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エマ - E.M.A.(タイトル)

フリーザ様なんて言うなー!(笑)
 

 Internetにつなぐようになってからというもの、私がほぼ毎日チェックしているのがPC Watch。一時は有料のメール新聞まで購読していたくらい、私的には必須の情報サイトになっています。いつの間にかAVやロボット、家電に車にまで扱うようになりましたが。うーん、最近は家電Watchが楽しみですね♪。反対にGame Watchは昔から流し読み状態だったり…。自称永遠のゲーマーとして、我ながら不思議なのですが〜(何か性に合わないっぽい)。

 ということで熱心には見ていないGame Watchなのですが、そんな中、唯一、例外的に超楽しみにしていたのが、"気になるe-Toy遊んでレポート"というコーナーでした。電子系玩具をピックアップしてレポートという内容のもので、ユニークな玩具を時に真面目に(?)、時に趣味走って綴る内容が、私的にツボにハマったとでも言いましょうか。が、そんなお楽しみコーナーも、2008年、274回をもって終了となってしまいました(涙)。

 レポートのほとんどを執筆されていたのは元宮秀介さんという方で、ワンナップという会社のエライ人みたい。連載の途中には病気になられてたとかで、更新が止まっていたこともあったので、今回の連載終了もその関係か?と、少々、気になっていたのですが、どうやらお元気のご様子(?)。平林さんの後輩の方だったんですね〜。となると筆者多忙により連載終了か、はたまたGame Watch側の都合によるものなのか。取りあえず、勝手に一安心。

 さてコーナー終了のちょっと前のこと、東京おもちゃショー2008を取り上げた回がありまして、そこで熱く語られていたのが、このエマだったのです。曰く、『筆者はこれまでに数々のロボットトイで遊んできたが、これが初の女性型ロボットトイだと断言できる。セガトイズもずいぶん冒険したものだ。』、『「エマ」の場合は、人形遊びをするようにして手足を動かすと、それを再現してくれるのだ。これはかなり画期的だ。』等々、私的にもかなりインパクトを受けて、連載で取り上げられる(であろう)ことを、楽しみに待っていたのですが。なんと、その後、2回の更新を経て連載終了という…(涙)。

 そして2009年、密林系通販サイトで安くなっていたのを見掛けた私は、遂に手を出してしまったのです。それが不良品との戦いとも知らずに…(大げさ)。

 
E.M.A.、パッケージの図 E.M.A.のパッケージです。ちょっとライトがムラになってしまいました。向かって右上にはWowWeeのマークとロゴが入ってます。発表時、セガトイズから出されたプレスリリースは記載がありませんでしたが、E.M.A.は元来、WowWee社のFemisapienであり、セガトイズは日本向けローカライズ(というかリパッケージ)としてE.M.A.を販売しています。

 インタビュー記事に拠れば、セガトイズ側からも、『いろいろな面で女性っぽくしたいということは随時フィードバックしていました』とのことなので、全く関わっていなかったという分けではないようですが、開発そのものには関わっていなかったようです。ちなみにE.M.A.とはEternal Maiden Actualizationの略とのことで、意味は『永遠の女性を具現化した』ということのようです。うーん、具現化ねぇ…。実はエマという名前にしたくて、言葉をこねくり回してみました〜という感じだったり?。

 WowWeeは香港の会社なのか、北米の会社なのか、ちょっと私には判断が付きかねるのですが(発祥は香港っぽいですが、今は北米に開発拠点がある?)、日本には進出していないので馴染みが薄いかも。日本で販売されるものは、E.M.A.と同じように日本の会社がOEMするか、他社が輸入販売する形がとられるようで、メカトンボやワンダースピンなどの飛行玩具(?)や、トイザらスで販売されたロボザウルスロボパピィなどの疑似動物玩具(?)、そしてタカラで発売されたHUMA(ヒューマ)や、このE.M.A.のようなロボット玩具(?)も、本国とは異なった名前で売られていたりします。

 さてE.M.A.のパッケージですが、海外サイトで画像をチェックしてみたところ、印刷こそは異なるものの、パッケージの形状はFemisapienと同じ様です。想像ですが、セガトイズが手掛けたのは、実質、パッケージ印刷のデザインと日本語マニュアル作成だけで、生産から出荷までWowWeeにお任せコースなのかも?。内箱への固定は、あちらの玩具にありがちなビニール針金でガチガチ止めがなされているため、開梱の際はペンチなどの道具を用意した方が良いかも。

 
 話は少し前に戻りまして、E.M.A.の不良品について。ポツリとさらさら〜にも書きましたが、不具合として交換してもらうこと何と3回、購入してから一応、納得できる品を手にするまでに約半月を要しました。

  • 1体目:左手の4方向ジョイスティック(取り説では4方向位置センサーとなっていますが、ここではジョイスティックと呼ぶことにします)がグラグラで、後方への入力が不可能。この時は、たまには初期不良に当たることもあるだろう〜と気楽に考えていました(^^; 他の作動確認はほとんど行わずショップへ返送&新品と交換したため、他に不具合があったかは不明。
     
  • 2体目:右手の4方向ジョイスティックはぐらつきが大きく感触が悪い(強く押せば入力は可能)。また左手肘の取り付け角度がおかしい(デフォルトの位置で手の平を見せるようなポジション)。製品のクオリティが低いということを悟り、セガトイズのお客様相談センターにTELし、検品した正常品を送って欲しいと依頼。丁寧に電話対応してくださったSさんにはとても好感が持てました。ちなみに歩行などの動作には問題はなかったと思います。
     
  • 3体目:今度は左手の4方向ジョイスティックはぐらつきが大きく感触が悪い(強く押せば入力は可能)。左右の肘取り付け角度は、若干の差はあるものの許容範囲。これでOKと思いきや、歩行させると真っ直ぐ歩かない(直進のコマンドを入力すると、概ね半径60cm程度の円を描くように歩く)。また片方の足から"カラカラ"という異音がする(これまでの2体にはなかった)。再びお客様相談センターへTEL。度々のことに怒り爆発。動画を撮影して、Web上で確認してもらい再び交換することに…。
     
     
E.M.A.、交換品パッケージのVery Goodの付箋 E.M.A.、交換品の塗装の飛散
E.M.A.、交換品の足部底面、ドライバー穴周囲のささくれ E.M.A.、2号機の足部底面ネジのナメ跡
 ということで、手元に届いた4体目のE.M.A.。パッケージ側面には『VERY Good』という謎の付箋が貼られていました(左上の画像)。4方向ジョイスティックの感触は、4体の中では最も良好。3体目で問題だった歩行に関しても、かなり真っ直ぐに歩いてくれるようで、これは確かにVERY Good♪。肘の取り付け角度は、右手がやや開き気味ではあるものの許容範囲のものでしょう。

 が、VERY Goodでも全て完璧とはいかず、お尻から右足股関節の辺りに塗料の飛散が見られたり(右上の画像。ちょっと色味がおかしくなっていますが、ポツポツと塗料の飛散跡が見られるのが確認できると思います。お尻の方は消しゴムを掛けたら、ある程度落ちたので、これでも到着時よりはマシになってます)、右足底面のドライバー穴周辺がささくれていたりしました(左下の画像。サイズの合わない大きなドライバーで引っ掻いたのか?)。あと前腕分割部の空隙がやや大きく、LEDの光が隙間から漏れたりとか、外装については1〜3体目までの個体より劣る気がします。またカラカラ音も片方の足から聞こえてきます。

 そして新規購入した2号機では(E.M.A.そのものは気に入ったので追加で買いました)、左足底面、電池ボックスのフタを止めるネジの頭がナメられていました(右下の画像)。いったいどれほどの力で締め付けたのでしょうか。この影響からなのか、電池ボックスの閉まり具合がイマイチです(これまでの個体と比べると、間隙が目立つ)。また、この個体でも片方の足からカラカラ音が…。どうやら1体目、2体目のように、カラカラ音がしない方が異常だったのかも(苦笑)。

 2号機は歩行時の直進性もイマイチで、1号機の3体目ほどではないにしても、かなり左旋回する様子。また歩行時の左右への重心移動もスムーズではない感じ。外観の状態は、1号機よりも程度が良く、また4方向ジョイスティックは、1号機と同程度に良い感触です。総合的に2号機は程度の良い品が当たったと思います(真っ直ぐ歩かないものを当たりというのも何だけど)。左足底面の件と、直進しない件については、やや気になりますが、不具合品というほどではないでしょう。また交換したからといって、程度の良い品が来るとも限りませんしね。というか正直疲れました。

 アメリカではこの程度の品質でもOKなのでしょうか。特に4方向ジョイスティックの不具合は、E.M.A.の場合、致命的なものだと思うのですが…。それとも日本向けのみ、品質の悪いものを振り分けているとか?。とにかくE.M.A.の購入に当たっては、保証の受けられないオークションによる個人売買などは、避けた方が良いと思います。色々、文句も言いましたが、最後まで投げ出さずに、こちらの要望に応えてくれたセガトイズのお客様相談センターは偉いです。他社であれば、仕様の一言で終わらされていたかもしれません。

 そそ、直進性についてですが、相談センターにTELで聞いた際、直進1mに対し、左右への50cmのブレは仕様の範囲内という説明があったように記憶しています。歩行に際し、E.M.A.は緻密な制御を行っている分けではないので、ある程度、進行方向にブレが出るのは当然でしょう。

 
E.M.A.、正面から カタログスペックではE.M.A.さんの身長は38cmとのこと。ジェニー系ファッションドールと比較しても、その大きさは歴然です(隣のオリーブは比較のためにパパッと出したものなので、髪とか服が乱れちゃってます)。

 全体のデザインは私的にかなり好きです(じゃなかったら買わないです)。世間ではフリーザ様とかレイズナーとか、散々な言われようのようですが(笑)、個性豊かというかクセの強い、他のWowWeeのロボットと比較すると、日本人にも受け入れられやすいデザインだと思います。私的に気に入らないのは、パンツがオムツっぽいところ。日本人のデザインなら、スカートっぽく処理していたかも?。

 素材が白だと、経年劣化で黄ばんで来るかもしれないのが心配ですね。パンツの部分は素材が違うのか、若干、色味が違うような気もしますし…(パンツの部分だけ黄ばんだらどうしよう(^^;)。色違いの外装とか、オプションパーツであったら楽しいでしょうね。
 

 
E.M.A.、横から 横から見るとこんな感じです。露出オーバー気味のため、ちょっと見辛くなってしまいましたが、左右の前腕部にLEDがあり、4方向ジョイスティック入力時や頭部の赤外線センサーの反応時に点灯したり、スリープ状態に入ると、ゆったりとした点滅になったりと、E.M.A.さんの状態を示すインジケーターになっています。

 この辺も私的には嫌いじゃないのですが、正面からの操作時には見えにくいため、機能をデザインする観点からは、あまり誉められたものではないのかも。特に左右の4方向ジョイスティックを同時入力するコマンド操作の際は、両手のLEDを同時に確認するのは難しく、片手の押し込みが足りなくて、コマンドが上手く入らないなどが発生しがちです。

 足については、二足歩行ロボットの宿命なのか大きめ。太っといブーツを履かせたようなイメージで、この辺も私的には好きです。足の可動なのですが、お辞儀をさせようと股関節を曲げ、大腿部を前に出そうとすると、同時に膝も曲がる仕様になっており、構造的にお辞儀は出来ないようになっている模様(中腰のような姿勢になる)。安価に二足歩行を行うための構造なのでしょうけど、ちょっと残念。

 ところで電源を切った状態で腕や足を動かした場合も、LEDが一瞬点灯するみたいなのですが、これはなぜなのでしょう?(^^;

 
E.M.A.、後ろ姿 後ろ姿はこんな感じ。プロポーションのバランス的には、意外に頭部が大きいかも?。また前や横からは見えなかったネジ穴は、後ろ側に集中しています。はめ込み式の方が見た目は綺麗ですが、分解や修理時が困難になってしまうので、私的にはこっちの方が望ましいと思います。ロボットなのでネジやネジ穴が見えていても、私的には違和感を感じませんし。保証期間が終わったら、ちょっと分解してみようかな?(でも組み立て直すことが不可能になりそうなので、止めた方が無難かも)。

 ちなみにWowWeeのオフィシャルを覗いてみたところ、オンラインストアにて、故障時にスペアパーツをオーダー出来るというようなことが書いてありました(分解すると保証も切れちゃうととも)。が、オンラインストアらしきものをザッと覗いた感じでは、そういうパーツ販売コーナーは見つけられませんでした。

 いずれにしても日本ではセガトイズに頼ることになる分けですが、パーツ販売は絶望的でしょうね〜。というか初期不良の交換対応をみる限りでは、保証期間終了後の有償修理すら出来るかどうか怪しいかも。取り説には可能であれば希望により有料修理すると書いてありますが、修理ではなく、有償で良品と交換になってしまいそうな予感。

 
E.M.A.、電池ボックス E.M.A.さんの電源は単3アルカリ乾電池で、電池ボックスは足部底面にあります。片足3本ずつ、合計6本の電池が必要で、不具合に関してのところでも少し触れましたが、電池ブタはネジ止め式になっています。

 フタがネジ止め式になっている件に関しては、最初、歩行時の衝撃により外れることを防ぐため?と思ったのですが、どうもこれはそれ以外の目的で、意図的にネジ式にしているような気がします。

 というのも、例えば後述するヒューマのリモコンも、電池ブタがネジ止め式になっていますし、また他のメカトンボやワンダースピンなどのリモコンも同じくネジ止め式になっているようです。衝撃が掛かるとも思えないリモコンまで、フタをネジ止め式にしている理由とは?。

 電池交換に関してですが、本家WowWeeの取り説の中に、"Batteries should be replaced by adults."、という一文があります。電池交換は大人が行ってくださいよ、という意のことと思うのですが、電池交換は幼い子供にも難しくない作業ではあるものの、+-の方向を間違わずに行えるか、また異なる種類のものを混在させてしまわないかなど、正しく運用出来るか?といえば、やはり疑問符が付きます。電池ブタをネジ式にしているのは、最低限、ドライバーをちゃんと使えないような子供には、電池交換をさせるべきではないという発想の基、意図的に行っているのでは?、というのが私的想像です。

 E.M.A.さんで使用できる電池についてですが、取り説には注意として『充電式(ニカドなど)電池およびオキシライド電池は絶対に使用しないでください』と明記されています。日本で売られている他の多くの玩具にも、同じ様な注意書きがされていると思いますが、本家WowWeeのFemisapienの取り説では、ちょっと違った書き方がなされています。単3アルカリ乾電池を推奨しているのはもちろんなのですが、"Rechargeable batteries are only to be charged under adult supervision."とか、"Rechargeable batteries are to be removed from Femisapien before being charged."など、充電池を想定しての注意書きもされており、日本のそれとはニュアンスが大分、異なるようです。

 いずれにしてもセガトイズが使うな!と言っている以上、充電池の使用は自己責任となり、故障しようが事故が起きようが使う人の問題になりますので、どうしても使いたい方はそのつもりで使いましょう(充電池を使って壊れても、セガトイズに文句言ったりしないように!)。またオキシライドに関しては電圧が高いので、これは使わない方がいいでしょう(^^; というかエボルタの登場により、既に生産終了になってますよね。

 さて乾電池用機器にニッケル水素充電池を使った際、問題になりそうな点についてですが、まずニッケル水素充電池の1.2Vという電圧の低さのため動かない場合。ただし、1.5Vのアルカリ乾電池も、ずっと1.5Vを保っている分けではなく、使用中に段々と電圧が下がっていくものなので、1.2Vで動かなくなるようだと、乾電池の容量のかなりの部分を使い切れない、不経済な機器ということになってしまいます。従って実際、低電圧が原因により作動しないというのは、あまり発生しないのではないでしょうか?。ただし、乾電池を直列につないで電圧を上げるような機器の場合、1本当たり0.3Vの差が積み重なって、上手く動かないということはあり得るかも。またアルカリ乾電池と比べ、電池保ちが悪いということもあり得るでしょう。

 次ぎに電池の形状の問題。特に初期のエネループで話題になったような気がしますが、電池のサイズの規格には、ある程度、幅があり、充電池がその規格内で作られているにも関わらず、普通の乾電池よりも微妙に太いため、電池ボックスに入らないとか、+の電極の凸部の幅や高さが合わなくて電池ボックス側の接点に接触しないとか、形状的に使うことが出来ないことがあります。この辺は実際に入れてみてチェックするしかないですね〜。

 また過放電の問題もありますね。ニッケル水素充電池は過放電させると寿命が大幅に縮んだり、最悪、充電器のエラーチェックではねられたりして使用不可になることがあります(エラーチェックに関しては、セリアの100円充電器などでゆっくり強制的に充電すれば、また使えるようになる場合もありますが〜)。デジカメなどはともかく、多くの機器は電圧が下がっても電源カットとかしてくれませんし、使用者が子供である玩具の場合、更に過放電させがちになる可能性は高いでしょう。ちなみに過放電は充電池の専売特許ではなくて、普通の乾電池でも問題になりますから注意しましょう(この辺を見ると分かりやすいかも)。

 そして放電性の問題。ニッケル水素充電池はアルカリ乾電池に比べ、大電流を放電出来ます。電力消費が大きな機器にはありがたい特性でもあるのですが、アルカリ乾電池で使うことを念頭において作られた機器では、これが仇になってしまうことがあるのですね。例えばアルカリ乾電池の放電量では問題がないモーターでも、ニッケル水素充電池では放電量が多すぎて加熱してしまうとか。あるいはモーターに何かが絡んで軸が固定されてしまった場合(玩具にはありがちかも)、電極がショートした場合と同じように激しく電池が放電し、電池本体が加熱してしまうとか。あるいは複数の電池を用いる機器で、1本だけ+と-を入れ間違えてしまい、逆充電された充電池が異常加熱したりとか。アルカリ乾電池でも問題になるシチュエーションですが、大放電が行われるニッケル水素充電池の場合、より加熱の危険性が増す分けですね。

 恐らくはこの点が問題になっているのだと思います。こちらのPageに詳しいですが、『日本玩具協会では安全基準を制定し、それに合格した玩具だけが「ST(セーフティ・トイ)マーク」を表示できる。この基準のなかに電池の発熱についての制限があり、発熱が大きい充電式電池では基準をクリアできなかったのだ。』ということであれば、そりゃ、取り説には使わないで!と書かざるを得ないでしょう。150度まで加熱した電池が子供にとって危険なのは当たり前ですから。

 自己責任にてニッケル水素充電池を用いる際には、使用時、モーターや電池が加熱していないかを確認しつつ、慎重に運用することが求められる分けです。子供の玩具へニッケル水素充電池を利用している、あるいは利用を検討している親御さん。まずはご自身がちゃんと充電池のことを理解して運用するようにしてください。そして子供にもきちんと言い聞かせるようにしてください。使うのが幼い子供であれば、充電や電池交換は親御さんが行うこと、子供がイタズラして電池を入れ替えたりしないように注意すること。自分で電池交換が行えるような年齢のお子さんであれば、どうすると危険なのかを理解させること。玩具の安全性という観点からすると、WowWeeのように電池ボックスのネジ止め式にするというのは、ある程度、意味のあることなのだと思います。

 閑話休題。ということで、E.M.A.さんへの充電池の利用に関しては、全てが自己責任であるという前提の上で、多分、問題ないのでは?と私的には思います(本家WowWeeの取り説に壊れるから使うなと書いてあれば、また話は別だと思うのですが)。ただし充電や電池運用を正しく行った上で、かつ電池やその他の箇所に異常な加熱が見られないかなど、使用に際して確認を行いましょう。なお、海外のFemisapienの詳細なレビューに拠れば、一般的なニッケル水素充電池では作動が鈍くなるので、充電式アルカリ電池を使ったら良いよ♪とのことだそうです(Juice Alkaline rechargeablesというのらしい)。でも、Amazon.comのレビューを見ると、あんまり評価は高くないみたい???。

 
E.M.A.、足部のスプリング いかん、電池について熱く語りすぎた(苦笑)。続いてはE.M.A.さんの足について。E.M.A.さんの二足歩行は電子制御により高度なバランス調整が行われているものではなく、巧みに左右に重心を移動させつつ片足を上げ、上げた足を前に出した後、重心を反対側に移動、その繰り返しを行っている、メカニカルなシステムなのだと推察します。

 E.M.A.さんの足首は外側に傾くようになっていて、スプリングがそれを押し戻す働きをしています。これも推察ですが、左右の足でスプリングの強さや足首の可動範囲に差がある場合、片側の足が浮いている時間が短く、あるいは長くなってしまうのでは?。また体の左右方向の重心位置が、生産によるバラツキによりセンターに来ていないと、同じく片側の足が浮いている時間が長くなったり、短くなったりするのでは?。そして浮いている時間が短い側の足は前進距離が短く、長い側の足は移動距離が長くなり、結果、どちらかに旋回してしまうのでは?。

 この辺もユーザー側で微調整出来るようになっていれば、心ゆくまでチューニングしたいところなのですが、現状では極端に酷いものは初期不良として交換、それ以外は仕様として諦めるしかないようです。

 
E.M.A.、手の4方向ジョイスティック E.M.A.さんの手です。デザイン的に甲殻類っぽい感じがするのは私だけでしょうか?。カニ腕というかロブスター腕というか。でもこの曲線が妙にキュートに見えてしまう(かなり好きです)。

 さて、これまでにも頻繁に書いていますが、E.M.A.さんの手は4方向ジョイスティックになっており、これを使ってE.M.A.さんに指示を出します。が、これまでの初期不良の体験から、この部分の状態が良くない個体が少なからずあるような気がします。

 この辺はどの程度まで不良となり仕様となるのでしょうか。強く押しても反応がないものは、当然不良品になると思いますが(1号機の1体目)、強く押せば反応する個体は?(1号機の2、3体目)。

 片手で前腕を支えつつ、もう片方の手を4方向ジョイスティックを押し込まないといけないようでは、私的には不良品という気がします。E.M.A.さんのコマンド操作は、両手の4方向ジョイスティックを同時に押す必要があるものもありますし、また、エスコートアクションのように入力状態を維持する必要があるコマンドもあります。4方向ジョイスティックの程度が悪く、取り説にある動作を行うことが出来ないようであれば、それは不良品ではないでしょうか?。セガトイズがどのような判断をするのか不明ですが、取り説には『先端部分を軽く動かしてください』(実際には波線)とありますので、購入後、初期不良のポイントとしてチェックし、気になる場合はお客様相談センターに問い合わせした方が良いと思います。

 そそ、セガトイズはこれを『4方向位置センサー』と言い張ってますが、本家WowWeeの取り説では"4-way joystick hands"となっており、センサーとは書かれていません。カタログにセンサーを多数搭載と謳いたかったのでしょうか。明らかにセンサーではないと思うので、このPageでは4方向ジョイスティックという言い方に変えています。

 
E.M.A.、右腕を上げると、その他の部分も動く図 プレスリリースに拠れば、E.M.A.さんに搭載されているモーターは5つ、可動部は、『肘(2 箇所)、肩(2 箇所)、胴(1 箇所)、足(2 箇所)、膝(2 箇所)の合計9箇所』とのことです。

 右の画像ですが、上段がデフォルトの静止状態、下段が右上腕(肩)のみを上げた状態のものです。右上腕を上げると、1.左右の肘が捻れる、2.胴が左に捻れた後、右に捻れて戻る、という動作が同時に行われます。左手を上げると、1.左右の肘が捻れる、2.首が右に捻れ、その後、少し戻る、という動作が同時に行われます。

 モーターが直接稼動するメインの可動部は、恐らく両上腕(肩)、大腿(股関節)、腰(左右に腰をずらす。股関節の横軸回転と言えばいいのかな?)だと思います。そして5個しかないモーターでも、一見、多彩な動きをしているように見えるのは、このように付随して動く箇所が複数あるからなのですね。

 ただし肘や首、胴、膝などの付随して動く部分は、当たり前ですが個別に動かすことは出来ず、後述するプログラムモードでも、直接、動きを指定することは出来ません。E.M.A.さんはロボットトイなので、本格的なホビーのロボットと比べて見劣りするのは当然なのですが、あくまでよく動くように見えるというレベルに留まっていると思います〜。E.M.A.さんのチャームポイントは、やはり歩く姿だと思う今日この頃。

 プレスリリースにある角度センサーというのは、本家WowWeeの紹介Pageに拠れば、"2 x tilt sensors for forwards and backwards fall detection"とのこと。つまり転倒時の感知センサーということのようですね。このセンサーにより倒れたことを感知すると、E.M.A.さんは動くのを止め、ため息(?)を付き、そのまま起こしてもらえないと、ポーズを変えからスリープモードに入ります。転倒時の無駄な電力消費を抑えると共に、転倒により手足が固定された状態で通電することによる問題、例えば過負荷によるモーターやパーツの破損や、電池の異常発熱などを避けるため、安全装置としての役割もあるものなのでしょう。

 
E.M.A.、頭部角度によるモード変更の図 E.M.A.さんには3つの作動モードがあって、その切り替えは頭の角度により行います。頭が上向きの時がインタラクティブモード。赤外線センサーや音センサーに反応してアクションをするモードで、名刺交換や有名なキスアクションも、このモードでの作動になります。もうちょっと自立的に色々、やってくれるとうれしかったのですが、4方向ジョイスティックの入力によりアクションを選択し、センサーによりリアクションを返すといった内容のため、どのアクションも一発芸の域を出ないような気がします。

 頭を正面に向けるとコマンドモード。4方向ジョイスティックの入力により、前進や後退、旋回など、歩行を伴う動作が主体のモードです。赤外線センサーにより障害物の手前で足を止めたりもしますが、背の低い障害物は探知できないみたい。

 頭を下に向けるとプログラムモードになります。これはお人形遊びのように手足を動かすと、その動きを記憶し再現することが出来るというもので、E.M.A.さんのユニークなポイントの1つになっています。また4方向ジョイスティックによる登録済みの動作と組み合わせることも可能です。ただし上でも触れましたが、モータにより主体的に動かせるポイントが少ないので、自由度が思いの外、少ないのが残念です。また最高、80ステップまで動作を記憶しますが、電源を切ると全て消去されてしまうので、あまり凝った動作はさせる気がしないというのも残念なところではあります。

 またどのモードの時でも頭を真上から軽く押すと、E.M.A.さんは動きを止めてデフォルトの姿勢での入力待ち状態になります。PCのキーボードでいうところのESCキーみたいというとイメージが伝わりやすいでしょうか。

 
E.M.A.、電源スイッチとスピーカーなど E.M.A.さんの背面にはスピーカーと電源スイッチがあります。E.M.A.さんの声は日本人が好むものより低めの印象で、大人というか外人さんっぽいです(当たり前ですが)。話す言語は、基本的にはハミングのような不思議言葉なので(前に倒れたときは『う〜っぷす』と英語を喋るみたい)、日本語吹き替えが必須ではないのですが、出来れば日本人が好む声を変えて欲しかったなぁ〜。

 背中から生えている動力パイプのようなものですが、分解している人のBlogを見ると、これはダミーの飾り品ではなく、4方向ジョイスティック用の配線になっているようです。邪魔だからといって切らないように!(そんな人はいないか(^^;)。

 ちなみにE.M.A.さんの髪型は耳を出したボブで良いのかな?。ボブは大好きな髪型の1つなので、この点は私的にポイントが高いです。普通にショートだったら、もしかして買わなかったかも。

 
E.M.A.、表情など E.M.A.さんの胸にはマイクが、頭部には赤外線センサーが搭載されています。本家WowWeeの紹介Pageを見ると、赤外線の受信機が1つ、送信機が2つ搭載されているようなのですが、送信機が2つというのは、はて?どうしてなのでしょう?。1つは通信用で1つは探査用?、それとも右左別々に赤外線を飛ばしているのでしょうか。

 胸のマイクは感度があまりよろしくないようで、会話アクション時には、かなり大きめに声を出さないと反応しませんし、また音楽に合わせて踊るバックコーラスアクションでは、音源のかなり間近にE.M.A.さんを置かないと、これまた反応してくれません。取り説だと『約30cm程度の距離で曲や歌(音)を聞かせると』とあるのですが、うちで試した限りでは、距離30cmとなると相当な音量が必要な気が…。

 PC用スピーカーから流れる"なす幸福論"に合わせて、E.M.A.さんをシュールに踊らせようという、密かな私的野望があったのですが、残念ながら未達成なままです(スピーカー傍にE.M.A.さんを置くスペースがなく、またうちのE.M.A.さんの所定位置からだと、常識的な音量では音を拾うことが出来ない模様)。

 そそ、口の部分のプリントは要らない気がするのは私だけ?。

 
 これまで書いてきたように、E.M.A.さんって、動作も一発芸的なものばかりですし、プログラムモードで動かすにしても、動かせるポイントが少なくて、ぶっちゃけ、ロボットトイとしてはかなり飽きが早いと思います。で、本家WowWeeのWebをチェックしてみたのですが、何やら気になる文章が…。

"RS Femisapien can communicate with, and even control, other WowWee robots, including the original Robosapien!"

"Can be used with both the WowWee Roboremote controller and the Robosapien robot's remote controller (both sold separately) for interactive routines."

 Roboremoteというのは、リモコン兼USB接続が可能なPC周辺機器として、赤外線によりE.M.A.さんをコントロール出来る代物らしいので、出来ればこいつが欲しかったのですが、Webで漁ってみた限り、日本では売られていない模様(残念)。RobosapienとはWowWeeのヒット作で、気になるe-Toy遊んでレポートでも、『ロボット・トイの革命児ついに登場!』として、元宮さんがメチャメチャ高く評価していたロボットトイです(前編後編)。日本ではタカラがヒューマ(HUMA)として発売しましたが、こちらはあまり売れなかったみたい?。

E.M.A.、ロボサピアンとの通信の図 元祖Robosapienが手に入れば、E.M.A.さんと組み合わせて遊べる上、E.M.A.さんを操作するリモコンも付いてくる!。ということで、オークションで出物を見つけ落札いたしました。モノはRobosapienではなくタカラのヒューマなので、E.M.A.さん共々、異国の地にてお互いに芸名を名乗って(OEM品)のご対面です。

 E.M.A.さんのコマンドにより他のロボットが反応するアクションは、『“Who’s the boss?” routine.』と『“Hey, look at me!” routine.』と『“Beep” routine.』の3種類のようです。セガトイズの取り説には、『“Who’s the boss?” routine.』はコマンド自体が載っておらず、残り2つについては『その場でポーズをとって自己アピール動作を繰り返します』と書かれています。タカラで売られていたロボットと通信可能です!と書くわけにも行かないでしょうから、まあ仕方ないですね。

 これらの作動は意外にもコマンドモードでのアクションになるのですが(いかにもインタラクティブモードっぽい内容だと思うのですが)、どのアクションも一発芸の域を出ず、何回か見たら飽きてしまうと思います。とはいえ、これは既存のWowWeeのロボット所有者へサービスみたいなものなのかもしれません。ほらGameでもあるじゃないですか、前作を持っていると隠しアイテムが使えたりとか。多分、そんなファンサービスなのではないでしょうか?。一応、YouTubeにアップしましたので、気になる方はチェックしてみてください(下にリンクの張ってある、リモコンでの作動状況と同じ動画になります)。

 ちなみにE.M.A.さん2号機を買ったのは、E.M.A.さん同士で対話が出来るのか?試してみたかったという点もあったのですが、実験の結果、対話してくれないことが判明。ならば胸元のマイクによる会話アクションで親睦を深めて頂こうと思ったものの、今度はお互いの声が胸元のマイクまで届かない模様。残念!。

 
ロボサピアンのリモコン そしてこちらが本命。ヒューマのリモコンです。電源は単4アルカリ乾電池が3本、電池ブタは上の方でも触れましたが、ネジ止めになっています。

 何気なくリモコンを眺めていて、ハタ!と気が付きました。意外なことにリモコンの表面に書かれている文字はカタカナだったりします。単なるリパッケージではなく、タカラはちゃんとローカライズしているのですね(ちょっと感心)。

 
E.M.A.、ロボサピアンと一緒にリモコンで動かしている図 ということで3体を並べ、1つのリモコンで動かしてみました。おお、ちゃんとE.M.A.さん達も動きますよ!。そういう仕様なので当たり前なのですが、軽く感動を覚えてしまいました。

 E.M.A.さんをヒューマのリモコンで操作する場合のコマンドについては、本家WowWeeのFemisapienの取り説には、"For details of the command functions, go to www.femisapienonline.com"と書いてあったので、早速、チェックしてみたものの、WowWeeのFemisapien紹介Pageに飛ばされてしまい、操作方法についての詳細は分かりませんでした。

 E.M.A.さんとヒューマでは可動ポイントが異なるため、ヒューマの操作コマンドをそのまま流用する分けには行かないのですが、ある程度、共通項目もあるので、基本的な動作は戸惑わずに行えるっぽいです。YouTubeに動画をアップしましたので、お暇な方はどうぞ〜(海外では珍しくも何ともない動画なのですが、日本で売られているE.M.A.さんとヒューマという組み合わせの動画は他にないかも?)。
 
 
 E.M.A.が一躍有名になったのは、ロイターのこちらの"日本の玩具メーカー、寂しい男性に向けロボット彼女を発売"という記事が切っ掛けでしょう。英語の記事だと"Japan makes robot girlfriend for lonely men"となっています。Femisapienの海外の詳細なレビュー記事の中でも"The now famous E.M.A. robot also known as Sega's Kissing Robot is in reality a Femisapien."と語られているように、世界的に有名になってしまったみたいですね。

 セガトイズのプレスリリースを見れば、確かに『大人のホビー』と書かれていますし、『情熱的なキスをしてくれる』ともありますので、曲解すれば、こういう見解が出てくるものなのかもしれませんが、それにしてもロイターの報じ方には悪意あるように私には思えます。文末に"Reporting by Chika Osaka; writing by Rodney Joyce, editing by Miral Fahmy"とありますから、リポートした"Chika Osaka"という人か、記事を書いたらしい"Rodney Joyce"という人が、偏見に基づいて書いたものなのでしょう。

 確かに有名にはなりましたが、この報道、E.M.A.の販売にとってプラスになったのでしょうか。認知度が上がったこと自体はプラス要因ですが、こんなタイトルで報道された玩具、買ったら惨めな気分になりそうで、購入意欲が削がれてしまうとも思うのですが。私もe-Toy遊んでレポートで元宮さんが力説(?)していなければ、手を出さなかったと思います。

 セガトイズもよく分かりませんね。2008年06月12日に出されたプレスリリースには、WowWeeのことは一切触れられておらず、"大人がホビーとして楽しめるヒューマノイド型ロボット『エマ(E.M.A.)』を開発致しました。"と、自社開発したかのような記載になっています。セガトイズの紹介ページでも、『新開発"EMA"回路を搭載』とかいう宣伝文句が書かれていますが、実際はWowWee社の開発であり、EMA回路というのも、ただのハッタリですよね。でもインタビューでは、ちゃんとWowWee社との関係を語っていたりとか。

 実際にE.M.A.を手にして遊んでみた感想としては、これは子供用の玩具ですね。日本では対象年齢10歳以上、本国ではAges: 8+。シチュエーション的には、お兄ちゃんがRobosapienで遊び、妹が『私もロボットが欲しい!』とおねだりしてFemisapienを買ってもらう…そんなところでしょうか。キワモノ的に報道されたキスのモーションにしてもコミカルなもので、アダルトな楽しみに応えるものではありません(笑)。

 またロボットトイとしての楽しみにしても、4年前に発売されたRobosapienの方が楽しめそうです。E.M.A.は前腕の動作が指定できず、物を掴むことも出来ません。またオプションがないとリモートコントロールして遊ぶ楽しみもありませんし、そのリモコンは日本ではオプションとしても売られていません(そもそもリモートコントロール出来ること自体、知られていない)。特徴的な4方向ジョイスティックによるコマンド指示は、面白い試みではあるのですが、直感的に分かりづらく、その操作性自体も誉められたものではありません(操作性の問題に関しては、製造のクオリティにも問題があるのですが)。

 セガトイズとしては高く売りたいため、子供用とは言いたくなかった。女性型であれば、少々、高くても、"寂しい男性"が買ってくれるだろうという目論見があったのかもしれません。実際、アメリカでは$99で発売されたものが、日本では希望小売価格18,900円ですからね。正直、ちょっとボッタクリ過ぎじゃない?と思わないでもないです。ちなみにタカラのヒューマの場合、アメリカでは$99.99だったようですが、日本では15,750円での発売となったようです。ドルレートは2004年も2008年もさほど変わっていないので、タカラの方が良心的と言えそうです。

 さてE.M.A.は日本で売れたのでしょうか?。これに関してですが、セガトイズの年間販売目標が10,000台で、こちらのサイトの2008/12/17の情報として、"初回出荷分の5000個をほぼ完売した。2009年春にも追加生産分を投入する予定で、1年間で1万台の販売計画を達成できる見通し。"という話がありましたので、初動は割と好調に捌けたみたいですね。ただし一部、通販ショップで安売りが見られるようになってきたので、売れ行きは既に息切れしてしまったような…。2009年春に予定されているという追加分は、まだ投入される前なのでしょうか?。これから追加投入となると、更に値崩れしちゃいそうな気もしますが…。それとも既に追加投入されたため、値崩れが始まったのかも?。

 私はといえば、初期不良のトラブルに悩まされはしましたが、安価に手に入ったこともあって、買って満足しています。ただしそれはロボットトイを手に入れたという満足度からではなく、どちらかというと好みのデザインのSFチックなお人形を手に入れたという満足感からだったりします。E.M.A.単体のロボットトイとしての機能には、早々に飽きてしまいましたが、電気仕掛けで動くお人形という感覚で捉えているから、E.M.A.さんに飽きてはいないのですね。SFチックなキュートなロボットドールとしての満足なのです。うちのHomePageのカテゴリーでは、この手の物は、本来、謎なものなど〜に分類されるのですが、あえてここに載せた理由は、私の感覚ではE.M.A.はあくまでお人形だからなのです。実際、遊んでみた感じは、お人形遊びのそれと同質だと思います。

 私のようにこのデザインのお人形を手元に置きたい!と思う方には、多分、E.M.A.に満足してもらえると思うのですが、自分で言うのも何なのですが、世間的にこういう人はあまりいないと思う。ロボットトイとして見ると、これまでに書いたように飽きが早く、物足りなさが目に付きますし、お人形として見るのであれば、コスチュームの着せ替えも出来ず(いや自作すれば出来ないこともないみたいですけど(^^;)、E.M.A.の造形は、多くのお人形ファンの求めるものとは異なるようにも思います。従って現状ではかなり狭い層しか、満足できないアイテムのように思います。

 セガトイズに求めたいのは、まずは製品のクオリティのアップ。セガトイズが製造している分けではありませんが、WowWeeへのフィードバックはちゃんと行ってくださいね。そしてE.M.A.で利用可能なオプションを日本でも販売して頂きたいです。不良の品の交換の際にもリクエストしましたが、Roboremoteのようなアイテムが手に入れば、ロボットトイとしても、もっと長く遊べるでしょうし、大人のホビーとしても楽しめると思います。本国ではRoboremoteもRobosapien Remoteも$20くらいで売られている品なので、E.M.A.を18,900円の希望小売価格で売るのであれば、バンドルしても良いくらいだと思います。

 最後に大人のホビーとしての楽しみについて。海外ではWowWeeのロボットトイのハックが盛んに行われており、例えばRobodanceというソフトウェアを用いれば、実に多彩なことが可能なようです。こちらの方が実際、RobosapienにRobodance 4を組み合わせて運用されているのですが、こりゃすごい!。E.M.A.が対応するのは次期バージョンであるRobodance 5からのようですが、何かため息さえでてしまいそうです。でもIR送受信ユニットのUSB-UIRTって、日本からの送料を合わせると、結構、いいお値段なんですよね。というか海外なので簡単にオーダーできそうもないし…。うーん悩ましいです。


2009/03/19:作成
2009/03/20:書き忘れを付け足し

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