55Cent パウル・ゲルハルトの肖像と賛美歌の楽譜 |
2007.3.1 (木曜 Donnerstag, Thursday)
15.ドイツの画家 アダム・エルスハイマー
ドイツの画家シリーズです。アダム・エルスハイマー(1578生-1610没)は、光の効果と風景の扱いに優れた画家でしたが、作品の規模が小さく、また、個人所蔵であまり知られていませんでした。作者の死後に広く知られるようになって、多くの画家達に影響を与えました。
55Cent アダム・エルスハイマー画「十字架の発掘」(1603/05) |
2007.3.1 (木曜 Donnerstag, Thursday)
16.ローマ条約調印50年
ローマ条約(欧州共同体設立条約)調印50年を記念して発行されました。実際の調印日は、3月28日です。旧西ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクが参加して設立した欧州共同体(EEC)が、その後ECになり、現在のEUに発展していきました。
55Cent 会議に参加した各国代表の顔ぶれ |
2007.3.1 (木曜 Donnerstag, Thursday)
17.ミュンヘン・ユダヤコミュニティセンター
3月22日(木)にミュンヘンに開館するユダヤコミュニティセンターを記念して発行されました。
55Cent 正面玄関にあるシンボルマーク |
2007.4.12 (木曜 Donnerstag, Thursday)
18.Postシリーズ
恒例のPostシリーズの前半です。後半とつなげると、一つのストーリーになります。
55Cent 手紙を書く少年 |
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55Cent 手紙を投函する少年 |
2007.4.12 (木曜 Donnerstag, Thursday)
19.教皇ベネディクト16世80歳
教皇ベネディクト16世の80歳を記念して発行されました。1927年にバイエルンのマルクトル・アム・インで生まれ、1953年に神学博士号を取得。ヨハネ・パウロ2世(在位1963-78)の側近として影響力を持ち、教皇に就任後もヨハネ・パウロ2世とほぼ同じ路線をとっています。ドイツ人から選出されたのはアドリアン6世(在位1522-23)以来、78歳の高齢で選出されたのはクレメンス12世(在位1730-1740)以来、学者から選出されたのはパウロ4世(在位1555-59)以来です。なお、実際の誕生日は、4月16日です。
55Cent 教皇ベネディクト16世 |
2007.4.12 (木曜 Donnerstag, Thursday)
20.ヴァルトゼーミュラーの世界地図製作500年
1507年4月25日にドイツの地図制作者マルティン・ヴァルトゼーミュラー(1470生-1521/22没)が、12枚のパネルに分けて描かれた世界地図「Universalis Cosmographia」を発表してから500年になるのを記念して発行されました。この地図が有名なのは、現在のアメリカに当たる土地に「America」という呼称を、地図として最初に使ったことです。
220Cent 12枚のパネルに描かれた世界地図 |
2007.5.3 (木曜 Donnerstag, Thursday)
21.ヨーロッパ切手 ボーイスカウト
恒例のヨーロッパ切手です。ボーイスカウト運動100年にちなんで、ボーイスカウトがテーマに選ばれています。イギリスの退役軍人であるロバート・ベーデン=パウエル卿(1857生-1941没)が1907年8月1日(木)から開始した実験キャンプがボーイスカウト運動の発祥とされています。
45Cent ボーイスカウト達 |
2007.5.3 (木曜 Donnerstag, Thursday)
22.ベルヴュー宮殿
2006年にベルヴュー(ベルビュー)宮殿が改築されたのを記念して発行されました。この宮殿は、1786年にプロイセンのフェルディナンド皇太子のために建てられたものです。1870年9月3日(月)の普仏戦争の休戦協定は、ここで調印が行われました。第二次世界大戦末期の1945年5月に連合軍の攻撃により破壊され、再建後、1957年から大統領の第2官邸になりました。ドイツ統一後は、1994年から第1官邸になっています。なお、切手では、屋根の上に旗が掲げられている写真が使われていますが、これは、大統領が官邸内にいることを表しています。不在の場合は、旗が掲げられません。
同時に100枚綴りのセルフ糊のコイル切手が発行されました。目打ち穴が小さい方がシートからのもので、目打ち穴が大きい方がコイル切手です。
55Cent 正面から見たベルヴュー(ベルビュー)宮殿 |
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55Cent コイル切手 |
2007.5.3 (木曜 Donnerstag, Thursday)
23.モイラント城700年
1307年にモイラント城が記録に登場してから700年を迎えるのを記念して発行されました。モイラント城は、第二次世界大戦中の1945年2月にイギリス軍のモントゴメリーの司令部がおかれましたが、司令部が他に移動した後、カナダ兵の略奪と蛮行によって破壊されました。その後1987年に再建され、博物館として公開されています。庭園に彫刻等がおかれていて、一部の彫刻は切手にも登場しています。
85Cent エルヴィン・ヘーリッヒ作「大きな馬」(左)、モイラント城(中央)、ローランド・フリードリヒセン作「立ち上がる若者」(右) |
2007.5.3 (木曜 Donnerstag, Thursday)
24.ハンバッハ集会175年
1832年5月27日(火)から30日(金)にかけてハンバッハ城で、地元の祭りを装いつつ、自由と民権とドイツ統一(諸邦の統一)を願って、階層を問わない3万人もの人々が集まる大集会が開かれました。もともと祭りを装っていたので、ハンバッハ祭と呼ばれることもあります。この集会で用いられたドイツ民主主義のシンボルカラー(黒・赤・金)が、後にドイツの国旗に採用されます。つまり、ドイツ国旗の色のルーツがハンバッハ集会にあると言えます。
同時に10枚綴りのセルフ糊の切手帳が発行されました。目打ち穴が小さい方がシートからのもので、目打ち穴が大きい方が切手帳からのものです。
145Cent ハンバッハ集会に集まった人々 |
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145Cent 切手帳 |
2007.5.3 (木曜 Donnerstag, Thursday)
25.スポーツ振興基金40年 付加金付き 小型シート
スポーツ振興基金が40年目を迎えるのを記念して、既発行の4種類のスポーツ振興関連切手を組み合わせた小型シートが発行されました。
既発行の4種類の切手を田型に配したもの |
2007.6.14 (木曜 Donnerstag, Thursday)
26.カール・ファレンティン生誕125年
コメディアン、作家、映画制作者のカール・ファレンティン(本名 Valentin Ludwig Fey 1882生-1948没)の生誕125年を記念して発行されました。ファレンティンはミュンヘン生まれで、ユーモラスなスケッチや、戯曲、短編映画を多数製作しました。なお、実際の誕生日は、6月4日です。
45Cent カール・ファレンティンの映画「新しいテーブル」(1913/14)から |
2007.6.14 (木曜 Donnerstag, Thursday)
27.パウル・クリンガー生誕100年
俳優、声優のパウル・クリンガー(本名 Paul Karl Heinrich Klinksik 1907生-1971没)の生誕100年を記念して発行されました。クリンガーはエッセンで生まれ、演劇学校に通い、1933年から映画に出演。1943年から映画の吹き替えを行い、1950〜1960年代はもっぱら映画の吹き替えでドイツの第一人者として活躍しました。1963年頃からはテレビでも活躍しています。なお、誕生日は発行日と同じです。
55Cent ホッホライトナー役のパウル・クリンガー(左)と伯爵夫人役のナディア・グレイ(右) 映画「Hengst Maestoso Austria」の一シーン (アルトゥール=ハインツ・レーマン原作、テオドール・オタワ脚本、 ヘルマン・クーゲルシュタット監督、オスカー・ワーグナー音楽、1956年8月30日(木)公開) |
2007.6.14 (木曜 Donnerstag, Thursday)
28.青少年切手 付加金付き 小型シート
青少年育成のための基金を目的とした付加金付き小型シートが発行されました。今回は、詩人、風刺画家でのヴィルヘルム・ブッシュ(1832生-1908没)の生誕175年記念を兼ねています。ブッシュは、特に1865年に発表した絵本「マックスとモーリッツ、七つのいたずら」が有名で、明治時代に日本でも紹介されました。ドイツにおけるブッシュの人気は絶大で、彼の絵を使った切手が多数出ています。小型シートに使われた挿絵「ハンス・フッケバイン、不幸なカラス」は、1867年秋に4回連載された「Über Land und Meer」(海越え山越え、の意味)で各回12枚描かれたものから取られています。付加金は、青少年育成基金に充てられました。なお、実際の誕生日は、4月15日です。
45+20Cent、55+25Cent、55+25Cent、145+55Cent ヴィルヘルム・ブッシュの挿絵「ハンス・フッケバイン、不幸なカラス」(1867)から |
2007.7.12 (木曜 Donnerstag, Thursday)
29.灯台シリーズ
恒例の灯台シリーズです。ドイツの古い灯台を取り上げています。なお、55Cent切手に切手帳がありますが、それは2008年7月3日(木)発行の灯台シリーズの55Cent切手と組み合わせた切手帳からのもので、目打ちの大きさで区別ができます。
45Cent ブレーメルハーフェンのゴシック様式の灯台「Oberfeuer」(1854-55年建造) 高さ37メートル |
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55Cent ヘルヌームの灯台(1907年建造) 高さ37メートル |
2007.7.12 (木曜 Donnerstag, Thursday)
30.ユネスコ世界遺産
恒例の世界遺産シリーズの切手です。
切手は、リトアニアと共同発行されました。
65Cent リガ歴史地区(1997年登録) |
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70Cent シュトラールズントとヴィスマルの歴史地区(2002年登録) |
2007.8.9 (木曜 Donnerstag, Thursday)
31.カイザー・ヴィルヘルム橋100年
北海に面するヴィルヘルムハーフェンは、プロイセン海軍の港として有名な町でしたが、そこに1905年から1907年にかけて建設されたのが、ヨーロッパ最大の回転橋であるカイザー・ヴィルヘルム橋です。全長159メートル、幅8メートルで、橋の下を航行可能な高さ(9メートル)を超える船が通る場合に、橋は回転します。なお、2003年にドイツ海軍のフリゲート艦がこの橋と接触事故を起こし、橋は損傷しました。
145Cent カイザー・ヴィルヘルム橋と、橋が90度に回転している図を重ね合わせたもの |
2007.8.9 (木曜 Donnerstag, Thursday)
32.ザーレ川治水75年
ハレの町が1890年のザーレ川の氾濫で浸水し、300万Mark(マルク)もの被害を被ったため、治水工事が始まり、1932年12月2日にダムが完成しました。その完成から75年を迎えるのを記念して発行されました。その後、いくつかのダムが建設され、貯水量の合計は4億1000万立方メートルとなりました。
145Cent 特別環境保護地区ともなっている貯水池とその周辺 |
2007.8.9 (木曜 Donnerstag, Thursday)
33.ドイツ連邦銀行発足50年
1957年にドイツ連邦銀行が発足してから50年を迎えるのを記念して発行されました。銀行はフランクフルト・アム・マインにあり、職員はおよそ12000名です。
55Cent 紙幣と貨幣 |
2007.9.20 (木曜 Donnerstag, Thursday)
34.学術評議会発足50年
1957年にドイツの学術評議会(Wissenschaftsrat)が発足してから50年を迎えるのを記念して発行されました。
90Cent 情報と自然科学 |
2007.9.20 (木曜 Donnerstag, Thursday)
35.Postシリーズ
恒例のPostシリーズの後半です。前半とつなげると、一つのストーリーになります。
55Cent 手紙を受け取る婦人 |
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55Cent 手紙を読む婦人 |
2007.9.20 (木曜 Donnerstag, Thursday)
36.子供達のために
「子供達のために」をテーマとした切手です。
55Cent ハリネズミとハートマークの落ち葉(織物の図柄) |
2007.10.11 (木曜 Donnerstag, Thursday)
37.世界遺産 リーメス 小型シート
世界遺産シリーズの小型シートです。紀元83年からローマ帝国はゲルマン人の侵入を防ぐため、ラインとドナウの間に550キロメートルもの防壁や土塁を築きました。このリーメスは長城と呼ばれることもありますが、中国の万里の長城のような大規模なものではありません。1892年にリーメスの研究委員会が発足し、砦や物見櫓の位置が調査されましたが、1950年以降に始まった周辺の土地開発で、多くの遺構が破壊されました。
55Cent リーメスの地図(左)と復元されたザールブルク砦(右) |
2007.10.11 (木曜 Donnerstag, Thursday)
38.ハインリヒ・フリードリヒ・フォン・シュタイン生誕250年
政治家のハインリヒ・フリードリヒ・フォン・シュタイン(フルネームは Heinrich Friedrich Karl Reichsfreiherr vom und zum Stein 、1757生-1831没)の生誕250年を記念して発行されました。ハインリヒ・フリードリヒ・フォン・シュタインはプロイセン王国の政治改革を行い、農奴制廃止、職業身分制廃止(職業選択の自由)、土地自由取引制度導入、市民自治権(人口800人以上の村に自治を認める)、軍政改革、教育改革等の数々の施策により、プロイセンの近代化に貢献しましたが、ナポレオンを批判した手紙を書いたことから1808年に失脚しました。なお、実際の誕生日は、10月25日です。
145Cent ハインリヒ・フリードリヒ・フォン・シュタインの肖像 |
2007.10.11 (木曜 Donnerstag, Thursday)
39.ドイツ工作連盟100年
1907年にミュンヘンで建築家やデザイナーによるドイツ工作連盟が結成されてから100年になるのを記念して発行されました。第二次世界大戦前に、当時の政府が「退廃的」と見なしたことから圧力をかけられて解散しましたが、1949年に再建。現在は、産業デザイン教育の促進活動を行っています。
55Cent 1924年の展示会のプラカード(リヒャルト・ヘーレ作) |
2007.11.8 (木曜 Donnerstag, Thursday)
40.クリスマス切手 付加金付き
恒例の付加金付きクリスマス切手です。題材は、ルカ伝から取られました。
45+20Cent 東方の三博士 |
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55+25Cent キリストの誕生 |
2007.11.8 (木曜 Donnerstag, Thursday)
41.聖エリーザベト生誕800年
聖エリーザベト(1207生-1231没)の生誕800年を記念して発行されました。聖エリーザベトは、ハンガリー王アンドレアス2世の王女として生まれ、4歳でチューリンゲン方伯の婚約者となりました。高貴な身分でありながら、貧しい人々や病気に苦しむ人々のために献身的な援助を終生続け、チューリンゲンの聖エリーザベトとして知られています。なお、実際の誕生日は、7月7日です。
55Cent 病人に食事を与える聖エリーザベト(右) |
2007.11.8 (木曜 Donnerstag, Thursday)
42.アストリッド・リンドグレーン生誕100年
スウェーデンの児童文学作家であるアストリッド・リンドグレーン(1907生-2002没)の生誕100年を記念して、スウェーデンと共同発行されました。リンドグレーンは、「長くつ下のピッピ」、「やかまし村の子どもたち」、「やねの上のカールソン」等、数々の名作シリーズを執筆し、総発行部数は1億4500万部にも及びます。なお、実際の誕生日は、11月14日です。
100Cent リンドグレーンの肖像 |
2007.12.27 (木曜 Donnerstag, Thursday)
43.社会福祉 付加金付き
恒例の社会福祉の付加金付き切手です。テーマは、動物の親子です。
馬の図案の55+25Cent切手のみ、セルフ糊のコイル切手とセルフ糊の切手帳が発行されました。目打ち穴が小さい方がシートからのもので、目打ち穴が大きい方がコイル切手、または、切手帳からのものです。
45+20Cent モルモット(テンジクネズミ属)の親子 |
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55+25Cent 犬の親子 |
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55+25Cent 馬の親子 |
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55+25Cent コイル切手 | |
55+25Cent 切手帳 | |
145+55Cent ウサギの親子 |
馬の親子の55+25Centコイル切手と切手帳は、目打ちでは区別できません。これらは、スクリーンで区別できます。
コイル切手(左) スクリーンが粗いので、ざらついて見える 切手帳(右) スクリーンが細かいので、クリアに見える |
また、スクリーンで区別がしにくい場合は、全体的な明るさの違いで判断することも可能です。
なお、実際の切手では、馬の肌の色が赤茶ではなく、オリーブがかった茶色なので、注意してください。
コイル切手(上) 切手帳(下) (ペーンからはがしていないため無目打ちに見えます。ご了承ください) 全体的に切手帳の方が明るい 特に空の色が顕著 |
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2007.12.27 (木曜 Donnerstag, Thursday)
44.カール・ゴットハルト・ラングハンス生誕275年
建築家のカール・ゴットハルト・ラングハンス(1732生-1808没)の生誕275年を記念して発行されました。カール・ゴットハルト・ラングハンスの最も有名な作品は1788年から1791年にかけて建設したブランデンブルク門です。なお、実際の誕生日は、12月15日です。
同時に10枚綴りのセルフ糊の切手帳が発行されました。目打ち穴が小さい方がシートからのもので、目打ち穴が大きい方が切手帳からのものです。
55Cent 建設当時のブランデンブルク門 |
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55Cent 切手帳 |
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