今までBIOS(バイオスと読みます)の書き換えで失敗したことはなかったのですが、先日、姉用PCのCPUをアップグレードしようとした際、何と初の失敗を経験するハメになってしまいました(涙) 詳しくはポツリとさらさら〜Page15にあるのですが、途中まで書き込みした後、エラーが出てしまい、にっちもさっちもいかなくなるというものです。 結局、姉用PCの方は新しいマザーボード(PCのメインの基板)を購入したので、BIOSが壊れたマザーボードが手に入ることになりました。姉マシンに入っていたマザーボードはASUSTekのP3B-Fというのもので、進歩の激しいPCの世界にあっては、もはや旧型のものになりますが、BIOSさえアップグレードすれば、1G級のCeleron(コアがCoppermineのもの)までは対応可能なものです。 私が現在、使っているASUSTeK、P5Aは、時代的にはP3B-Fと近いものですが、Socket7用CPUのマザーボードのため、CPUはK6-2、K6-3系の550Mhz程度が限界の上、最高速と思われるK6-3+などは、入手困難のCPUであり、事実上、これ以上のアップグレードは望めない状況にあります。 BIOSが壊れてしまったP3B-Fですが、これを復活させることが出来れば、P5Aと入れ替えることにより、自分用PCの延命が可能になります。っということで、BIOSを復旧してくれるとこがないかと、Webを巡ることと相成った分けです〜 |
●そもそもBIOSとは? 半自作ユーザーにとってマザーボードのBIOSは、避けては通れない道なので、まず知らない人はいないのですが、メーカー製PCを使っている方(あとMacにはBIOSってないのかな?)は、BIOSなんて知らないよ〜っという人も、少なくないことと思います。 BIOSとは、Basic Input/Output Systemの略のことで、大まかに言うと、システムチェックや設定、接続されている機器の認識、WindowsなどのOSを立ち上げるための準備などをする、ハードウェアのための制御プログラムのことです。PCの電源を入れると、最初にメモリチェックをしたり、ハードディスクがつながっているかなど、メッセージが出ると思うのですが(メーカー製PCだと、その辺は隠すのかな?)、これはBIOSが動いているところなのです。 っと書くと難しく聞こえますが、人間で言い換えると、生物としての基本的反応部分みたいものだと思います。普段は人間(PC)の行動は、知識や知性(Windowsやアプリケーション)が行動を支配しており、本能を意識する時は少ないと思います。しかし、古い時代の生き物は、基本的反応や本能(BIOS)で、生きていました。進化の過程の中で、少しずつ知恵を付け(MS-DOSとかBasic辺り?)、現在の人間にまで進化しているのです。 普段は本能などを意識しないで生活している人でも、例えば体調がおかしければ、発熱したり、どこかが痛んだりします(BIOSのシステムチェック?)。もし人間の本能の部分が完全に死滅してしまったら、人間は生物として成り立たないことでしょう。進化の過程で知性により覆い隠され、表だった役割は減ってきてはいるものの、その根本には依然として、野生や生き物としての基本的な反応が存在しており、そして未だ欠くことが出来ません。PCも、IBM PC/ATを受け継ぎ進化を続けているため、未だBIOSは不可欠な存在なのです。 |
●BIOSはどこに? 現在、PCのBIOSですが、昔は書き換え不可能なMask ROMや紫外線消去型のROMなども使われたようですが、書き換えによるBIOSのバージョンアップが可能なFlash ROMが主流となりました。左は書き換えに失敗したP3B-FのFlash ROMです。多くのマザーボードには、BIOSを書き換える機能があり、専用ソフトを利用することにより、より新しいBIOSにバージョンアップすることが可能です。 BIOSがユーザーの手でマザーボードから書き換え可能になったメリットは大きく、例えばマザーボードが開発された当時、存在していなかったCPUなども、BIOSのバージョンアップで対応できる場合が多くありますし、また、BIOS自体のバグをバージョンアップにより解消出来るようになりました。 良いことずくめのようなBIOS書き換えですが、万が一、BIOS書き換えに失敗すると、私のようにトンでもないことになります(涙) PCの一番根っこのところのソフトウェアが壊れてしまう分けですから、書き換えるためのソフトも動きませんし、フロッピーもハードディスクも動かないばかりか、画面に文字を表示することすら出来なくなってしまうのです。 |
●トンでしまったBIOSは…? 書き換えに失敗してしまったBIOSはどうすればいいのか?というと、基本的にはメーカー修理になります。同じマザーボードを持っている場合は、少々、危険な方法で、自力復旧させることが出来ますが、同じマザーボードを複数持っているユーザーは、さほど多くはないと思いますので、特殊な例だと言えるでしょう。特殊な自力マザーボード復旧方法については、私の超お気に入りのサイトの一つ、今日の必ずトクする一言のAT互換機BIOSのナゾに詳しいお話があります。考察も大変、参考になると思うので、半自作を志す方は、一読されると良いと思います〜 さて、メーカー修理の場合ですが、修理費に関しては、メーカーにより大きく異なるようで、検索で見てみる限り、500円から数千円というのが相場のようですが、基本的に、自社が取り扱ったマザーボードのみを修理対象としているようです。うちのP3B-Fは、株式会社ユニティの保証書が付いています。ユニティのサイトを見る限りだと、修理費は明記されていなかったのですが、Googleで検索で引っ掛かったPageを見ると、どうやら5250円ほどのようです。送料は別途掛かるので、往復6000円オーバーというところでしょうか。安いマザーボードなら、1万円程度から手に入る現状では、これは高いと言わざるを得ません。 メーカー修理がダメなら、書き換えをしてくれる業者を探すという手もあります。Flash ROMの修理書き換えには、高価なROMライターが必要なのですが、PCパーツショップなどで持っていることもあるので、数千円でBIOS書き換え復旧を行って場合もあるようです。近所のPCショップがそういうサービスを行っているようなら、持ち込み修理で安く上げることができるのですが、残念ながら、近所のPC屋さんでは、そういうサービスは行っていませんでした。 っということで、Internetで検索して、安価でBIOS修理をしてくれるところを探すことにしました。そして辿り着いたのが、Shen's Homepage内の『BIOS復旧屋』だったのです。 ※残念ながらサービスは終了されたようです サイトも消滅しているようなのでリンクを外しました 詳しくはShenさまのサイトをご覧になると分かりますが、復旧費用は何と1000円! それもマザーボードが作動しなかった場合は復旧費不要とのこと!!! BIOS復旧屋と看板(?)にはあるものの、あくまで個人で運営されていると思われます。Webの中で、運営ポリシーについて多くは語られていませんが、人助け的な面も多いのだと想像しています(成功報酬で1000円というと、発送の手間などを考えると、割に合わないと思う)。私のように、書き換え失敗組にとっては、大変ありがたい存在です。 っということで、早速、Mailしてみることにしました。 2002/01/29作成 2007/06/05リンクを削除&修正 |