1967年 ・ルーマニアと国交樹立 ・東ドイツと学問・技術・文化・経済・貿易の交流が活発化 ・景気対策として経済安定成長促進法発布 ・東西ドイツの首相が書簡を交換 (東ドイツで経済急成長。週休2日制導入) |
昭和 42年 |
・国際商業衛星通信開始 ・公害対策基本法公布 ・世界一周航空路開設 ・日本近代文学館開館 ・第5回国際港湾協会総会 ・日本初の深夜放送「オールナイトニッポン」放送開始 ・第7回国際生化学会議 ・ユニバーシアード東京大会 ・第13回国際道路会議 ・飛天7円葉書(旧飛天)発行 ・桜100円白銅貨発行 ・菊50円白銅貨発行 |
1967年に発行された西ドイツの切手
1Deutsche Mark(ドイチェ・マルク) = 100Pfennig(ペニヒ)
1967.1.
1.ブランデンブルク門シリーズ切手帳 通常切手
ブランデンブルク門シリーズの切手帳です。30Pfennig切手が4枚、20Pfennig切手が2枚、10Pfennig切手が4枚組み合わされて、売価は2Deutsche
Mark(=200Pfennig)です。
この切手帳ペーンを10枚組み合わせた未裁断シートが、収集家窓口から40Deutsche
Mark(=2000Pfennig)で7万シート発売されました。
2Deutsche Mark | |
切手帳の表紙 |
・発行枚数は、500万冊です。
・有効期限は、2002年6月30日です。
1967.2.17 (金曜 Freitag, Friday)
2.12世紀の建造物シリーズ第二次追加 通常切手
12世紀の建造物シリーズ第二次の第5弾です。30Pfennigの額面が外信葉書用でもあるので、UPUの規定により赤色であるべきところが、1966年4月1日の料金改定前に発行された緑色の30Pfennig切手の在庫が大量にあったため、10ヶ月も遅れて発行されました。
30Pfennig フレンスブルクの北門 20gまでの市外用書状、外信葉書、250gを超え500gまでのベルリン市内用書状、50gを超え100gまでの印刷物、20gを超え20gごとの外信書状の超過料金 |
・発行枚数は、32億4500万枚です。
・有効期限は、2002年6月30日です。
1967.4.4 (火曜 Dienstag, Tuesday)
3.青少年切手 付加金付き
青少年育成のための基金を目的とした付加金付き切手が発行されました。テーマは、毛皮獣です。
西ベルリンでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ベルリンで発行された図案との違いは、図案の右下に「BERLIN」の文字が入っていないことです。
10+5Pfennig アナウサギ(学名:Oryctolagus cuniculus) |
|
20+10Pfennig オコジョ(学名:Mustela erminea) |
|
30+15Pfennig クロハラハムスター(学名:Cricetus cricetus) |
|
50+25Pfennig アカギツネ(学名:Vulpes vulpes) |
・発行枚数は、10+5Pfennig切手が644万枚、20+10Pfennig切手が1522万2000枚、30+15Pfennig切手が645万6000枚、50+25Pfennig切手が593万4000枚です。
・有効期限は、1968年12月31日です。
1967.4.14 (金曜 Freitag, Friday)
4.ブランデンブルク門シリーズ追加 通常切手
ブランデンブルク門シリーズの第3弾です。これで、このシリーズが一通り揃いました。なお、額面が100Pfennigの場合は1DMと表示するのが常ですが、この切手だけは100(Pfennig)になっています。
100Pfennig 東ドイツ側から見たブランデンブルク門 6時から22時まで配達の速達料、市外用書留葉書、価格表記の500Deutsche Markごとの保険料 |
・コイル切手があります。
・有効期限は、2002年6月30日です。
ブランデンブルク門シリーズ5種類揃い |
1967.4.14 (金曜 Freitag, Friday)
5.12世紀の建造物シリーズ第二次追加 通常切手
12世紀の建造物シリーズ第二次の第6弾です。
60Pfennig ノイブランデンブルク(東ドイツ)のトレプトウ門 200gを超え250gまでの外信印刷物 |
|
70Pfennig ゾーストのオストホーフェン門 100gを超え250gまでの市外用書状、250gを超え500gまでの印刷物 |
・発行枚数は、60Pfennig切手が2000万枚、70Pfennig切手が1億5000万枚です。
・有効期限は、2002年6月30日です。
1967.5.2 (火曜 Dienstag, Tuesday)
6.ヨーロッパ切手
恒例のヨーロッパ切手です。切手に描かれているCEPTとは、欧州郵便電気通信主管庁会議(Conférence Européenne des administrations des Postes et des Télécommunications)のことです。
20Pfennig 大きな歯車の回転を伝えるCEPTの歯車 |
|
30Pfennig 同上 |
・発行枚数は、20Pfennig切手が3000万枚、30Pfennig切手が8500万枚です。
・有効期限は、1969年12月31日です。
1967.6.3 (土曜 Sonnabend, Saturday)
7.フランツ・フォン・タクシス没後450年
ヨーロッパの郵便網の基礎を作ったフランツ・フォン・タクシス(1459生-1517没)の没後450年を記念して発行されました。
30Pfennig フランツ・フォン・タクシスの肖像 |
・発行枚数は、3000万枚です。
・有効期限は、1968年12月31日です。
1967.6.21 (水曜 Mittwoch, Wednesday)
8.12世紀の建造物シリーズ第二次追加 通常切手
12世紀の建造物シリーズ第二次の第7弾です。
10Pfennig ドレスデン(東ドイツ)のツヴィンガー宮殿 20gまでの印刷物、20gまでのベルリン市内用書状、50gを超え50gごとの外信印刷物の超過料金 |
|
80Pfennig ヴァイセンブルクのエリンガー門 書留料、20gを超え40gまでの外信書状 |
・発行枚数は、10Pfennig切手が16億5000万枚、80Pfennig切手が2300万枚です。
・有効期限は、2002年6月30日です。
1967.6.21 (水曜 Mittwoch, Wednesday)
9.第13回ドイツ福音教会大会
6月21日(水)から25日(日)にかけてハノーバーで開催される第13回ドイツ福音教会大会を記念して発行されました。
30Pfennig エルサレムの十字架(大会のシンボルマーク)と新約聖書の寓話 |
・発行枚数は、3000万枚です。
・有効期限は、1968年12月31日です。
1967.7.1 (土曜 Sonnabend, Saturday)
10.医療施設ベーテル設立100年
フリードリヒ・フォン・ボーデルシュヴィンク(1831生-1910没)がビーレフェルトにてんかん患者のための医療施設「ベーテル」を設立してから100年を迎えるのを記念して発行されました。ベーテルとは、ヘブライ語で「神の家」を意味します。なお、切手の図案は、1910年から1946年まで院長を務めた同名の息子の方で、設立者のボーデルシュヴィンクは、1951年の社会福祉切手で取り上げられています。
30Pfennig 息子のフリードリヒ・フォン・ボーデルシュヴィンクの肖像 |
・発行枚数は、3000万枚です。
・有効期限は、1968年12月31日です。
1967.8.4 (金曜 Freitag, Friday)
11.12世紀の建造物シリーズ第二次追加 通常切手
12世紀の建造物シリーズ第二次の第8弾です。
40Pfennig プファルツのトリフェルス城 500gを超え1kgまでのベルリン市内用書状、100gを超え250gまでの印刷物 |
|
50Pfennig エルヴァンゲンの城門 20gまでの外信書状、20gを超え100gまでの市外用書状 |
・発行枚数は、40Pfennig切手が1億1500万枚、50Pfennig切手が4億500万枚です。
・有効期限は、2002年6月30日です。
1967.10.3 (火曜 Dienstag, Tuesday)
12.社会福祉 付加金付き
恒例の社会福祉の付加金付き切手です。題材は、グリム童話の「ホレのおばさん」(ホレおばさん)から取られました。
西ベルリンでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ベルリンで発行された図案との違いは、右下に「BERLIN」の文字が入っていることです。
10+5Pfennig 井戸のそばで糸を紡ぐ娘 (継子=姉は美しく働き者だが、母親は怠け者の実の子=妹をかわいがっていた。姉が指に血をにじませながら糸を紡いでいたとき、糸巻きについた血を井戸で洗おうとして、井戸の底に糸巻きを落としてしまうが、母親は井戸の中へ取りに行くように命ずる) |
|
20+10Pfennig ホレのおばさんの羽布団を直す娘 (井戸に飛び込んだ娘は、別世界に行く。そこで、パンとリンゴを助けると、醜い姿のホレのおばさんに出会い、羽布団をよくふって寝床を直すように言いつけられる。このとき羽毛が飛び散り、雪になる) |
|
30+15Pfennig お礼に黄金を浴びせられる娘 (姉が家に帰りたいというと、ホレのおばさんは働いたお礼に黄金を浴びせて、糸巻きを返す) |
|
50+25Pfennig ピッチ(コールタール)を浴びせられる娘 (戻ってきた姉の姿を見て、母親は妹に井戸の中へ行かせる。しかし、妹はパンもリンゴも助けず、ホレのおばさんの手伝いもしなかったため、一生とれないピッチを浴びせられる) |
・発行枚数は、10+5Pfennig切手が1320万3000枚、20+10Pf切手が2552万1000枚、30+15Pf切手が1490万9000枚、50+25Pfennig切手が780万3000枚です。
・有効期限は、1968年12月31日です。
1967.10.14 (土曜 Sonnabend, Saturday)
1964年にハインリヒ・リュプケ(1894生-1972没)の再選を記念して発行された切手の額面を変更して発行されました。
西ベルリンでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ベルリンで発行された図案との違いは、図案の左下に「BERLIN」の文字が入っていないことです。
30Pfennig リュプケの肖像 |
|
50Pfennig 同上 |
・発行枚数は、30Pfennig切手が5055万枚、50Pfennig切手が5095万枚です。
・有効期限は、1969年12月31日です。
1967.10.31 (火曜 Dienstag, Tuesday)
14.ルターの論題掲示450年
マルティン・ルター(1483生-1546没)がヴィッテンベルク城の教会の扉に、贖宥行為の濫用を指摘した「95ヶ条の論題」を張り出してから450年を迎えるのを記念して発行されました。この張り紙が、当時のヨーロッパにおける一大宗教論争の発端となって、カトリック教会からプロテスタントが分離したことから、宗教改革の幕開けと見なされています。1521年のヴォルムス帝国議会で、ルターは自説の撤回を拒否して逃走し、ザクセン選帝侯フリードリヒによってヴァルトブルク城にかくまわれました。ここでルターは、新約聖書をドイツ語に翻訳しました。
30Pfennig アイゼナハにあるヴァルトブルク城 |
・発行枚数は、3000万枚です。
・有効期限は、1969年12月31日です。
1967.11.17 (金曜 Freitag, Friday)
15.12世紀の建造物シリーズ第二次追加 通常切手
12世紀の建造物シリーズ第二次の第9弾です。次の発行は、1969年になります。
20Pfennig ロルシュ王立修道院の門 50gまでの外信印刷物、20gを超え250gまでのベルリン市内用書状、20gを超え50gまでの印刷物 |
・発行枚数は、21億枚です。
・有効期限は、2002年6月30日です。
1967.11.17 (金曜 Freitag, Friday)
16.ラテンアメリカでの救援活動
カトリック教会によるラテンアメリカでの救援活動を宣伝するために発行されました。
30Pfennig 南アメリカの地図と十字架 |
・発行枚数は、3000万枚です。
・有効期限は、1969年12月31日です。
Copyright © S.Stein 2001-2020