スロベニアは、西にイタリア、北がオーストリア、東がハンガリーで、南はクロアチアに隣接し、
四国と同じ位の面積を持つ中央ヨーロッパの小さな国です。
アドレア海の北東、アルプス山脈の南端にあたる内陸部には、国土の半分近い広さに渡って、
中生代三畳紀からジュラ紀にかけての
石灰岩,ドロマイトが分厚く堆積し、
その表面を白亜紀前期の石灰岩が覆って、
浸食によってできた洞窟や陥没穴,地下を流れる川や湖があるカルスト地形が続いています。
アドリア海から50kmほど内陸部に位置するカルスト地方に代表されるこの特徴的な地形は、
世界の地質学者たちに、カルスト地方に見られるのと同じような地形の総称として用いられ、
カルスト地形の窪地・穴を表すドリーネも、スロベニア語の谷に由来しています。
カルストの由来を持つ国スロベニアは、
その名に恥じないヨーロッパ最大規模の鍾乳洞密集地帯となっています。
ポストイナとその西側は,白亜紀の石灰岩とドロマイトの地域で、地中には、総延長27kmとも言われるポストイナ鍾乳洞が広がり、
トロッコ2kmを含む3.7kmが観光用に公開されています。ポストイナ鍾乳洞は、その美しさから「鍾乳洞の女王」と称され、
200年前のオープンから述べ3,400万人の見学者が訪れています。
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