1968年に発行されたベルリン(西ベルリン)の切手
1Deutsche Mark(ドイチェ・マルク) = 100Pfennig(ペニヒ)
1968.2.2 (金曜 Freitag, Friday)
1.青少年切手 付加金付き
青少年育成のための基金を目的とした付加金付き切手が発行されました。テーマは、絶滅の危機に瀕する動物です。
西ドイツでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ドイツで発行された図案との違いは、図案の右下に「BERLIN」の文字が入っていることです。
10+5Pfennig ヨーロッパヤマネコ(学名:Felis silvestris silvestris) |
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20+10Pfennig ユーラシアカワウソ(学名:Lutra lutra) |
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30+15Pfennig ヨーロッパアナグマ(学名:Meles meles) |
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50+25Pfennig ヨーロッパビーバー(学名:Castor fiber) |
・発行枚数は、10+5Pfennig切手が259万枚、20+10Pfennig切手が298万7000枚、30+15Pfennig切手が254万5000枚、50+25Pfennig切手が253万4000枚です。
・有効期限は、1969年12月31日です。
1968.3.16 (土曜 Sonnabend, Saturday)
2.ベルリン高等裁判所500年
ベルリン高等裁判所の前身であるブランデンブルク選帝候の宮廷裁判所が文献に登場する1468年から500年を迎えるのを記念して発行されました。現在は、建物が移転されていて、切手に描かれている建物ではありません。ベルリン高等裁判所(現在は、ベルリン地方高等裁判所)の公式ホームページはこちらです。
30Pfennig 1735年頃のベルリン高等裁判所前の風景(現在はベルリンのユダヤ博物館の一部) |
・有効期限は、1969年12月31日です。
1968.4.29 (月曜 Montag, Monday)
3.ドイツ体育祭
ドイツ体育祭を記念して発行されました。
20Pfennig ドイツ体育祭のシンボルマーク |
・有効期限は、1969年12月31日です。
1968.10.3 (木曜 Donnerstag, Thursday)
4.社会福祉 付加金付き
恒例の社会福祉の付加金付き切手です。テーマは、古い人形(アンティック・ドール)です。
このときから、社会福祉の付加金付き切手は、西ドイツと異なる図案で発売されるようになりました。従って、「BERLIN」の文字のあるなしで区別する必要はありません。
なぜ、異なる図案にしたかですが、「BERLIN」文字のあるなしの違いしかないので間違いやすいというのが主な理由と思われますが、両方で合計8種類を全部収集家に集めてもらい、増収をねらった可能性もあります。
ちなみに、1968年発行分の両者の違いですが、西ドイツの図案は人形が立っていて、ベルリンの図案は同じ人形をL字型に曲げて座っているようにしているだけです。
10+5Pfennig 1878年頃の人形 |
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20+10Pfennig 1850年頃の人形 |
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30+15Pfennig 1870年頃の人形 |
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50+25Pfennig 1885年頃の人形 |
・発行枚数は、10+5Pfennig切手が542万4000枚、20+10Pfennig切手が542万7000枚、30+15Pfennig切手が525万3000枚、50+25Pfennig切手が372万3000枚です。
・有効期限は、1970年12月31日です。
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