1966年に発行されたベルリン(西ベルリン)の切手
1Deutsche Mark(ドイチェ・マルク) = 100Pfennig(ペニヒ)
1966.1.7 (金曜 Freitag, Friday)
1.12世紀の建造物シリーズ第二次 通常切手
12世紀の建造物シリーズ第二次が発行されました。こちらは、第一次よりも一回り大きく、印刷方式も活版印刷から凹版印刷に代わっています。第一次は切手帳とコイル切手がありますが、第二次にはそれらがなく、すべて10×10の100面シートです。第二次シリーズは、1969年までに16種類発行されました。
西ドイツでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ドイツで発行された図案との違いは、右上に「BERLIN」の文字が入っていることです。
30Pfennig フレンスブルクの北門 250gを超え500gまでのベルリン市内用書状 (4月1日から主に20gまでの市外用書状) |
・有効期限は、1991年12月31日です。
1966.4.1 郵便料金改訂
1966.4.19 (火曜 Dienstag, Tuesday)
2.現代のベルリンシリーズ追加
現代のベルリンシリーズの第4弾です。
30Pfennig ユダヤ公会堂 |
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60Pfennig ヨーロッパセンター |
・発行枚数は、30Pfennig切手が3251万枚、60Pfennig切手が720万8000枚です。
・有効期限は、1970年12月31日です
1966.4.22 (金曜 Freitag, Friday)
3.青少年切手 付加金付き
青少年育成のための基金を目的とした付加金付き切手が発行されました。テーマは、高地に棲む野生動物です。
西ドイツでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ドイツで発行された図案との違いは、図案の左上に「BERLIN」の文字が入っていることです。
このシリーズは、ちょうど製作時期と発行時期の間に郵便料金の改定がまたがっていたため、おもしろいことが起こっています。それは、今までこのような付加金付き4種類セットの切手が発行される場合、印刷物料金の茶色系統の色、市外用葉書料金の緑系統の色、市外用書状&外信葉書料金の赤系統の色、外信書状料金の青系統の色で統一されているのですが、今回のシリーズでは赤と緑が逆転しています。おそらく、市外用葉書料金が15Pfennigから20Pfennigに、市外用書状&外信葉書料金が20Pfennigから30Pfennigに値上げされることが事前に分かっていたため、額面はそのように変更したのですが、製造段階で料金値上げ前の切手の色(20Pfennig=赤、30Pfennig=緑)を踏襲したため、結果的に逆転したと思われます。
10+5Pfennig ノロジカ(学名:Capreolus capreolus) |
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20+10Pfennig シャモア(学名:Rupicapra rupicapra) |
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30+15Pfennig ダマジカ(学名:Dama dama) |
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50+25Pfennig オオジカ(学名:Cervus elaphus) |
・発行枚数は、10+5Pfennig切手が291万3000枚、20+10Pfennig切手が324万8000枚、30+15Pfennig切手が290万5000枚、50+25Pfennig切手が290万枚です。
・有効期限は、1967年12月31日です。
1966.4.
4.ブランデンブルク門シリーズ 通常切手
1964年から1965年にかけて発行された切手帳とコイル切手と100面シートも発行するシリーズである12世紀の建造物シリーズ第一次の代わりにブランデンブルク門図案の通常切手が発行されました。これは、郵便料金改定でUPUの規定通りの色に変える必要が出てきたことと、そのために12世紀の建造物シリーズ第一次の色を今更変えるわけにはいかないので、新しいシリーズを登場させることで解決する、という意図があったのかもしれません。
切手帳とコイル切手と100面シートも発行するこのシリーズは、主に大量に使用する企業向けで、額面も限られています。
最初に30Pfennig切手(外信葉書用でもあるため赤色)が発行されましたが、発行日がはっきりしません。
西ドイツでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ドイツで発行された図案との違いは、右上に横向きで「BERLIN」の文字が入っていることです。
30Pfennig 東ドイツ側から見たブランデンブルク門 20gまでの市外用書状、外信葉書、250gを超え500gまでのベルリン市内用書状、50gを超え100gまでの印刷物、20gを超え20gごとの外信書状の超過料金 |
・切手帳とコイル切手があります。
・有効期限は、1991年12月31日です。
1966.6.15 (水曜 Mittwoch, Wednesday)
5.12世紀の建造物シリーズ第二次追加 通常切手
12世紀の建造物シリーズ第二次の第2弾です。
5Pfennig シチェチン(現ポーランド、シチェチン)のベルリン門 20gごとのドイツ国内宛の航空料金 |
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8Pfennig カウプ(ラインラント=プファルツ州)のプファルツグラーフェンシュタイン城 ベルリン市内用葉書 |
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90Pfennig ケーニヒスベルク(現カリーニングラード、ロシア)のチョケッシュ女子養育院(第二次世界大戦で破壊) 250gを超え500gまでの市外用書状 |
・有効期限は、1991年12月31日です。
1966.9.16 (金曜 Freitag, Friday)
6.現代のベルリンシリーズ
現代のベルリンシリーズの第5弾です。
90Pfennig シュテグリッツのプラネタリウム(手前)とヴィルヘルム・フェルスター天文台(奥) |
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1Deutsche Mark ヴァンゼーの放送塔とヨット |
・発行枚数は、90Pfennig切手は1005万1000枚、1Deutsche Mark切手は1075万枚です。
・有効期限は、1970年12月31日です。
1966.10.6 (水曜 Mittwoch, Wednesday)
7.社会福祉 付加金付き
恒例の社会福祉の付加金付き切手です。題材は、グリム童話の「カエルの王様」から取られました。
西ドイツでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ドイツで発行された図案との違いは、右下に「BERLIN」の文字が入っていることです。
10+5Pfennig 王女とカエル (カエルが、王女が泉に落とした金のまりを拾う代わりに、自分を城に招待することを求める。王女は金のまりが欲しいのでいったん条件を受け入れるが、カエルからまりを受け取ると、約束を破って一人で城にかえってしまう) |
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20+10Pfennig カエルと夕食をとる王女 (城にたどり着いたカエルは約束を守るように王女に迫り、王女は仕方なく夕食をともにする) |
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30+15Pfennig 魔法が解けた王子と結ばれる王女 (夕食後寝室まであがりこんできたカエルに王女は驚き、カエルを壁にたたきつけるが、それで魔法が解け、カエルは王子に戻る。王子の求婚を王女は受ける) |
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50+25Pfennig 忠実な家来ハインリヒ(左)と馬車に乗った王子と王女 (王子の国から馬車が迎えに来て、忠実な家来ハインリヒは、喜びの余り、胸にはめていた鉄の帯がはずれる) |
・発行枚数は、10+5Pfennig切手が536万5000枚、20+10Pfennig切手が552万7000枚、30+15Pfennig切手が476万5000枚、50+25Pfennig切手が396万7000枚です。
・有効期限は、1968年12月31日です。
1966.10.24 (月曜 Montag, Monday)
8.ブランデンブルク門シリーズ追加 通常切手
ブランデンブルク門シリーズの第2弾です。20Pfennigと50Pfennig切手は、UPUの規定の色です。
10Pfennig 東ドイツ側から見たブランデンブルク門 20gまでの印刷物、20gまでのベルリン市内用書状、50gを超え50gごとの外信印刷物の超過料金 |
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20Pfennig 同上 50gまでの外信印刷物、20gを超え250gまでのベルリン市内用書状、20gを超え50gまでの印刷物 |
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50Pfennig 同上 20gまでの外信書状、20gを超え100gまでの市外用書状 |
・10Pfennigと20Pfennig切手に切手帳があります。
・コイル切手があります。
・有効期限は、1991年12月31日です。
1966.11.7 (月曜 Montag, Monday)
9.12世紀の建造物シリーズ第二次追加 通常切手
12世紀の建造物シリーズ第二次の第3弾です。
1Deutsche Mark ヴィッテンベルク(東ドイツ)のメランヒトンハウス 6時から22時まで配達の速達料、市外用書留葉書、価格表記の500Deutsche Markごとの保険料 |
・有効期限は、1991年12月31日です。
1966.11.18 (土曜 Sonnabend, Saturday)
10.現代のベルリンシリーズ追加
現代のベルリンシリーズの第6弾です。これで、このシリーズが一通り揃いました。
70Pfennig シャルロッテンブルクのベルリン工科大学 |
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1.10Deutsche Mark(110Pfennig) シュテグリッツのベルリン医科大学 |
・発行枚数は、70Pfennig切手が804万枚、1.10Deutsche Mark切手が607万枚です。
・有効期限は、1970年12月31日です。
現代のベルリンシリーズ12種類揃い |
1966.12.13 (火曜 Dienstag, Tuesday)
11.12世紀の建造物シリーズ第二次追加 通常切手
12世紀の建造物シリーズ第二次の第4弾です。なお、ポーランドの地名は、特殊文字を一部簡略化しているため、正確ではありません。
1.10Deutsche Mark(110Pfennig) ヒルデスハイムの三位一体病院(第二次世界大戦で破壊) 20gまでの市外用書留書状、500gを超え1kgまでの市外用書状、外信書留葉書 |
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2Deutsche Mark レーヴェンベルク(現ポーランド、Lwówek Slaski)の市庁舎の市民ホール 22時から6時まで配達の速達料、小包、他 |
・有効期限は、1991年12月31日です。
1966.12.13 (火曜 Dienstag, Tuesday)
12.ブランデンブルク門シリーズ切手帳 通常切手
ブランデンブルク門シリーズの切手帳です。30Pfennig切手が4枚、20Pfennig切手が2枚、10Pfennig切手が4枚組み合わされて、売価が2Deutsche Mark(=200Pfennig)です。表紙の裏表に書かれた広告等の違いで4種類あります。
2Deutsche Mark | |
切手帳の表紙 |
・発行枚数は、70万冊です。
・有効期限は、1991年12月31日です。
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