1963年 ・ドイツ・フランス協力条約締結 ・アデナウアー、シュピーゲル事件で退任。後任はエアハルト ・クリスマス期間中に西ベルリン市民が東ベルリンを訪問する議定書に調印。120万人の西ベルリン市民が東ベルリンへ |
昭和 38年 |
・大阪で日本初の横断歩道橋 ・黒四ダム完成 ・新千円札(伊藤博文)発行 ・日米間テレビ宇宙中継受信実験成功 ・北九州市発足 ・第5回国際かんがい排水委員会総会 ・名神高速道路開通 ・第14回国際電波科学連合総会 ・東京国際スポーツ大会 |
1963年に発行された西ドイツの切手
1Deutsche Mark(ドイチェ・マルク) = 100Pfennig(ペニヒ)
1963.2.9 (土曜 Sonnabend, Saturday)
1.援助団体CRALOGとCARE
1946年にアメリカ軍によって設立されたドイツを援助するNGO団体であるCRALOG(Council of Relief Agencies Licensed to Operate in Germany)と、1945年にアメリカのアーサー・リングランドとリンカーン・クラークの提唱で設立されたヨーロッパを援助する団体のCARE(the Cooperative for American Remittances to Europe、後に世界中に支援活動を広げたためCooperative for Assistance and Relief Everywhereに変更)の活動を記念する切手です。CRALOGからの最初の物資が1946年4月にブレーメンに到着してから1962年までに30万トンの物資がドイツに運ばれました。
20Pfennig アメリカから送られた援助物資の小包を受け取る家族 |
・発行枚数は、3000万枚です。
・有効期限は、1964年12月31日です。
1963.2.27 (水曜 Mittwoch, Wednesday)
2.飢餓と疫病との戦い
世界中で飢えと病気に苦しむ人々を救済する活動を啓蒙する切手です。
20Pfennig 小麦、種まき、十字架と地球 |
・発行枚数は、2000万枚です。
・有効期限は、1964年12月31日です。
1963.3.1 郵便料金改訂
1963.4.26 (金曜 Freitag, Friday)
3.ハンブルク切手展「花とフィラテリー」とハンブルク国際園芸展
ハンブルクで開催される切手展と国際園芸展を記念して発行されました。
10Pfennig フリティラリア・メレアグリス(学名:Fritillaria meleagris) |
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15Pfennig カラフトアツモリソウ(学名:Cypripedium calceolus) |
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20Pfennig セイヨウオダマキ(学名:Aquilegia vulgaris) |
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40Pfennig エリンジューム・マリティマム(学名:Eryngium maritimum) |
・発行枚数は、10Pfennig切手が3000万枚、15Pfennig切手が3000万枚、20Pfennig切手が2000万枚、40Pfennig切手が2000万枚です。
・有効期限は、1964年12月31日です。
1963.5.2 (木曜 Donnerstag, Thursday)
4.ハイデルベルク信仰問答400年
1563年にツァハリアス・ウルジヌス(1534生-1583没)とカスパール・オレヴィアヌス(1536生-1587没)によってハイデルベルク信仰問答が書かれてから400年を迎えるのを記念して発行されました。
20Pfennig 「ハイデルベルク信仰問答」の文字 |
・発行枚数は、2000万枚です。
・有効期限は、1964年12月31日です。
1963.5.4 (土曜 Sonnabend, Saturday)
5.殉教者マリア王妃記念教会完成
ベルリン・シャルロッテンブルクの殉教者マリア王妃記念教会完成を記念して発行されました。これは、1958年ベルリンで行われた第78回ドイツ・カトリック教会大会で建設が決定し、1944年7月20日の総統暗殺計画失敗で処刑された人々を記念する教会で、1960年11月12日に礎石、1963年5月5日に献聖が行われました。
10Pfennig ゴルゴダの丘の十字架と皆既日食 |
・発行枚数は、2000万枚です。
・有効期限は、1964年12月31日です。
1963.5.7 (火曜 Dienstag, Tuesday)
6.万国郵便連合会議100年
1863年にパリで第1回万国郵便連合会議が開催されて100年を迎えるのを記念して発行されました。
40Pfennig 第1回万国郵便連合会議に参加した国の紋章 |
・発行枚数は、2000万枚です。
・有効期限は、1964年12月31日です。
1963.5.14 (火曜 Dienstag, Tuesday)
7.ハンブルク=コペンハーゲン幹線道路開通
ハンブルク=コペンハーゲン幹線道路(別名:渡り鳥コース)開通を記念して発行されました。このルートは、ドイツのプットガルテンとデンマークのロービュ(RØdby)の間はフェリーで乗り入れる形になります。5月14日(火)の開通記念式典には、ドイツ側はリュプケ大統領、デンマーク側は国王フレデリック4世が参加しました。
20Pfennig 渡り鳥のシルエットに、ハンブルク=コペンハーゲン幹線道路(別名:渡り鳥コース)の地図 |
・発行枚数は、3000万枚です。
・有効期限は、1964年12月31日です。
1963.5.24 (金曜 Freitag, Friday)
8.国際赤十字100年
1863年にアンリ・デュナンらが国際負傷軍人救護常置委員会(五人委員会)を設立してから100年を迎えるのを記念して発行されました。この委員会は、1876年に赤十字国際委員会に改称されました。
切手には、赤十字の周りに枠線がエンボス加工で、さらに切手の全面に太陽の光線のように配置された粒状のエンボス加工が施されています。
20Pfennig 赤十字のマーク |
・発行枚数は、3000万枚です。
・有効期限は、1964年12月31日です。
1963.6.12 (水曜 Mittwoch, Wednesday)
9.青少年切手 付加金付き
青少年育成のための基金を目的とした付加金付き切手が発行されました。テーマは、ドイツ国内で見かける鳥たちです。
10+5Pfennig ヤツガシラ(学名:Upupa epops) |
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15+5Pfennig ニシコウライウグイス(学名:Oriolus oriolus) |
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20+10Pfennig ウソ(学名:Pyrrhula pyrrhula) |
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40+20Pfennig カワセミ(学名:Alcedo atthis) |
・発行枚数は、10+5Pfennig切手が635万枚、15+5Pfennig切手が631万枚、20+10Pfennig切手が630万枚、40+20Pfennig切手が544万枚です。
・有効期限は、1964年12月31日です。
1963.7.23 (火曜 Dienstag, Tuesday)
著名人シリーズの切手帳です。5Pfennig切手が10枚組み合わされたペーンが1枚、さらに15Pfennig切手が10枚組み合わされたペーンが1枚の合計2枚(2ペーン)が入って、売価は2Deutsche Mark(=200Pfennig)です。この5Pfennig切手は、1965年7月6日(火)発行の切手帳のものと比べて、明るい色調であるため、区別が可能です。
これらの切手帳ペーンを10枚ずつ、合計20枚組み合わせた未裁断シートが、収集家窓口から20Deutsche Mark(=2000Pfennig)で5万シート発売されました。
2Deutsche Mark | |
・発行枚数は、107万冊です。
・有効期限は、1970年12月31日です。
1963.7.23 (火曜 Dienstag, Tuesday)
11.著名人シリーズ切手帳 通常切手
著名人シリーズの切手帳です。20Pfennig切手が10枚組み合わされて、売価は2Deutsche Mark(=200Pfennig)です。
この切手帳ペーンを20枚組み合わせた未裁断シートが、収集家窓口から40Deutsche
Mark(=4000Pfennig)で発売されました。
2Deutsche Mark |
・発行枚数は、80万冊です。
・有効期限は、1970年12月31日です。
1963.7.24 (水曜 Mittwoch, Wednesday)
12.第11回ドイツ福音教会大会
7月24日(水)から28日(日)にかけてドルトムントで開催される第11回ドイツ福音教会大会を記念して発行されました。
20Pfennig 大会のシンボルマークである5つの十字架を取り囲む茨の輪(第11回大会のモットーは「葛藤と共に生きる」) |
・発行枚数は、2000万枚です。
・有効期限は、1965年12月31日です。
1963.9.14 (土曜 Sonnabend, Saturday)
13.ヨーロッパ切手
恒例のヨーロッパ切手です。切手に描かれているCEPTとは、欧州郵便電気通信主管庁会議(Conférence Européenne des administrations des Postes et des Télécommunications)のことです。
15Pfennig オーナメントとCEPTの文字 |
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20Pfennig 同上 |
・発行枚数は、10Pfennig切手が8500万枚、40Pfennig切手が2000万枚です。
・有効期限は、1965年12月31日です。
1963.9.23 (月曜 Montag, Monday)
14.社会福祉 付加金付き
恒例の社会福祉の付加金付き切手です。題材は、グリム童話の「オオカミと七匹の子ヤギ」から取られました。
10+5Pfennig 母ヤギは子ヤギたちに「誰が来ても決して扉を開けてはいけませんよ」と言いつけて町に出かけていく |
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15+5Pfennig そこへオオカミがやってきて「お母さんですよ」と声をかけるが、声で子ヤギたちは見破る |
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20+10Pfennig 見破られたオオカミは、チョーク(白亜)を食べて声を変えて「お母さんですよ」と言う。子ヤギたちは声の区別が付かずドアを開ける。とたんに、オオカミが部屋に入ってきて、子ヤギたちを丸呑みにするが、一匹だけ柱時計に隠れて難を逃れる (この場面は、通常、声を変えても足が黒くて子ヤギたちに見破られたので、オオカミは小麦粉で足を白くし、今度はお母さんだと思った子ヤギたちが扉をあけることになっているが、切手では足が白くなっていないので、別の版が採用されていると思われる) |
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40+20Pfennig (満腹になったオオカミは眠ってしまう。そこへ母ヤギが帰ってきて、柱時計に隠れていた子ヤギから話を聞き、オオカミの腹を切り裂いて、中から子ヤギたちを助ける。そして、母ヤギは、子供の代わりにオオカミの腹に石を入れて縫い合わせる。)オオカミが目を覚まして水を飲みに井戸に行くが、腹の重みで井戸の中に落ちてしまう |
・発行枚数は、10+5Pfennig切手が1393万4000枚、15+5Pf切手が1486万1000枚、20+10Pf切手が1661万4000枚、40+20Pfennig切手が819万1000枚です。
・有効期限は、1965年12月31日です。
1963.
15.数字図案シリーズ 蛍光紙
最低額面の1Pfennig切手で蛍光紙のものが発行されました。それまでの普通紙との違いは、蛍光紙の方がわずかに黄色味を帯びていることです。
1Pfennig 加貼り用 |
・すかし違い(1958年、1960年)、糊違い(1958年)があります。
・有効期限は、1970年12月31日です。
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