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1963年発行のベルリン切手へ

1965年発行のベルリン切手へ


1964年に発行されたベルリン(西ベルリン)の切手

1Deutsche Mark(ドイチェ・マルク) = 100Pfennig(ペニヒ)

1964.5.30 (土曜 Sonnabend, Saturday)

1.シェーネベルク700年

 1264年11月3日、シェーネベルクが最初に「villa sconenberch」という名前で文献に登場してから700年を迎えるのを記念して発行されました。シェーネベルク地区は、ベルリン市内の南に位置します。

20Pfennig
シェーネベルクの市庁舎

・発行枚数は、750万枚です。
・有効期限は、1965年12月31日です。


1964.7.1 (水曜 Mittwoch, Wednesday)

2.リュプケ大統領再選

 ハインリヒ・リュプケ(1894生-1972没)の再選を記念して発行されました。1947年ノルトライン=ヴェストファーレン州の食糧・農林大臣になり、1954年アデナウアー首相に食糧・農林大臣として指名されました。その後、1959年7月1日(水)に第2代大統領に選出され、ホイス初代大統領の後任として9月13日(日)に就任。任期5年を迎えた1964年に再選されました。なお、再選後から演説の言い間違いや失言が多くなり(後に脳梗塞が原因と判明)、マスメディアの格好のネタになり、さらに東ドイツが流したデマと西ドイツの雑誌シュテルンが報じた「強制収容所の設計書にリュプケのサインがある」というスキャンダルで、選挙への影響を配慮し、任期を3ヶ月残して1969年6月30日に退任しました。
 西ドイツでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ドイツで発行された図案との違いは、図案の左下に「BERLIN」の文字が入っていることです。
 1966年4月1日の郵便料金値上げ後、1967年10月14日に額面を変更して再発売されました。

20Pfennig
リュプケの肖像
40Pfennig
同上

・発行枚数は、20Pfennig切手が1000万枚、40Pfennig切手が760万枚です。
・有効期限は、1969年12月31日です。


1964.9.19 (土曜 Sonnabend, Saturday)

3.首都ベルリン

 1964年から西ドイツで発行された各州都を紹介する切手シリーズのうち、ベルリンに関するものだけ発行されました。
 西ドイツでも同じ図案の切手が同じ日に発行されました。西ドイツで発行された図案との違いは、図案の右上に「BERLIN」の文字が入っていることです。

ベルリンの国会議事堂 20Pfennig
ベルリンの国会議事堂

・発行枚数は、700万枚です。
・有効期限は、1966年12月31日です。


1964.10.6 (火曜 Dienstag, Tuesday)

4.社会福祉 付加金付き

 西ドイツで毎年発行されている社会福祉切手が、同じ図案でベルリンでも発行されるようになりました。西ドイツで発行された図案との違いは、図案の右下に「BERLIN」の文字が入っていることです。以後、西ドイツと同時発売される記念切手が増えていきます。題材は、グリム童話の「眠れる森の美女」(いばら姫)から取られました。

10+5Pfennig
生まれた王女に魔法をかける13番目の魔女
(11番目の魔女が贈り物をした後に、祝宴に呼ばれなかった13番目の魔女が「王女は錘に刺さって死ぬ」という呪いをかけるが、その後12番目の魔女が「王女は錘が刺さっても100年間眠るだけ」という魔法に代える)
15+5Pfennig
お城の塔で紡ぐ老婆に近づく王女
(ここで、手に紡ぎ用の錘を刺してしまい、王女は眠りに陥いる。さらに、城中が茨(いばら)に囲まれ、誰も入れなくなる)
20+10Pfennig
100年後に現れた王子と、薔薇に変わった茨
40+20Pfennig
見習いを平手打ちにするコック

・発行枚数は、10+5Pfennig切手が442万6000枚、15+5Pfennig切手が315万8000枚、20+10Pfennig切手が311万1000枚、40+20Pfennig切手が307万3000枚です。
・有効期限は、1966年12月31日です。


1964.11.21 (土曜 Sonnabend, Saturday)

5.ケネディ没後1年

 アメリカ大統領であったジョン・フレデリック・ケネディ(1917生-1963没)の没後1年を記念して発行されました。
 西ドイツでも同じ図案の切手が同じ日に発売されました。違いは、図案の右下に「BERLIN」の文字が入っていることです。

40Pfennig
ケネディの肖像

・発行枚数は、750万枚です。
・有効期限は、1966年12月31日です。


1964.12.15 (火曜 Dienstag, Tuesday)

6.12世紀の建造物シリーズ第一次 通常切手

 1961年から1962年にかけて発行された著名人図案シリーズに代わって、新しく12世紀の建造物を図案に使った切手が発行されました。これは、西ドイツで発行された同じ図案の建造物シリーズと歩調を合わせた形で、発行日もまったく同じです。このシリーズは、1965年までに8種類発行されます。
 西ドイツで発行された図案との違いは、右上に「BERLIN」の文字が入っていることです。レイアウトの関係で、横向きになっているものもあります。

 このシリーズには切手帳とコイル切手がありますが、この後1966年から発行される12世紀の建造物の第二次シリーズでは100面シートしかありません。このように、100面シートのみ発行するシリーズ(第二次)と、切手帳とコイル切手と100面シートも発行するシリーズ(第一次)の2種類の通常切手を、並行して発行するやり方が定着していきます。

 今までの例では、通常切手は基本的な額面から切り替えていくのですが、このシリーズは、高額面から発行されているのが特徴です。

 このシリーズ以降の通常切手は、有効期限なしとして長期にわたって使用され、古いカタログではそのように記述されていますが、ドイツ統一後、すべてのベルリン切手の有効期限が1991年12月31日になったため、有効期限があることに注意してください。

 このシリーズでは、一部に東ドイツ側の建造物が取り上げられています。そのことが東ドイツ当局の怒りに触れ、これらの切手を貼った郵便物が東ドイツから返送された例があります。以後、東ドイツにある題材、あるいは、旧ドイツ領で今は東欧圏(ポーランド、ソビエト)にある題材がベルリンや西ドイツの切手に使われるケースが出てきますが、そのたびに相手国の抗議を受けて、それらの切手を貼った郵便物は返送されました。西ドイツ郵政局も、政治的背景(旧ドイツ領を放棄しないという姿勢の現れ?)で、あえて取り上げていたと思われます。

50Pfennig エルヴァンゲンの城門
書留料、250gを超え500gまでの印刷物
60Pfennig ノイブランデンブルク(東ドイツ)のトレプトウ門
20gまでのベルリン市内用書留書状、20gを超え40gまでの外信書状
80Pfennig ヴァイセンブルクのエリンガー門
6時から22時まで配達の速達料、40gを超え60gまでの外信書状

・有効期限は、1991年12月31日です。

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