June 4 wed. 曇り 〜 赤土の島 〜
    
 3:40発のモンクトン行きのバスがやっと来た。これから夕方まで14時間のバスの旅。真夜中ということで、バスの中の人たちは皆寝ていた。ほとんどの人がひとりでふたつの席を使い寝ているので、私たちの座れる席がない。うろうろしていたら、目が覚めた人がいたので、つかさず「ここ、いいですか?」と聞くと、しぶしぶ足をどけてくれた。
 
 お昼過ぎにモンクトンに着いて、シャーロットタウン行きのバスに乗り換えた。バスはガラガラ。3日前にプリンスエドワード島への橋が出来たため、それまでの交通機関だったフェリーは廃止になってしまっていた。その橋を渡り終えると海岸の砂が赤く、いよいよプリンスエドワード島に来たんだと実感した。
  

新しく出来た橋
 

橋開通記念切手?!
 
 バスディーポに着いたら、JTBのガイドブックに載っているツーリストホームのおじいちゃんに捕まってしまった。日本人のワーホリの人も一緒に客引きをしていて、「じいさんは胡散臭いけど、あの日本人はいい人そうだよね・・・」とじゅんちゃんと言っていた。とりあえず今日はユースに泊まると言ったら、ユースまで車で送ってくれた。と思ったら、うちを見てから行こうということになって、じいさんのツーリストホームへ連れて行かれた。そこは普通の家で、空いている部屋を旅行者に貸している。一通り部屋を見せられて、ユースに予約を入れて車で送ってくれた。
 
 シャーロットタウンのユースは、プリンスエドワード島にぴったりのかわいい外見だけど、築100年経っているそうで、かなり古い感じがした。じいさんの戦略にまんまとはまった私たちは、明日はじいさんの家に泊まることになった。
 
 夕食を食べに近くのファミレスへ行った。野菜とごはんが食べたくて、えび・ブロッコリー・カリフラワー・ピーマンの甘辛いあんかけがかかったごはんを注文した。な、なんておいしいんだろう・・・。幸せをかみしめつつ、もりもり食べた。
 
 帰りにスーパーストア(スーパーマーケットのこと)でプラム・オレンジ・パン・水・クロレッツ(飴)を買った。このクロレッツの飴は、風邪をひいてる痛い喉にとっても気持ち良く、1日で1箱食べてしまう。
 
 おとといは水の蛇口をひねってお湯が出てくるのを待っているうちに、ますます具合が悪くなり、ろくにシャワーを浴びてないし、昨日はシャワーを浴びてないので、今日のシャワーは出もいいし、すっごく気持ち良かった♪あぁ、幸せ・・・。
 
 向かいの部屋に日本人の女の子がいた。カナダに来て1週間だけど、なんだかつまらないし寂しいから日本に帰ろうと思っている、なんて話していた。じゅんちゃんと私は、これからいろんな街に行けば、もっと楽しくなるし、今帰ったら絶対に後悔するよ!と説得し、もう少し旅を続けてみる、ということになった。よかった・・・。
  

ユースホステル
     
     
June 5 thu. 曇りのち雨 〜 アンの家入れず、ロブスターやけ食い  〜
    
 8:30起床。のつもりが寝坊した。9:00に昨日のじいさんが迎えに来てくれ、ぎりぎりで仕度を終えた。荷物をじいさんの家に置き、今日はじいさんの家に泊まっている、まゆみちゃんとじゅんこちゃんと4人でレンタカーを借りて、プリンスエドワード島を廻ることになっていた。 まずはシャーロットタウンを散策。特に何にもない街だなぁ…とふらふらしていたら、前からテクテク歩いてきたおばあさんがじゅんちゃんに「インディアンのパワーについて教えて欲しい」とのたまった。残念ながらじゅんちゃんはインディアンではありません。ちょっとそう見えたかもしれないけど…。
  
  
 次におまちかねのキャベンディッシュへ。カナダ行きが決まってから「赤毛のアン」を読んで勉強し(途中でやめちゃったけど。)、とっても楽しみにしていたアンの家は先日ボヤがあり、工事中で中に入れなかった。「マリラの紫水晶」とか見たかったのにぃ。めちゃくちゃショック!おばけの森は、確かに夜は怖そう・・・だ・・・けど・・・?恋人の小道は・・・んー、どこが?って感じだった。近くの郵便局から手紙を出すと“Green Gables”の消印を押してくれるので、私のお土産に自分宛に葉書を送った。 
  

アンの家
 

おばけの森
 

恋人の小道
 

 
家に送った葉書と Green Gables の消印
  
 その後、ノースケープに向かってドライブ。途中のキルデアケープは今まで見たことのない海だった。海岸は赤い土で海は青い。青い海といったら白い砂浜しか見たことがないので、なんとも不思議な感じだった。晴れていれば真っ青な海を見ることができたんじゃないかな・・・。ノースケープは風が強くて、すっごく寒かった。そして、まゆみちゃんが持っていたパンフレットに載っていたエレファントロックを探した。やっとのことで見つけたエレファントロックは、その名のとおり、波と風に打ち砕かれ自然に象の形になった、なんとも愛らしい岩だった。遠くから見たから、そんなに大きく感じなかったけど、もっと近くで見たかった。 
  
 拡大→ 
エレファントロック
 

浅いところは赤くて遠くは青い海で不思議な光景だった。
 

プリンスエドワード島の名産品じゃがいも。
ナンバープレートにアンの絵が書いてあった。
     
 
帰りにプリンスエドワード島名物のロブスターを食べた。
おいしい!特にみそが最高!!
 
 車は返さずに、ツーリストホームに帰った。明日の朝、バスディーポに行く前に返しに行こうと思ったけど、じいさんに今晩のうちに返した方がいいと言われ、じゅんちゃんとふたりで車を返しに行った。 
     
       

ガスペ半島
 

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