今回は、DOA X(DEAD OR ALIVE Xtreme Beach
Volleyball)について、発売前に思うことなどを書いてみたいと思います。少々、下品な表現が入るかも知れませんがご容赦下さい。 Gameなど〜を見ればお判りかと思いますが、私はこのDEAD OR ALIVEというGameを追い掛けております。今でこそ、アーケードGameからは、ほぼ引退していますが、DOAもアーケードで遊んでいたGameの1つです。中でもDOA2に関しては、良い対戦相手とゲーセンに巡り会えたおかげで、長い期間に渡り、楽しませてもらいました。 私のとってのDOAというものは、アーケードが土台としてあってのものでした。年齢的なこともあり(苦笑)、過去形になるかもしれませんが、やはり、対戦格闘ゲーというものは、誰かと対戦してナンボというものだと思っています。なので、アーケードでの対戦に変わる、通信対戦などの手段がない限り、DOAはアーケードに根ざしていて欲しい、っというのが私のスタンスです。 では、以下、長文の愚痴です。私的に思っていることなので、この考え方は間違っているとか言われても困るんですけど、何か思うところがある方は掲示板にでもどうぞ。 |
●DEAD OR ALIVEの過去について 各DOAのバージョンについては、それぞれのPageを読んでいただければ判ると思いますが、ここで大まかなところをまとめてみたいと思います。 ・アーケード版DOA1 DOA1というは、ピンチに陥ったテクモが放った、文字通り、テクモが死ぬか生きるかのGameでした。主人公かすみや、その他の女性キャラをアピールポイントに据えたことも、そして衝撃的だった胸の揺れも、王者バーチャファイターの最新作に、旧式基板で挑むための戦法です。 見た目がナニですから、当然、イロモノ視されることになりますが、一目見て、何かが違うものがない限り、対戦格闘ゲーの土俵で戦うことは不可能だったでしょう。もちろん、中身がないわけではなく、システムに関しても、ホールドの概念を導入し、判る人には判るように、差別化を図っています。 ・コンシューマ版DOA1 サターン版、PlayStation版DOAに関しては、ノウハウ蓄積、技術力アピール、そして、お金儲けがポイントだったのかな?と推察します。特にサターン版DOAは、サターンの3D格闘ゲーのとして、ほぼ、限界のグラフィックを実現しており、感心した方も多いはず。また、大げさな胸の揺れや、マニアックなコスチュームで、格闘ゲーとしてではなく、ポリゴン美少女愛好家(なんて定義があるのか知りませんが)、ギャルゲー的ファンのハートをガッチリ掴み、売り上げを確保を狙ったはずです。 ・アーケード版DOA++ その後、DOA++は、DOA2のための実験作でした。PlayStation上位互換基板のため、グラフィックの激的な進化はないものの、システムには大幅に手を入れられました。当初から、DOA++のコンシューマ移植はないと言っていたことからも、本命は、あくまでDOA2だったことが伺えると思います。あと、コンシューマ版DOAからのプレイヤーをアーケードに誘致する意味合いもあったかもしれません(上手く行きませんでしたが)。 ・アーケード版DOA2(Millenniumを含む) 確かDOA2のリリース前の話だと思いましたが、オフィシャルBBSにおけるita氏発言の中に、DOA2は様々な方に遊んでもらいたいと思っているという内容のものがあったように記憶しています。つまり、アーケードDOA1〜DOA++までのお色気・イロモノ色を薄め、格闘ゲーとして評価されるものにしたいという意志があったのだと、私は理解しています。実際、DOA2では、胸の揺れは大幅に抑えられておりました。 アーケードに登場したDOA2は、他のGameよりも飛び抜けて綺麗な映像と、意欲的な多層構造ステージ、複雑だったDOA++を思い切って簡略化し、分かりやすくしたシステム、格闘ゲーにドラマ性をも持たせようとしたキャラ設定とストーリーモード、そして、タッグバトルをも盛り込んだ、意欲的で良くできていたGameでした。私がHomePageにDOAのコーナーを作ろうと思ったのも、このDOA2の衝撃があったからっと言ってもいいでしょう。 無論、批判も多くありましたが、この時点までは、DOAやTeam NINJA、あるいはテクモに対して、ファンの多くが好意的に捉えていたと思います。DOA2は良くできたGameでしたし、DOA1、DOA++に比べれ、アーケードでの対戦人口は飛躍的に伸び、多少なりとも格闘ゲーとして面白いという人も増えてきました。そして多くのファンがコンシューマ版に期待していたのです。 ・コンシューマ版DOA2 ここからファンとメーカー側の間に溝が入り始めます。日本向けDreamcast版DOA2は、技術的問題はないにも関わらず、ただ、PlayStation2版の買い控えを防ぐために、移植されるのかさえも発表されないという事態になってしまったのです。 これまでDOAシリーズは、どちらかというとセガ系ユーザーに好意的に捉えられていましたから(Dreamcast Magazineに連載もありましたし)、Dreamcast版の対応に関しての、ファンの憤りは凄まじいものがありました。この時点で、DOAというブランドの信頼度は大きく下がったと言えるでしょう。 PlayStation2版DOA2から遅れること半年、ようやくDreamcast版DOA2が発売され、Dreamcast版を待っていたユーザーの溜飲を下げるかに思えましたが、発売後、僅か1週間ほどで、DOA2の最終版とも言えるPlayStation2版DOA2 HARD・COREが、年末発売されることが明らかになりました。 この最も豪華なDOA2が発売されたこと自体は、ファンとして私も支持しますが、問題なのは情報の出し方です。仮に日本向けDreamcast版発売予定と、PlayStation2版HARD・COREの発売予定が、同時に公表されていたら、決してこんな事にはならなかったはず。これも1本でも多くのソフトを売ろうとする、露骨な買い控え対策は、Dreamcast版を待ち続けていたユーザーを失望させ、また、PlayStation2版DOA2を買ったユーザーに対しては何のフォローもなく、一部のファンを大いに憤らせることになりました。 DOA2は確かに良いGameでした。しかし、このコンシューマ版DOA2の売り方、情報の出し方は、その販売数と引き替えに、ファンからの信用を失うことになりました。 ・コンシューマ版DOA3 日本でのDOA3ですが、Xbox同時発売ソフト中では、最も有力なシリーズもののソフトであり、キラーソフトとしての役目をも背負っていたのかも知れません(ちょっと弱いですが)。しかし、売り上げはテクモの期待を裏切るものになったようで、出荷数が多かったためか、Xbox用ソフトとして、日本で最も売れたDOA3は、最も激しく値崩れしたソフトにもなりました。 原因については、一見、Xbox本体販売が伸び悩んだことだと思われがちですが、DOA3が(テクモが思うほど)売れなかったのは、決してそれだけが原因ではないと私は考えます。テクモがコンシューマ版DOA2の時に行った、露骨な買い控え対策は、ハードを初期に買うようなコアユーザーにとって、DOA及びテクモに対する信頼を失わせるに充分なものでした。ユーザーもバカではありませんから、学習して買い控えをします。DOAがキラーソフトになり得なかったのは、当然と言えるでしょう。 また、肝心のGame内容についても、ギャルゲー的ファンが望むコスチュームはあまり多くなく、家庭用アクションゲーとしてファンが望むモードの充実は、DOA2 HARD・COREに劣り、対戦格闘ゲーとしえファンが望むアーケード版や通信対戦など対戦環境は整備されず、またGameバランスもDOA2に及ばないという意見が多く上がりました。私はお話的にDOA3を気に入り満足していますが、私のようなユーザーは、少数派だろうと推察します。 以上、過去におけるDOAを巡る状況を整理してみました。アーケード版DOA〜アーケード版DOA2までは、着実にユーザーに信頼を得てきましたが、コンシューマ版DOA2ではユーザーの信頼を多く失い、DOA3でもユーザーの信頼は回復せず、また、多くの購入者を満足させるに至らないものだったと言えるでしょう。ちなみに北米では、このようなゴタゴタした方針はなかったようですので、DOA及びテクモのブランドが失墜したと言うことはないと思われます(想像です)。 |
●DOAとお色気要素ついて DOAのお色気要素(いわゆる胸の揺れや露出度の高いコスチューム)についてですが、アーケード版DOA1〜DOA++まではマニアック路線(オーバーな胸の揺れ、ヒラヒラスカートによるパンチラなど)、DOA2では、ややこれを抑える路線に転換したものの(ヒラヒラのチラチラは相変わらずですが、胸の揺れは常識範囲になった)、コンシューマ版では、バージョンごとにコスチューム増やすようにし、お色気コスチュームでユーザーを釣る方針へ再転換、DOA3では、基本的に当初のDOA2のやや押さえ気味の路線を継承しつつも、一部、お色気コスチュームを盛り込むことも行っている、っというのが私の印象です。 大きな転換点となったDOA2に関してですが、これはDOA2が、これまでのマニア向け路線から、メジャー路線に転換するに当たり、過度のお色気はマイナスになると判断し、適度なところに留めようとしたものと推察します。女性キャラの魅力は打ち出したいが、やりすぎると、一般層は引く可能性があること、また、格闘ゲートップの座を狙うには、イロモノ的イメージを引きずったままではマズイと判断したのではないでしょうか。 とは言え、それではこれまでお色気格闘ゲー(?)として、DOAを支持してきたファンは納得しないのは明かですし、そういう多くのファンの声を受けたからこそ、Dreamcast版やPlayStation2版HARD・COREでは、過激(?)なコスチュームが追加されたのでしょう。また、格ゲーとして、DOAを応援しているプレイヤーの売り上げだけで、DOAというシリーズが存続できたのか?っと言えば、答えはNO!だと思います。 DOA本編を美少女が多く登場する格闘ゲーというレベルに抑えつつ、こういうファンの声にどう応えるべきなのか? そういう観点から、DOAキャラを用いた格闘ゲー以外のお色気路線コンシューマ向けGameを出すというのは、決して悪くない案のはずですし、実のところ、私も賛成です。なので、DOA Xが出るっと知ったときには、あまり驚きませんでしたし、ある程度、予想していたことでもあったのです。 |
●DOA Xについて思うこと 南の島でビーチバレーと聞いて、私がパッと思ったのは、DOAキャラクター総出演によるファンディスク的なもの、無論、女性キャラは水着着用だから、男性ファン(?)も大喜び、男女ペアをも可能なビーチバレーは、組み合わせたキャラにより、リアクションや表情が変化する〜と言ったものでした。これは、思ったと言うより、望んでいたものと言った方が良いかもしれません。 実際の所、DOA X、開発当初のコンセプトは、リアルタイムCGで魅力的な女の子を動かそうという、DOAデジタルビーナス2002というものだったそうです。とは言え、ただ動かすだけではつまらないから、ビーチバレーということに(水泳はボツにしたそうです)。 ファンディスクでも、スポーツGameでもない以上、プロモーションやメディアへの情報露出が、水着のデザインや種類、あるいは女性キャラのお色な魅力に焦点が当たるのは、至極当たり前なことで、男性キャラが登場しないであろうことも、これまた当然。私が望む形のGameではないようですが、こういうコンセプトのGameを待っていたファンも多いでしょうし、テクモの財政も潤うかもしれません。 ただ、発売が2ヶ月後に迫った現時点で、出てくる情報を見ていると、どうもお色気的刺激が強すぎて、DOA本編のイメージまで、喰ってしまいそうな気がしないでもありません。販売数を上げるためには、ソフトの魅力をアピールするのは当然なのですが、一応、スポーツゲームを名乗っているのですから、ビーチバレーのGame部も、もっとアピールするべきなのではないでしょうか。 女性キャラの水着を見せるのが目的だから、そんなのは必要ない? いえいえ、仮にそれが目的であっても、一応、スポーツGameだったり、ファンディスクだったりした方が、買いやすいというシャイな男性だっているはずです(笑)。DOAの女性キャラの水着が見られるソフトよりも、DOAのキャラがビーチバレーをするソフトの方が、表向きの買うための理由としては、望ましいかったりしませんか? DOA Xのオフィシャル予約特典は、既に皆さまご存じの通り、”躍動感溢れるビーチでのバカンスシーンを完全収録した、数量完全限定生産。初の公式写真集!『DOAXスペシャルPHOTOブックレット』”だそうです。狙ってやっているのは明かですし、DOA Xを売ろうと思うのなら、多分、正しい戦略なのでしょう。トイザらスで対象年齢が15才以上(当初は18才以上)に設定されたのも、売り上げ的には、プラスに働くのかもしれません。 アーケードで格闘ゲーとしてのDOAを遊んできた身としては、DOAシリーズにDOA Xのイメージが強く残ると、対戦人口が減ってしまわないかが気になります。そういう視点からすると、DOA Xは、スポーツGameでいてくれた方がありがたかったのですが…。 もっとも、テクモにアーケードをやる意志があるのかどうか判りませんから、こういう心配は、もはや意味がないのかもしれません。しかし格闘ゲーは対戦ゲーマーが集ってこそのものだと私は思うのです。仮にアーケードでDOAがリリースされたとしても、DOA Xのイメージを引きずったまま、果たしてプレイヤーが集まるのだろうか? 寂しい話になりますが、格闘ゲーとしてのDOAのブランドは、もう終わりなのかも…と思うのです。 |
っと、悲観的なただ今の心情を書いてみたのですが、以前、オフィシャルBBSを見ていた限りでは、私のようなタイプは、DOAプレイヤーではマイナーな存在のような気がしないでもありません。女性はともかく、男性プレイヤーは、こういうことはあまり気にしないのかな?っという気もします。 ぶっちゃけた話、一応、私も男性ですので、それなりにエッチだという自覚もありますし、水着のおねいさんは好きですし、DOAの女性キャラクターにはセクシャルな魅力はあるとも思います。ただね、DOAというGameについて、私は過度のお色気は望まないんですよ。 私にとってのDOAの楽しみ、中身の優先順位というのは、1.格闘ゲーとしての魅力&対戦、2.ストーリー&キャラクターの魅力、3.女性キャラのお色気、という感じになります。過度なお色気は、アーケードでのプレイヤーを遠ざける原因になり得ますから望みませんし、セクシーなコスチュームにしても、そのキャラクターに不似合いなものは、キャラクターに思い入れがある分だけ、逆に魅力を損なうと私は感じます。こういうのは変ですかね? DOA Xに男性陣も出演していたらなぁ〜と思う。表向きの理由なんてものは、私の場合、どうでもいいんです。だって、おもちゃ売り場で、平然と、お人形買えるくらいですから(笑) 初めてジェニーを買おうと思った時の恥ずかしさを思えば、DOA Xの1本や2本、恥ずかしくも何ともありません。 なぜ、恥ずかしいのか?っと言えば、やはり対外的な目が気になるからでしょうね。私は可愛いもの好きの延長で、お人形にハマったのですが、世間的に見れば、いい歳したおっさんが、着せ替え人形を買う様は、変態視される可能性大だし、不気味以外の何ものでもないであろうことは、想像に難くない訳で。 それが今は平気になったのは、慣れたというのもありますが、やっぱり、好きだし、自分がどういう意識で、お人形が好きなのかを自分で理解し、自分の中で消化し得たからだと思います。例え誰にも判ってもらえなくても、自分自身で判っていればいいのですし、実際、判ってくれる人は判ってくれますしね。 ちと、脱線しました。私がDOA Xに男性キャラが出て欲しい理由は、単純に、男女一緒に出ていた方が、DOAキャラクターの魅力が引き立つと思うからです。例えばレイファンの魅力は、やっぱりジャンがいるからこそと引き立つと思うのは、おかしいのかなぁ。それに、男性キャラ使いや男性キャラのDOAのファン(少ないだろうけどさ)は、置いてけぼりってのは、ちょっとないんじゃないの〜とかも思うのですが。 現時点で予約はしていませんが、多分、私はDOA X、買いますよ〜 情報が明らかになるにつれ、心配事は増えるは、期待度は下がるはですが、DOAのキャラクターたちに愛着はありますし(キャラ紹介を読んでいただければ判ると思います)、もしかしたら、あやねが笑うシーンがあるかもしれませんしね。DOA Xは、積極的な表情のコントロールを行っていないような感じがしますが、せめてムービーだけでもいいから、笑って欲しいな〜と思う。ストーリー的に、DOA本編で、あやねが微笑むシーンは、多分、見られませんから(想像)。 DOAを応援してきた身としては、例えばXbox系ファンサイトで、DOA Xがギャルゲーの権化みたいに言われたり、Xboxをギャルゲーハードと印象づける悪のソフトみたいにけなされちゃうと、激しく悲しい訳です。また、男キャラなんてどうでもいいとか、エロくなきゃやらないとかいうのを目にしちゃうと、DOAの女性キャラを魅力的に思っているんじゃなくて、実はちょっとエッチなポリゴン美少女が魅力的に映っているだけなのかなとか、考え込んでしまうわけです。 さて、DEAD OR ALIVE code:Cronusは、いったい、どういうGameになるんでしょうね。コンシューマ版DOA2で失った信用は、DOA3、DOA X、DOA cC(略称は適当だけど)をXboxでのリリースし続けることによって、いくらかは回復しつつあるとは思うのだけど、ちゃんと確認していませんが、日本版DOA Xは価格が高いとか、アメリカDOA X版はパッケージがたくさん出るとかいう噂を聞くと、日本のファンは、またやるせなく思うかもしれないな〜とか思ったり。まあ、日本でXboxが売れていないのだから、仕方ないことなんですけど。 追記:この文書、1回も読み直ししないで、そのまま公開しちゃうので、後日、内容はずんずん変わるかもしれません(あるいは、削除するかもしれない)。 |
2002/10/13 作製