最終更新日:2010/07/31

ABIT BH6&BM6情報 元に戻る

爆発的ヒットマザーボードとなったABIT BH6の情報です。
Slot1のメインマシン製作記は移動しました。→ここ

BH6とBM6の河童対応状況について
BH6はRev1.01(初期Ver)でも、1.5V設定ができ河童はP!!!、Celeronとも動作します。
最低電圧は1.3VまでOKです。cD0ステップでも動作は問題ありません。
最新のBIOS BH6_SSを使用すればFSBx12倍設定もOKです。

BM6は1999年11月以降生産のもの(Rev1.03)であれば河童Celeronがそのままで動作するようです。
ただしBIOSはPQ以降が必要です。BM6での河童P!!!は動作報告がありませんので、無理かと思います。
私はRev1.02(並行輸入物)を所有しているのですが、これでは河童Celeronは動作しませんでした。
後日、PowerLeapのPL-S370を購入しましたが、それでも河童Celeronは起動しません。ご注意下さい。

大容量HDDの使用 約5年前(1998年)のマザーボードですが、BIOSで120GbyteのHDDもちゃんと認識します。
ATA100でもそのままATA33で動作します。BM6でも80GbyteのHDDが使用できました。
→2005/05/20加筆:BigDriveには対応していません。160Gbyte以上のHDDを取り付けると、137GbyteのHDDとして認識します。
→2010/07/31訂正:BH6はBigDriveに対応していました。現在250Gと200GのHDDをオンボードのIDEポートに接続していますが、正常に動作しています。
Pentium!!!&河童Celeronの使用について BH6のBIOSをNV以降にVerUPしないとCoppermineコアのPentium!!!は使用できないようです。
KatmaiコアのPentium!!!はかなり古いBIOSでもOKです。
新規にマザーとCPUを購入する場合には注意して下さい。(BIOS画面が出ないとVerUPが出来ません)
いずれもRev1.01(初期のBH6)での話ですので、Rev1.1以降は未確認です。

ゲタでの設定電圧とソフトメニューの関係ですが、ゲタでデフォルトとしている場合はすべての電圧設定はソフトメニューで行います。ゲタで電圧を任意に設定した場合、その電圧がソフトメニューでのデフォルトとなり+−0.2Vの範囲で電圧可変ができるようになります。(CMOSクリア必要)
BH6やBM6はCMOSクリア後、はじめて起動した際に取り付けられているCPUの種類を判別しデフォルト電圧を設定しているようです。ゲタで任意に電圧設定するとそれがCPUのデフォルト電圧であると誤認識するようです。
レビジョンの判別 一番下のISAバススロット横にシールが貼ってありますがわかりにくいようなので画像を載せておきます
USBキーボードの使用について USBキーボードの使用は可能です。しかし、マザー購入時にはOSで使用できない設定とされています。起動時にBIOSメニューでUSB KeybordをBIOSに設定します。
一度BIOSで設定してしまうと後は普通のPS/2キーボードと同様に使用できます。また、USBキーボードにはPS/2マウスのポートがついていることが多いのですが、このポートを使用すればマウスポート用のIRQは必要なくなります。(PS/2のマウスがHIDデバイスになります)
マザーボードからピーポー音がする(BM6) 暑い日にパソコンを使っていると、突然マザーボードからピーポー音がすることがあります。
これは、CHIPSET FEATURES SETUPのTempertureWarning設定値をCPU Tempertureが越えたためです。初期値では70゚C設定なので鳴るはずはないのですが、BIOSで誤って低い設定にすると鳴ってしまいます。
一旦鳴り出すと、電源を落とさないと消えないようです。
CPU FAN(BH6) リテールのFAN使用時は問題ないのですが、他メーカのFANをCPU FANコネクタにつけた際、マザーボード電源の容量不足でWindows98動作が不安定になり一般保護エラーでExplorerが落ちることがあります。
もし、こういった状況になった場合はマザーボード上のFANコネクタは使用せずに、4Pの電源コネクタから取るようにしましょう。
うちではJustyのFAB-28で上記現象がでました。(ツインファンのタイプです)

とくに、バルク品の300AとFANを組み合わせている人は要注意です。
VIDEOカードとの相性 EONのBanshee(AGP)と、CreativeのBanshee(AGP)では正常に動作する事を確認しています。なお、Banshee(AGP)、Voodoo3(AGP)はFinalRealityなどでAGPが認識されなくて正常です。
SCSIカードとの相性(BH6) I/OデータのSC-UPCIとの相性は最悪のようです。(未確認)
わたしのところで動作確認したのは、IOI-9100UWとAdaptec AHA-2940U、AHA-2910、I/OデータのSCNB-PCIです。
他にはTekram DC390FやDiamond Fireport40も動作OKのようです。
BIOS UPデートについて ロットNOの3万台では、現在配布されているAWDFLASHのVer6.22でBIOS-UPできないようです。ABITのホームページにある新しいバージョンでBIOS-UPして下さい。→Ver7.05はココ
ちなみに、私のは3万台ですがVer6.22で無事NVにUPできました。
AWDFLASHは起動オプションなしで実行しても、BIOSのバックアップとアップデートはメニューからできます。
なお、インターネットからダウンロードしたBIOSファイルは圧縮されています。ダブルクリックして解凍した後、フロッピーディスクなどにコピーして使用してください。
BH6用BIOSの最終Versionは2000/07/06のBH6_SSです→ここ
同じくBM6用BIOSは2000/08/25のBM6_TZです→ここ
BIOSアップ時のエラー Insufficient memoryとのエラーメッセージが出てUPできない場合は、メモリ不足です。
起動に使用したディスクかC-Driveにあるdblspace.binを移動させましょう。

なぜ!?こんなアラームがでるのか。
ABITのBIOSはCPU SOFT MENUのため、他メーカのものより大きい容量のものを使用しています。
Aword BIOSは実はLZHで圧縮された自己解凍型のファイルなのです。そのため解凍時にある程度の空きメモリが必要になります。解凍するファイルのサイズが大きくなるとそれなりに、要求される空きメモリ量も変化します。
余分なドライバがメモリに常駐すると、上記のエラーが発生するわけです。
ちなみに、ここで話をしている空きメモリとはコンベンショナルメモリのことです。いくらメモリを128Mbyte積んでいても、コンベンショナルメモリは640kしかありません。
滅茶苦茶な設定をしてBIOSが立ち上がらなくなった場合 INSERTキーを押しながら電源をいれると、BIOSの設定がデフォルト値に戻ります。
また、BIOSが飛んでCRTになにも表示しなくなってもFDDが動いていれば、BIOSの復旧ができるようです。(AUTOEXEC.BATに awdflash bh6_kg.bin /py /cc /snを記述してブートする)
INSERTキーでも再起動しない場合は一旦電源を切ってから再度投入すればOKです。
なお、BM6ではCMOSクリアをしないと再立ち上げできない場合が多いです。
BIOSで設定できる電圧の上限 通常は2.3Vですが、2.3Vに設定してBIOSをアップすると2.6Vに上限が変わるようです。
デフォルト電圧を変更したい場合は、下記の簡単BIOSアップデート方法ではできません。
コマンドラインから awdflash bh6_kg.bin /py /cc /sn を実行してBIOSアップデートして下さい。
注意:電圧の変更はCPUを壊す可能性が高いですので自己責任において実行して下さい。
クロックの設定について BH6はBIOSで66、75、83、100、112、124、133の7段階が設定できますが、100に設定したときに表示されるTurbo FrequencyをEnabledとすると2.5%クロックアップし103MHzになります。
BM6は66、75、83、100、112、115、120、124、133と設定できますが、120以上はどうも不安定です。
BIOSのデフォルト値について Over Clockにチャレンジするときは、CPU SOFT MENUの Speed Error HoldをDisabledにする必要があります。ここの設定をEnabledにしていると
CPU is unworkable or has been changed. Please recheck
のエラーが起動の度に出ます。
SEL100/66#SignalはLowのほうが速くなるようです。(私の所では変化なし)
また、BIOS FETURES SETUPの CPU Level 1 CacheはEnabled(Cleleonでも)にし、Level2 CacheはMendocinoとPIIのみEnabledとします。(みんな知ってますよね)
CHIPSET FEATURES SETUPの Passive ReleaseとDelayed Transcationはともに、EnabledとするとSuper-piのベンチ結果が1割ほどよくなります。
SystemやVideoのBIOS CacheはDisabledとした方が速くなるようです。
デュアルディスプレイ対応 CHIPSET FEATURES SETUPのInit Display Firstの設定でPCI SlotとするかAGPにするかで、プライマリ側を設定できるようです。
5本目のPCIスロット IRQが4本目と共有です。さらにUSBとも共有しています。IRQステアリングホルダーで共有しても大丈夫なカードしか動作しないと思います。(実験してません)
AGPスロット AGPのスロットは1本目のPCIスロットとIRQが共有となります。よって、上記と同様の注意が必要です。
Bansheeが動作しない報告がたくさんあがっていますが、私の所のEON製LilithBansheeは正常に動作しています。(ちなみにBansheeはどのメーカのものでもAGPとしては認識されません)
AGPCLK/CPUCLK 2/3のほか1/1が選択できます。
私の所では1/1にするとSEGAのVcop2がDirect3Dで起動しません。
温度モニタ センサーがマザーボード上にしか有りませんので、CPUの正確な温度はわかりません。
BM6はマザーボード上とCPUソケット内にセンサーがありますので、CPU温度も測定できます。
ACPIについて POWER MANAGEMENT SETUPのACPI FunctionをEnabledにし、regeditでHKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\DetectにDWARDタイプの文字列追加。ACPIOptionを作成し、 データに1を入力。
その後、ハードウェアウィザードを走らせて再起動するとACPIが設定されます。
元に戻すには先ほどの値を2にしてハードウェアウィザードを走らせて再起動します。ただこれだけではアドバンスドパワーマネージメントが無効になっていますので再度ハードウェアウィザードを走らせて再起動でもとにもどります。
BH6はKGでACPI正常動作することを確認しました。
BM6はどのBIOSでもACPI正常動作します。キーボードパワーONもできます。
SCSIバススキャン時間が異常にかかる CHIPSET FEATURES SETUPのPNP OS InstalledをNOにするとかなり早くなります。

簡単BIOSアップデート(でも、本当に必要ですか????)

1. まずフロッピーディスクをWindows95/98で、起動専用にてフォーマットします。重要です!!
(BIOSアップデート時に、不具合が出ないよう英語モードにして不要なドライバ等を組み込まないためです。)
このとき、フロッピー内にdblspace.binが入っているようでしたら削除して下さい。
また、滅茶苦茶なクロックアップをしている場合は一旦もとに戻してから行うとより安全です。
2. そのフロッピーに、ダウンロードしたAWDFLASH.EXEと解凍したBIOS
BIOSはダウンロードした状態ですと圧縮されていますので、使用できません。
BH6_NV.EXEのファイルをダブルクリックして、BINファイルを取り出して下さい。
 例)BH6_NV.BINなどをコピーします。
3. 作成したフロッピーディスクでパソコンを起動します。
4. AWDFLASHとキーボードから入力し、ENTERを押します。


         =============================================
                 FLASH MEMORY WRITER V6.6
            (C)Award Software 1998 All Rights Reserved
         ---------------------------------------------
           For xxxxxxxxxxxxx         DATE: xxxxxxxxxx
            Flash Type

          File Name to Program : ここにBH6_NV.BINとかを入力
                    _はSHIFT押しながら"ほ"


         ---------------------------------------------
          Error Message:
         =============================================
5.Romのタイプなどを表示後、古いBIOSをバックアップするかを聞いてきます。必要なければNで先へ進みます。
6.自動的に、新しいBIOSがFlashRomに書き込まれます。
7.書き込み完了しましたら、F1でリセットして再起動します。
8.以上で完了です。


参考資料:AWDFLASHのオプションについて
 /PY 自動的にBIOSをアップデートします。/PがBIOSアップデート、YがYesの意味になります。
 /SN 古いBIOSはバックアップしません。/Sが古いBIOSのバックアップ、NがNoの意味になります。
 /CC ClearCMOS。CMOSの内容を初期値に戻します。マザーボード上のジャンパとほぼ同じ意味です。
 /CP ClearPNP。プラグアンドプレイの設定を初期値に戻します。
 /CD Clear DMI。ネットワーク用のなんちゃらかんちゃらをクリア。よくわかりませんがHNへUPするときに必要。
上記のAWDFLASHメニューからUPするときには、なにもしなくてもGY-->HNにできます。
/F BIOSの種類を無視して強制的に書き込む