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東京ルール(タイトル)

ハッキリと決まっている訳ではないようですが、
XBAND VFRでの一種のローカルルールです。
私がXBANDをプレイし始めた時には、
多かれ少なかれ、『上手い』と思わせる人は、
このスタイルに近いプレイをしていたように思います。
最近はどうなんでしょうね〜
 

  • ダウン攻撃なし
     ダウン攻撃をすると、プレイがワンパターンになる、サラなどのキャラクターだと、ダブルジョイントパッド→ダウン攻撃大の繰り返しだけで勝てしまう……などの理由なのでしょうか。これはダウン攻撃のダメージが大きいことが影響しているように思います。実際にXBANDでは使わない人が多いようですね。
     
  • スカシなし。下がりなし
     相手の技を下がったりして意図的に空かしてダッシュ→投げをしたり、相手の技が空振りしたところに打撃を重ねるなどをスカシと言います。下がりなしとはこれに伴うバックダッシュのことを言うのでしょう。
     ゲーセンでは割と一般的な行為だと思いますが(地域差はあるでしょうけれど)、スカシしか狙わないプレイヤーとのVSは、私にとっては苦痛としか言いようがないです。私は攻めがあってのスカシだと思うのですが… バックダッシュで相手の技の有効圏外でひたすら待ち、近づいてきたら出の早い技を重ねるなど、非常につまらないプレイだと思います。私はスカシを全面否定するつもりはないですが…
     
  • 待ちなし
     これは言うに及ばないでしょう。街のゲーセンでも嫌われること請け合いです(^^; 闇雲に攻めればいいというものではありませんが、このゲームのシステム上、ガードを固めて待ちを決め込んだ方が、絶対的に有利になります。もちろん、上級者なら相手の待ちを崩せますが、初級〜中級者にとってはまさに天敵。戦う気がないならプレイしないで欲しいと、個人的には思います。
     
  • 相手の起き蹴りはガード
     これはVFRのゲームシステム上、相手をダウンさせた側が、起き攻めの時、圧倒的に有利になるのを防ぐ目的だと思われます。起き蹴りを空かさないようにすると、ある程度、仕切直しに近い状態になります(でも、やはり攻め側が有利には違いないですが)。
     相手の起き蹴りに打撃を重ねるというのは、東京ルールの場合、ありと考えてもいいのか、私には、ちょっと分かりかねますが、相手の起き蹴りを小ジャンプで空かすのはありだと聞いたことがあります。相手の起き上がりが上段蹴り起きか下段蹴り起きを攻め側が予測して、小ジャンプする必要があるためなのでしょう(おそらく見てから小ジャンプは間に合わない)。
     

  私が聞いた範囲では、東京ルールとはこんな感じらしいのです。明確な文面があるわけではありませんから、解釈の違いや、聞き漏らしや聞き間違いなどがあるかもしれません。次にこの他に嫌われそうなプレイスタイルについて記載します。

  • 槍下炮地獄
     これはパイ、アキラのみが持つ、特殊小ダウン攻撃の特性を利用した攻撃のことで、タイミングを上手く合わせることが出来れば、相手に連続して入れ続けることが出来ます。完全なハメ技ではありませんが、つまらないプレイには違いないと思います。
     
  • ラウのお手玉
     ラウの攻めの基本とも言えるので、私は割と肯定派なのですが、これをやられると確かに辛いです(^^; 浮かされれば、ハイそれまでよ〜になってしまうので、納得できないプレイヤーも多いでしょう。ラウの攻撃性能はTOPレベルなのですから、これのワンパターンは勘弁して欲しいと思います〜
     
  • しゃがみパンチ連打
     恥ずかしくないんですかねぇ… 格好悪いでしょ?(^^;
     
  • しゃがみキック連打
     もっと恥ずかしいです(^^;;;
     
  • 博打サマー
     スタート直後のサマーソルトなどを言います(双方が一瞬止まってしまって仕切直しになった直後に出すサマーもこう言うらしい)。サマーソルトキックはかなり強力な技なので、プレイする側も使い所を考えたいものだと、個人的には思います。やられても否定はしませんが、やられた方はガードを固めるしかないでしょうね。
 
 以上、分かる範囲でプレイスタイル、ローカルルールについて書いてみました。私はゲーセンから入った口なので、XBANDのローカルルールには、初めかなり、戸惑いました。私の場合、相手と同等のルールで戦いたかったので(相手より有利な条件ではVSしても面白くないので)、その後、段々とローカルルールに合わせてプレイするようになりました。

 ローカルルールは知り合い同士でプレイするにはよいルールだと思います。要は殺し合いがいいのか(喧嘩の方が適切かな?)、スポーツがいいのか?の違いだと思うのです。殺し合いには手段は選びません。使える物は何でも使って、全力を尽くして手に勝つ…そういうのもありだと思います。それはそれでエキサイティングな戦いになるでしょう。反面、ローカルルールというのは、スポーツとしてVFRを楽しむために自然発生した、一定の決まり事なのだと思います。何でもありだと、圧倒的に有利なプレイ方法とかがありますから、それを補正しようというのが目的なのではないでしょうか。

 私のVFRサラ使いの師匠(と私が勝手に思っている)は、『プレイスタイルについてだけは、どんなに上手い人でもケチを付けることは出来ない』と言っていました。私もそうだと思います。私はローカルルールで戦う人と同じ条件でプレイしたいので、そうしていますが、ローカルルールを相手に強要するのはどうかと思います。また同じように、ローカルルールをバカにする人は可哀想だと思います。ローカルルールでは、何でもありのVSとはまた違ったVSの楽しさがあるのですから。

 対戦ゲームというのはただ戦うということではなく、対戦相手とのコミュニケーションを楽しむものなのだと思います。ゲームで出来る全ての行動をルールの前提とする人もあれば、完全ハメ技だけは使うべきではないという人も、そして上記のようなかなり細かなローカルルールを持ち出す人もいます。

 同じルールを共有する者同士が対戦する場合は、もちろん問題はないのですが、違うルールを信条とする人同士が対戦することになると、どうしても問題になってしまいやすいですね。もし、完璧にバランスされたシステムのゲームがこの世に存在するのなら、ひょっとするとこういうローカルルールは発生してこないのかもしれませんが、現状のビデオゲームに関して言えば、それはほぼ不可能でしょう。

 システム的に簡単でローリスク、ハイリターンな戦い方が存在すれば、そればかりを仕掛けてくるプレイヤーが出てくるのは、ある意味、当然でしょう。勝つためにはそれが最高の選択肢なのですから。ただ、それでゲームを通した対戦相手とのコミュニケーションが出来ていると言えるのでしょうか? 対戦相手が変わってもやることは同じというのでは…

 逆にローカルルールを主張する側は、それまで自分がプレイしてきたゲームの常識を他のゲームにも無理矢理当てはめようとしてしまうところがあるように思います。また、ローカルルールを強いる行為は慎むべきでしょう。あくまで自主的ルールなのですから。今までプレイしてきたゲームを持ち出して、あれは汚い、これは卑怯だというのは論外です。

 もし、相手の戦い方を容認出来ないのであれば、その人とはプレイしなければいいのだと私は考えます。VSするしないの選択権は各プレイヤー自身が持っているのですから。既にXBANDは終了して、VFRの対戦で見知らぬ人と対戦することは、もはやないと思いますが、対戦ゲームがある限り、この種の論争は尽きないことでしょう。対戦する人は対戦するしないを決める選択権が自分にも相手にもあることを忘れないで欲しいものです。

1998/05/25作成
2000/02/08修正


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