これがサターンシステム一式です。 このうち、フロッピーディスクドライブは、XBANDのソフトには対応していません。(というかほとんどのソフトですが(^^;) ただ、本体のSRAMが、他のソフトのセーブデータでいっぱいになった時に、パワーメモリとモデムを入れ換えなくてはならないため、これを嫌うユーザーは、パワーメモリを使わずに本体RAMのデータをフロッピーディスクに落とすという使い方をします。 (モデムやパワーメモリを取り付ける、サターンの拡張スロットは、トラブルが多く、あまり頻繁に差し替えない方がいいのです) |
これがXBANDやインターネットで使用する、サターン用モデム(通称サタモデ?)です。向かって右側に挿してあるカードは、メディアカードといって、XBAND用のプリペイドカードです。 サタモデの速度ですが、何と今時、14.4kです(^^; コストの関係もあって仕方ない部分もあるのですが、国外バージョンでは28.8kとなっていたのですから、もう少しガンバって欲しかったものです。 上にも書きましたが、モデムの頻繁な抜き差しはトラブルの原因となりますので、要注意です。また本体との相性も噂されていて、新しいサターン(白サターン)の方が安定して作動するようです。 |
これがメディアカードです。金券扱いなので、税金は掛かりません。時々、消費税を取る店がありますが、厳重に抗議しましょう〜 カード一枚で100度数あり、VSを行うと3度数、メールの送信だけを行うためにXBANDに接続した場合は1度数が引かれます。 |
XBANDのシステムでは一台のモデムで4つまでコードネーム(cn)を登録できます。cnとはハンドルネーム兼XBAND内メールアドレスといった感じで、基本的には自分の好きなcnを任意に付けられますが、既に誰かが登録したcnは使用できないようになっています。私の場合、『サラ、マニアッス00』をメインとして使っていますが、その他のプレイヤー枠も、サブとして使っています。各cnはそれぞれ独立していて、それぞれのにcnのプロフィール、対戦成績、ライバルリスト、メールなどのデータが記録されていきます。 プロフィールは文字通り、自己紹介などを書くところなのですが、cnが複数あるのを利用して、コラム的なものを作ったり、自主運営の大会の告知している人もいて、メールとはまた違い、使い方次第ではとても面白いシステムです。 ライバルリストというのはちょうど、PostPetのおともだち帳に似たような感じで、対戦した相手などを登録できるリストのことです。ライバルリストに他の人のcn載せておくと、そのcnの方のプロフィールを見ることが出来き、XBANDに接続するたびに、リスト中のプロフィールが更新が反映されます。 XBANDのメールは、基本的にはXBAND内でのみやり取りが出来ます(カタパルト社が管理していた時代には、Internetともやり取りが出来ましたが、管理がセガに移行してからは不可能になりました)。使える文字はひらがな、カタカナ、英数大文字の小文字、記号が少しと、XBAND専用の特殊記号です。メッセージは8通まで、記録できますが、本体RAMなどに記録することは出来ません。また、XBANDのサーバー(?)には、30通までのメールが保存されるようです。 文字入力はコントローラーで行いますが、実はこっそり、キーボードにも対応しています。しかし、ローマ字→かな変換を行う機能がないため、カナキーに慣れた方以外は事実上、使いものにならないでしょう(^^; |
XBANDのシステムでは、インターネットなどの通信対戦とは違い、モデム-モデムを電話回線直結にて行います。XBAND自体は通信対戦の相手をランダムに見つけだすことと、メッセージの受信、送信を行うだけです。 (細かいことを言えば、対戦成績とかもありますけど) 対戦しようとXBANDのアクセスポイントに接続すると、XBANDはメールの送受信と、対戦相手の検索を行い、待機状態の対戦相手がいれば、自分のモデムに相手のモデムへTELするように指示を出して、線が切れます。また、待機中の相手が見つからなければ、自分が待機状態となり、一定時間、相手からのTELを待つ状態になります。 さて、待機中の相手が見つかり回線が切れると、XBANDから所得した電話番号を元に、モデムが勝手に相手のTELへコールします。この処理は、モデムが勝手に行うため、ユーザー自身は相手のTEL番号を知ることは出来ません(ただし、ナンバーディスプレイなどがあればバレると思います)。相手のTELにコールして、モデムとコネクトできればVS準備完了です。後はお互いがコンティーニュする限り、通信VSが出来ます。どちらかがコンティーニュしなければ、VS終了となります。なお、カードの度数が引かれるのは、VSが成立した時だけで、相手が見つからなかった場合、度数は引かれません。 このようなシステムですので、自分が待機状態でのVSでない限り、プレイした時間だけTEL代が掛かります。オプション設定でVSする相手を全国か同一局番内かを指定できますが、同一局番ではなかなか相手が見つかりませんので、大体、待機状態になります。全国にすると、全国から待機中相手を検索しますので、かなり相手が見つかりやすいのですが、遠距離の相手とのVSでは、TEL代が相当な額となりますので、コストがすごく高いです。これはXBANDの最大の問題でしょう。 さて、21日にはセガのニューハードの情報が公開されると噂されています。NEWハードはモデムを搭載し、Windows CEをOSとするらしいですね。今後、XBANDがどうなるか、いつまで続くか分かりませんが、XBANDのサービスが終了するまで、時々はVSしたいと思っています。 私のネットワーク体験の原点でもあったXBANDですが、昨年、ついに終了致しました。Dreamcast発売後もしばらくガンバっていましたから、セガとしては努力はした方だとは思います。 Dreamcastのネットワーク対戦ですが、一応、SegaRally2をプレイした感じでは、正直、まだまだだな〜っと思わされましたね。レスポンスも満足できるレベルではなかったですし、システム的にもとても洗練されているとは言い難かったですし。Dreamcast版バーチャロンオラトリオタングラム(通称オラタン)の通信対戦の方は、かなり改善されたという噂は聞きましたが、私は未経験なのでちょっと分かりません〜 そして今度はKDDとカプコンが組んで(なのかな?)、XBANDの再来かのようなマッチングシステムを開発、三月くらいには運営の運びのようです。XBANDで問題になったTEL番号の通知なども改良され、レスポンス的にもかなり期待できそうな話のようです。さてさて、リアルタイムネットワーク対戦、今後、どう発展していくのでしょうか。 |
1998/05/19作成
2000/02/08修正