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GFWLのインストール
 DVDで提供されるGFWL対応ゲームのインストール課程は以下の様になる。

1.ゲームのインストール
2.GFWLのクライアントソフトウェアがインストールされていない場合、DVD上のバージョンがインストールされる
3.既にGFWLがインストールされている場合には、DVD上のバージョンの方が新しい場合にのみインストールが行われる
4.(ゲームによっては)起動時にZDPPやプロダクトキーの入力が要求される
5.初回起動時にGFWLのアップデートを探しに行き、存在するならダウンロードが行われる
6.ゲームを終了するように指示され、終わらせると自動的にGFWLのアップデートが開始される
7.その後ゲームを起動すると次はゲーム自体のアップデートを探しに行き、存在するならダウンロードが行われる
8.ゲームを終了するように指示され、終わらせると自動的にゲームのアップデートが開始される
9.アップデート終了後に起動するとサインイン画面になる


 以上の事から解るように、自動アップデートとは言えあまりスマートとは言えない。またアップデート用のデータをゲーム起動状態からダウンロードする為に、セキュリティの設定やアンチウイルスソフト等の影響によってはダウンロード(バーの進行)が上手く行かない恐れもある。よって先に両者をアップデートしておく方法をお勧めする。或いはアップデートに失敗する場合も同様。

 GFWLの最新バージョンは公式サイトのダウンロードサポート頁のリンク等から落とせる。小さな起動ファイルを直接実行するかダウンロードしてから実行させると、必要なデータをダウンロードしてインストールが行われる。もし既にインストールされている場合には、クライアントソフトを起ち上げれば自動的に最新版が存在しないかを探しに行ったはず。或いはシステムの自動更新を行うMicrosoft Updateにも登録されているので、スタートメニューから起動して未登録のアップデート一覧を参照し、最新版があるならそこからインストールしても良い。ダウンロード販売のゲームであるなら、同時にインストールされるGFWLのバージョンは最新の筈である。

 ゲームの方のアップデートは必ず存在するのか定かではない。自動のアップデートからしか最新版はダウンロード出来ないという可能性はある。よって公式サイトやネット上を検索してみて、存在するならダウンロードして事前に適用するほかない。

基礎知識
 Games for Windows - Liveで使用されるアカウントはWindows Live IDと呼ばれ、これはWindows Liveと呼ばれるマイクロソフトが提供するWebとアプリの総合オンラインサービスのアカウントと同じ物になる。つまりMSN MessengerやHotmailといった関連のアカウントを既に所持しているならそれがそのまま使える。逆に新規作成を選んでそういったサービスに登録済のメールアドレスを入れると「既に使われています」となって登録出来ないので注意。

 新規作成にはサインイン用のページからか、サポートのGames for Windows - LIVE のアカウントを作成するにはのガイドを参照しながらでも良い。Xboxで既にLive IDを持っている場合には、それがそのままWindows Liveでも使える。なおメールアドレスを変えれば複数のLive IDを作る事も可能である。


 Windows Live IDの作成時にゲーマータグの制作を求められるが、これはWindows Live IDに結び付けられた唯一無二のニックネームであり、既に誰かに使用されている名称は使用不可能である。このゲーマータグを変更しての不正や迷惑行為を防止する為に、この名前が常にオンラインでのプレイや公式掲示板への投稿時に使用されるので慎重に選んだ方が良いだろう。(名称の変更は有料で行える)。

 ゲーマープロフィールとは正式にはオフライン状態でのニックネームであり、Windows Live IDを制作せずにプレイしている間はそのアカウントはこの名称となる。もしその名称が存在していない場合にはそのままゲーマータグへと昇格させる事も可能で、その際にWindows Live IDと結び付けられてゲーマータグへと名称が変更される。しかし実際にはゲーマータグの方も合わせてゲーマープロフィールと呼ばれる事が多い。




 ゲーム起動中にライブアクセスキー(HOMEキー)を押下すると最上段に表示されるメニューをIn-Game Guideと言う。左からゲーマーカードと呼ばれるゲーマープロフィールの情報画面, フレンド管理, メール管理, 一緒にプレイしたプレイヤーの履歴, チャット機能, 各種設定,サインアウトとなっている。英語版のゲームでも自動的に日本語表示になるゲームならば、LIVEも日本語になるようだがその基準はハッキリしない。

 ゲーマーカードに表示されている画がゲーマーアイコンで、これは幾つかの候補内から選択が可能。(Xbox Liveだと自分で制作した物を使用可能らしいが、Windows Liveでは出来るのか判らない)。ゲーマーカードを開くと自分の住んでいる国籍や紹介文等の各種設定が可能で、評判を見たりする事も出来る。ゲーム別の実績獲得状況やゲーマースコアも参照が可能。ゲーマースコアとは全てのゲームの実績解除ポイントを合わせた総合スコア。

 ゲーマーカードはホームページやブログに貼り付けて一般公開する事が可能で、ゲーマーアイコン, 評判(Rep), ゲーマースコア, 最近遊んだゲームが表示される。左は公式から提供されている物で、以下の「あなたのゲーマータグ」の部分に名前を入れて(空白には Major%20Nelson の様にして %20 を挿入する)、HTMLタグとして書き込んでやれば良い。

 <iframe src="http://gamercard.xbox.com/あなたのゲーマータグ.card" scrolling="No" frameborder="0" height="140" width="204"></iframe>

 この他にも様々な形状・情報内容のゲーマーカードを制作して貼り付けられるサービスを提供しているサイトがあるので、他人とは違ったデザインの物を使いたいならば探してみよう。


 ゲーマーカード内のメニューからはアカウント管理にもアクセス出来る。なおアカウント管理には2種類のページが存在しており、こちらのサインイン用のページWindows Liveの方のサービスに関連する物となり、ゲーム内のアカウント管理から飛ばされるのはXbox Live用のマイ Xboxの方である。こちらでは自分のゲーマーカードの各種項目を[全ての人間に参照可能 or フレンドのみ or 非公開]に設定したり、自分の名前を検索可能な範囲を設定する事も出来る。MSポイントの購入などもここで行う。

 こちらの方はカラフルな紹介ページとなっており、この自分のページ内に訪れた人が閲覧可能なアバターを作成したりも可能(有料で衣装を購入したりも出来る)。どの程度まで自分の情報を閲覧可能なのかは項目別に設定しておける。フレンド同士での実績の達成状況の比較もここで行える。

プロフィール
 ここではGFWL対応のゲームをプレイする際のプロフィール(アカウント)について説明する。まず重要な点として、GFWLではセーブゲームや実績はプロフィール毎の管理となる。プロフィールを複数作成する事は可能だが、セーブゲームや実績を一つのプロフィールに統合したりといった事は出来ない。作成したプロフィールは各ゲームではなくGFWLのデータフォルダ内に保存されるので、対応する全てのゲームにおいて表示されるプロフィール一覧は共通である。

 対応ゲームを起動すると最初はメニュー画面すら出ずに、「スタートボタン(Enterキー)を押して下さい」という画面になるゲームが多い。ここでスタートを押すと選択可能なプロフィールの一覧が表示されて(上図左)、サインインすればそのプロフィールに記録されたセーブゲーム等が読み込まれてメインメニューが起動する。面倒ならパスワードを保存しておいて自動サインインの設定にしておく事も出来る。

 全くプロフィールが存在しない場合には、プロフィール(プロフィール)制作画面がオーバーレイ表示される。一度サインアウトすると初期画面に戻されるので、そこでHOMEキー押下でも同じ。




 GFWL対応のゲームをプレイする方法は大きく分けると全部で3種類。

1.プロフィールを作らないでプレイする
 プロフィールの作成を拒否し続けていると、「このまま進めるとゲームをプレイする事は出来ますが、進行状況がセーブされませんがよろしいですか?」といった感じの警告が表示されるが、とりあえずシングルプレイのパートをプレイする事は出来る(全てのゲームで可能なのかは未検証)。ただし当然これは実用的では無い。


2.ローカルプロフィール(オフラインアカウント)でプレイする
 未だに掲示板等で誤解が見受けられる件として、「Live IDを制作しないとゲームをセーブ出来ない」というのがある。もしLive IDを作成しないならば、上記の1番の状態でプレイするしかないという勘違い。これは間違いでオフライン用のプロフィールを作成してやれば、ちゃんとゲームのセーブを行う事が可能である。これにはGFWL側にも問題があり、プロフィールの新規作成を選んで説明画面が出た際に、その説明画面をスクロールダウンさせないとローカルプロフィールの作成リンクが表示されないという事になっている(上図右)。(そのまま続けるとLive IDの作成画面になってしまう)。

 ローカルプロフィールの制作数に制限は無い。GFWL側に保存されるので、あるゲーム内で作った物は他のゲーム内でも表示・選択が出来るようになる。ただしこのローカルプロフィールではGFWLのコンテンツにアクセス出来ないので、オンラインでのマルチプレイは不可能だし、その他のコンテンツも利用が出来ない。(ゲーム上のHOMEキーによるオーバーレイ表示はGFWL本体とは別物なので、これはローカルでも表示される)。

 当然実績解除も不可になり、これはオンライン上にスコアを登録出来なくなるというだけではなく、実績機能自体が働かなくなる。しかしRed Faction Guerrillaの様に、実績解除のメッセージも何も出ないが、実績のステータス画面では達成率が99%という表示になっており、「実質的に解除はした」というのを当人だけは確認は出来るようになっているゲームもあるようだ。


3.Liveのアカウント(Live ID)でプレイする
 これが最もスタンダードな方法で、Live用のコンテンツにフルアクセするにはこのタイプのプロフィールが必要である。これにはオンラインサインインとオフラインサインインの二つがあり、後者はオンラインに接続せずにサインインする方法である。シングルプレイを遊ぶので常時接続にしておく必要は無いと考えるならばこちらを選択も出来る。

 この切り分けのI/Fは非常に原始的で、オフラインサインインをメニューから選べるわけではなく、単にサインインした際に接続出来なければオフラインでのサインイン状態となる。つまりそうしたいのならばインターネットに接続しておかなければ良い。しかし接続をルータに任せているケースでは、接続要求が成された際に自動的にインターネットに接続されてしまう環境もあるので、その場合には物理的にケーブルを抜いておくとか何らかの対応が必要になる。

 なおGFWLではオフラインサインインでも、シングルプレイ用の実績の解除は可能である。その次にオンラインサインインをした際に、ネット上のゲーマースコアへと達成内容が転送される仕組み。ただしオンラインサインインでの解除時とは異なり、達成日付は記録されない。


 この様にシングルプレイゲームをオフラインでプレイする場合には、ローカルプロフィールで遊ぶか、Live IDのオフラインサインインを使うかになるのだが、MSではLive IDのオフラインサインインを使用する事を強く推奨している。確かに「自分はオフラインでしか遊ばない」という人でも、一番最初からLive IDを作ってしまって、あとはオフラインサインインを使うという方が良い。それは以下の様な理由による。

 第一に実績解除はLive IDでないと出来ない。第二にDLCをダウンロードするにはLive IDが必要である。マルチプレイ用のDLCや有料DLCには興味が無いという人もいるだろうが、シングルプレイ用のDLCが無料でダウンロード可能になるケース(Bioshock 2等)もあるので、その際にローカルのプロフィールでは困る事になる。

 第三にプロフィールの昇格時に問題が発生する。ローカルプロフィールをLive IDへと変更(昇格)する事は可能なのだが、それを行った時点でローカルプロフィールに記録されていたゲームのセーブデータは全て消えてしまう。これはGFWLの仕様である(その理由はセーブゲームのの項で説明する)。よって新たにLive IDを制作する事になるが、他のプロフィールのセーブデータ等は転送出来ないので、以後のプロフィール管理が煩雑になる恐れがある。

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