第三十三回  「え・・・? 私を・・・食べるの?」

 第33回です。今回は衣食住のうち、残る「食」について考えてみたいと思います。果たして未来の食事事情はどうなっているのか?色々想像してみますか・・・それでは、うーん、空想科学ぅ。

 食べ物、そもそも食べ物とはいったい何か?素直に考えてみるに・・・”人を動かすエネルギーの素の一部”で、言い表されますよね。食べ物を食べて消化し、体の各機関を動かすエネルギーへと換える。人間(に限らず動物)にとっては生きるために食べている、という前提で食べ物という存在があるんですよね。んで、現代の人間は食べ物に関してどのように進化をとげているか?。まず種類、よくよく考えてみれば人間って他の動物に比べればいろんな物食べてますよねぇ。あと食べ方、煮る焼く蒸す乾すいろんな作り方でいろんな味を出してますよね。あとは便利さ、いつでもどこでも食べられるような保存食とか携帯食とか宇宙食とか・・・いやはやまさに歴史の積み重ねって感じがします。さて、毎度のごとく、未来のことを考えるには何を求めて今まで進化してきたかって事を考えると予想しやすい・・・というわけで、何を求めてきたかというのをさっきのことから考えるに・・・多様性、嗜好性、便利性、となりますねっ。
 多様性が進化していった先は・・・食べる種類が増えるんだから、究極的には・・・何でも食べるということになるんでしょうか?それこそ鉄とか石とか、霞を食べる仙人みたいなこともあり?でも、何でも食べるということはそれを消化してエネルギーに変える機構を有するということになるわけだから、エネルギー変換装置の進化のたどり着く先と合致することになるんでしょうね・・・。
 嗜好性が進化していった先は・・・うーん、ちと先読みしづらいですな。人の好みって時と場合ってやつですしねぇ・・・。でも、求めているものは究極的に美味しいものってことになるかな?。確か味覚というのは舌が食べ物の旨みの成分を感知してそれが味になるというのを聞いたことがあります。つまりは・・・舌をうまいこと刺激してやれば究極の味を存分に楽しむことができると。ついでに飽きないように味の種類も増やせば文句なしというやつですかな?これは機械で出来るものなのかなぁ・・・それとも薬・・・マイクロウェーブとかの波系統・・・脳の命令で、自分の意思で味覚を感じるってのもありかも?
 便利性が進化していった先は・・・まず、どんな環境でも食べられるものが増えるかと、食べ物それ自体が耐久性を持つってのもあるし、人間自身何でも食べられれば=どこでも食べられるということになりますよね。そうなるまでの進化の過程では色々な食べ物が出てくるかもしれません。最初に食べ物はエネルギーの素と言ったように、エネルギー(なんだか抽象的な言葉ですまぬ(^^;)があればそれを好きな形にして食べることができるという風になるんでしょう。

 が、ココでもうひとつ重大な考えが、「もし、人間が食べ物を食べる必要が無く生きて行ける存在へと進化したら食べ物の存在はどうなるのか?」ということがあるのです。”生きるために食べる”となっていたのに、”食べなくても生きていける”ということですね。便利の極みとも言えますが、果たして人間はそれを喜ぶか?。食べ物がいらないとなると美味しいものを食べることが無い・・・やだなぁ、という考えが浮かぶかと思います。ではその考えの素となるのは何か?。・・・食欲、つまりは人間の欲によるものです。人の進化というのは欲を具現化していったものなんですよね・・・。こうしたいこうありたいという欲を元に進化の方向を決めていったわけですなっ。この”欲”をうまく扱うことが未来の進化をうまいことやっていく方法となるんでしょう。んで、「食べなくても生きていける」となった場合どうなるか?欲張りましょうっ(笑)。「食べなくても生きていけるけど食べる。でも他には迷惑かけない」。果たしてどうすればいいか?”自分自身を食べればいい”わけです。自分自身を食べ嗜好を満足させ、それを循環させればロスは無いし、食べなくても生きていけるんだから、つまりは生きるためのエネルギー源を外気から変換させる機構があるか、あるいは自己でエネルギーを無から作り出す機構があるといった状態になっているんでしょうっ。未来人は美味しく食べられるんですねっ(笑)。

 今回はなんか考えているうちに色々飛んで逝ってしまった感じね・・・(冷汗)。


第34回に進む

第32回に戻る

タイトルページに戻る