ペルセウス座流星群を見たか!?





 1993年からこっち、ベルセウス座流星群を浦和で眺めることは天気が悪くてできませんでした。くーやーしーいー。
 今年こそ、と思うのですが、今年は月の具合が今ひとつなんですよね。でもその分、ほかの流星群は期待してもいいらしくて、今年は流星群の当たり年になるかも、とうわさされています。
 1998年のベルセ群の極大日は、8月13日です。
1998/4/14



 今日は、8月の12日です。星をみるのが好きという方ならば、御存知と思いますが、今日は夏の風物ペルセウス座流星群の極大日です。 あ、でも朝日新聞を読んでいる方も知ってたかも知れませんね。10日の夕刊の一面に、出現のお知らせが一番上に出ていましたから。
 ではまず基本的な用語説明から。流星群とはどういうものか。
 広辞苑で調べると、流星は[宇宙塵が地球の大気中に入り込んで、高さ約100キロメートル、平均速度毎秒約50キロメートルで発光するもの]。 流星群は[太陽の周囲を公転する高密度の宇宙塵群の中を地球が通過するとき、多数の流星が天球の1点を中心に傘を広げたように観測される現象]となっています。 宇宙空間に漂っている細かな塵やゴミが大気中に飛びこみ、摩擦熱によって蒸発・発光するのが、流れ星なんですね。 ですから流れ星は実際に星が落ちてきているわけじゃないんです(笑)。
 それから極大というのがあるんですが、これは一番出現率の高い時間のことです。 流星がみられる量を放物線に例えるなら、てっぺんのところですね。
 で、ペルセウス座の中に放射点を持っているペルセウス座流星群が、今回の話題です。
 去年、一昨年と大出現をとげているベルセ群には、今年もその期待がかかっていました。
スイフト・タットル彗星のもたらした塵の中を地球が通過するからです。 しかし、日本では極大時が昼間に当たるため、期待薄との予想が出ていました。 でも最大の敵は天気です。10日まで雨ざーざー。 台風7号が多大な被害を出しつつ、日本を縦断していったのでした。
 11日、残暑の第1日目、夜空は奇跡的に晴れました。室生の住む埼玉は浦和の天気は、ですけれど。 普通観測にはカメラとか観測用紙とかがいるのですが、室生はみたいだけなので、自分の目ん玉2つでベランダから観測。 オリオン座の当たりを目星に眺めていました(放射点は家のベランダからは見えないため。すごい杜撰な見方です)。
 2時半、3時半から15分間で計30分みていたんですが、みえました! 全部で10個くらい! 長い尾を引くやつで、すっと消えて、またすっと……なんて続けてみえたりすると感激してしまいます。  そして期待の高まる極大日の12日夜から13日朝方は、残念なことに雲が張り出しちゃってダメでした。 2、3時頃まで、もしかしたら晴れるかも……とがんばっていましたが、雲はますます広がるばかりでがっかりしました。
 そういうわけで、みたのは1日だけ。でも、ベルセ群は比較的長期に渡ってみられるものだから、この2日でおしまいというわけではありません。室生に根性がないだけです。
 新聞に載っていた観測結果も、1時間に10数個、と大出現はなかったようです。 大出現時には1時間に300個以上もみられるわけですから、かなりの差ですね。
1993/8/15



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