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熊野詣で(つづき) 8月18日
<熊野古道二日目・・・あっさりと今日も敗退>

今日もまた雨が降りそうな空模様である。
昨日より良いことを期待して本日の準備をはじめる。

朝ご飯は8:00からにしてもらい充分な睡眠をとることができた。
昨晩干した洗濯物も幸いなことに乾いていてくれて、そのままパッキングすることができた。

海苔・納豆・生卵・焼き魚・味噌汁・ご飯・梅干という由緒正しい日本の朝ごはんを腹いっぱい食べ9:40頃宿を出発する。

中辺路町役場前のスーパーで昨日食べたソーセージの補充と水分関係を購入。
上流側へ5分ほど歩き栗栖川駅へと向う。

今日のルートは昨日歩けなかった道標8番から26番(なんと大胆な・・・)を思い切ってパス。
親父の懐の深いところを見せ、あっくんのプレッシャーを取り除くことにする。
(実は自分が一番ほっとしていたりもするのだが・・・)

・・・ということで、栗栖川10:03発の龍神バス(本宮行き)にのり近露まで行くことにした。
栗栖川から20分ほどで近露に着く。

我々が降りた瞬間、ここまで何とかこらえていた空もここで一気にこらえられなくなりバケツの水をまいた様な雨が降ってきた。
そのまま目の前のガソリンスタンドの屋根の下に直行し、しばらく雨宿りをすることにする。
待つこと20分ほどで雨も小降りになる。

さっそく荷物を背負い込んで近露王子にお参りする。
近露王子を出た後、スーパーで洗濯ばさみとアイスクリームを買い歩き始める。

歩きはじめてしばらくするとあっくんが巨大なミミズを発見。
あ:「熊野ってこんなミミズ居るんだ!おとうさん見たことある?」
私:「ないよ〜」(ミミズの写真を保存してデスクトップに飾ってください)


しばらく歩くと左手に大変美しい学校が・・・・「おお、小学校だよ・・・すごいね・・・」
と、おしゃれな近野小学校の建物に拍手を送った。

今日は楠山坂という近野中学校の先の山道以外は急峻な山登りは無かった。
比曽原王子の手前の道標30番と31番の中間点で昼食とする。
今日の昼飯はコッヘルで湯を沸かして”チキンラーメン”である。
約40分間休憩し、次を目指す。

継桜王子先のとがの木茶屋にいた年配の方たちからあっくんがおだてられる。
「僕、えらいね。どっからきたの?」
「今は大変でも、大きくなったらすごくいい思い出になるよ。」
・・・とか、そりゃもう褒めちぎりである。
そうだよね、自分の孫たちとかぶるんだろうな〜・・・と思う私・・・

しばらくして、安部清明とめ石のあたりでお葬式に遭遇。
暑いのにご年配の方ばかりで大変そうである・・・

中川王子の手前であっくんの足が止まる。
少し休憩して、また歩きはじめるのだが新高尾トンネルのところでまたお疲れ・・・

雨が降ったり、強い日差しになったりという蒸し暑い中・・・
やっぱり、荷物を背負っての徒歩旅は未だ無理なのだろう。

「あっくん、今日はさ、ここで終わりに出来ないからもうちょっと歩こう。
そして、ずっと下の国道に降りてバスに乗って川湯に行こう。」

※ このポイントを外すと国道と熊野古道はどんどん離れていってしまう。※

・・・ということで、もう少しあっくんにがんばってもらうことにした。
小広王子の手前の急坂を転がるように降りるとそこに国道311が走っている。
丁度そこに自動販売機があり時間をつぶすのに大変好都合である。

今日はこのまま川湯へ行きキャンプにしよう・・・・そして明日からはキャンプ場に荷物を置いてバスで戻って続きを歩こう・・・

17:30のバスを待つ間、日陰で膝枕であっくんに昼寝をさせる。
ほぼ定刻に龍神バスが来る。乗客は誰も居ない。

運転士さんに、「川湯のキャンプ場に行きたいんだけれど・・・近くに行きますか?」
バ:「行くよ、結構近くにバス停あるから大丈夫だよ。」

バスは湯峰温泉、渡瀬温泉を経由して川湯温泉へ向う。この間約40分。

テントを張って荷物を片付けている間に日が暮れてしまった。
川に入ってさっぱりしようと思っていたのだが・・・大変残念である。(シャワー設備は無い)

懐中電灯の灯りを頼りにコッヘルで飯を炊く。
おかずは、協議の結果まぐろフレーク・・・とする。
しかし、腹が減っているにもかかわらず”まぐろフレーク”をかけて食べるご飯は非常に不味かった。

飯の後「や〜まずかったね〜」
あ:「ご飯食べたら気持ち悪くなっちゃった・・・」
私:「うん、それくらいまずかったからね・・・仕方ないね・・・炭酸のジュース買ってくる?」
何て言っているとまた雨が降ってきた・・・
仕方なく・・・寝ることとする。

テントに入ってラジオで天気予報を聞く。
どうやら、明日の昼頃から台風の影響が出てきてやばそうである・・・

・・・眠れない・・・あっくんが暑がるので団扇を止められないのである。
止めると3分ほどであっくんが「あつい・・・」と目を覚ましてしまうのである。
手を棒のようにしながら暑いテントの中でひたすら団扇をあおぎ続ける私であった・・・・

「なんて熊野って暑いんだ・・・・」



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