- SONY Play Station2 SCPH-30000修復 - |
ご注意!
始めにこのページを参考にご自分で修理されるのはかまいません。が、
プレステ2背面のシール状の封印を剥がすと有償無償とわず、
ソニーからの修理が一切受けられなくなります。
分解するにはそのシールを剥がさなければなりません。
そのことをよく考えておこなってください。
通常ソニーに修理をお願いするとPS2が起動しない場合、エモーションエンジン交換で¥15750、
ディスクが読み込めない場合、光デバイス交換で¥9450かかります。
作業される場合、金属の物を両手で触り静電気を抜いてください。
SCPH-30000〜35000番は構造がほとんど同じです。
2003.8.25
友達にプレステ2(SCPH30000)の修理を頼まれました。
症状は「プレステのゲームが読み込めない!」とのこと。ソニータイマーですか?(笑)
プレステはこれが一番多い定番の故障かもしれませんね。
プレステは修理するより買い換える人が多いそうなので出荷台数多いのかもしれません。(笑)
さっそくテストしてみると、確かに従来のプレステのゲームとオーディオCDが読めないようです。
DVDとプレステ2のソフトは読み込みました。
今回使った工具はこれだけです。プラスドライバー大、小とカッター(笑)の3点。
症状がわかったので早速分解します。封印も分解できるようにカッターで切れ目いれます。(笑)
なんで剥がさないのかというと、見た目が汚くなるのと、「剥がしてないよ!切ったんだよ!」とメーカーにごねる対策です。(爆)
EXPANSION BAYのカバーも外しておきます。
ここは別売りのハードディスクドライブを内蔵できるスペースです。
背面のビス8本を外します。長さが違うので忘れないように注意します。
隠しねじになってますが簡単に取れますよ。
上側のケースをはずします。
作業をしやすくするため、一体型になっているリセット、イジェクトスイッチ部分を上側カバーから外しておきます。
フラットケーブルを切らないように注意します。
DVDドライブ、ヒートシンク、冷却ファンなどが見えます。
ヒートシンクはかなり大きめです。PS2はかなり熱を持つのがわかりますね。
電源を入れていた場合、高熱になっているので注意です。
コントローラー接続端子の左右のネジ2本を外し、接続端子引き出します。
メインスイッチとファン部分のネジ2本を外すと写真のようにもう1本現れます。
これで下側のケースが外れました。
ケーブルを切らないように注意します。
DVDドライブの蓋をはずします。小さいプラスドライバーで4本外します。
するとピックアップ部分が現れます。この人が読み込まない原因です。
レンズを直接触らないように気をつけます。
レンズの汚れではないでしょうが、念のため綿棒にアルコールをしみこませ軽く拭いてみます。
この状態でテストしてみましたがだめでした。
やはりレーザーの出力調整を行うことにします。
PS2の電源ボードを外します。ネジ4本で止まってます。
このとき感電防止のため必ずコンセントから抜いておきましょう。
電源ボードはこんな感じです。
ケーブルを切らないように気をつけます。
DVDドライブを取り外すには、背面側の小さいビス2本を外します。
あとは爪で引っかかっているだけです。
ケーブル3本(赤、黄、白)、日時バックアップ用のボタン電池のケーブル(黒)も外し 、ドライブをゆっくり起こします。
DVDドライブ背面です。
中央に写っているのが、先ほどクリーニングしたピックアップレンズの裏側になります。
どうして裏側かというと、調整用のボリュームがこっちについてるからです。
もう少し調整が簡単な位置に考えて欲しかった。。
今回は音楽CDと従来のプレステのソフトが読めないので、CDのレーザー調整用のボリュームのみ調整します。
DVDやプレステ2のソフトが読めない場合は、DVDの調整ボリュームを動かします。
ここでメーカーならオシロスコープを使いますが、EVOは様子を見ながら手動で調整していきます。(笑)
動かす範囲は、最初の位置から1〜2ミリ程度です。
調整される場合、初期の位置がわかるようにペンなどで印しをつけておきましょう。
レーザーは時計回りで出力をあげることができます。下げるときは反時計回りです。
あまり大きく動かすと、デバイスが焼けてしまうので注意が必要です。
(個体差もありますが、初期位置から15度くらいが出力を上げられる目安としてください)
今回、調整用の小さなドライバーがなかったので、EVOはカッターの刃で動かしました。(笑)
これで動かしてみてだめな場合、もう一度調整を繰り返します。
出力をあげてやると、キュルキュルいわずスムーズに音楽CDを読むようになりました。
続いてプレステのソフト、DVD、プレステ2のソフトと順番にテストします。
これですべて読み込めるようになりました。めでたい!
ちなみにこれはピックアップの高さ調節用のダイアルです。
すべてのディスクが読めない場合、これの可能性もあります。
ダイアルは時計回りでピックアップが上昇します。(CD、DVD-ROMディスクにピックアップが近づきます。)
逆に回すとピックアップが下降します。
結局長く使っていると、ディスクとレンズの焦点距離があわなくなり読めない!ということになります。
基本的にPS2は、先ほど紹介したボリュームと、この高さ調節用のダイアル調節でたいがいなおります。
最後に内部を丁寧にクリーニングしながら元通り組み立てて、自動車用のアーマーオールで拭いてやりました。
PS2の黒々した艶がよりでます。ピカピカ!(笑)
無事終了!PS2の修理は初めてではなかったので20分程度で終わりました。
今回の修理で感じたことは、このPS2は別売りの埃防止フィルターをつけているにもかかわらず、
かなり埃が内部に溜まっていました。あまり効果ないんですかね?
これはPS2の背面の冷却ファンのおかげで内部に吸い込んでるものと思われます。
今回の故障とは関係ないかもしれませんが、定期的にクリーニングしないとダメかもしれません。
しかもブーンってウルサイぞ。(笑)
今週末、無事お友達の家に帰っていきます。ギャラはコーヒー牛乳2本です。(笑)
おまけ!
プレステ2の日時がずれるようになったら、DVDドライブ側面のボタン電池が消耗していますよ!
2004.2.17
フラットケーブルが抜けてしまったらDVDドライブ下の基盤に取り付けます。
SCPH-30000以降の機種だと、だいたいこの位置だと思います。
もしこれ以前の機種の場合、接続場所が違う場合もあります。
その時はフラットケーブルのとりまわし具合から推測して探してみてください。
画像と同じような差込コネクタがあると思いますので。
Play Station2 SCPH-10000〜18000の修理はこちら。
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