今のWRCは面白くない、っというのが私と友達との共通した意見。車の性能向上という面もあると思うが、安全性向上やコスト削減の名の下に行われた、エンジンパワー削減策、コース長短縮、タイヤの制限等々が、かつてのようなドリフト走行を許さなくなったのでは?。確かに今の制限に合わせた走り方の方が速いんだろうけど、今のWRCの映像は見ていても楽しくない。そう思っているのは私たちだけではなく、実際、WRCの人気自体も落ちている印象を受けるのだが…。 2007/09/15、マクレーが亡くなった。来年の復活に意欲などという噂も聞こえてきて、期待していた方も多いだろう。WRCでの活躍はもちろん、X Gamesでの活躍(横転?)、そして代表的ラリーゲーのcolin mcrae rallyの存在。彼は世界で最も有名なラリードライバーと言っても過言ではないと思う。私はあまり熱心なラリーファンではなかったが、この度の彼の訃報に接し、自分で思った以上にショックを受けているようで、未だ漠然と悲しい気持ちのままにいる。 今、ここにPC版の元祖COLIN McRAE RALLYがある。つい先日、手に入れたものだ。私が持っているCMRは、元祖、2、2005の3種類で、シリーズ制覇している分けではないが、今回はラリー好き、ゲーム好きとして語っておきたいと思う。 |
●COLIN McRAE RALLY っということで、ここからはいつもの調子で…(^^;。タイトル名の大文字・小文字については、パッケージ表の表記に従っています。英語版のWikipediaによれば、CMR1が発売されたのは1998年とのこと。開発は英国のCodemasters。日本では1999年、PS版が"コリン・マクレー ザ・ラリー(COLIN McRAE THE RALLY)としてスパイクが、PC版はコーリン・マクレー ラリー(COLIN McRAE RALLY)イマジニアから発売されています。 ここでちょっと名称について整理。今、日本で"Colin McRae Rally"で検索すると、まずPSP版Colin McRae RallyのPageがヒットしますが、今更、1998年のCMR1を移植するはずはありません。海外ではPSP向けとしてCMR2005Plusが発売されているので恐らくこれのことでしょう。収録車種や紹介画像を見た感じもそれっぽいですし。だったらCMR5とすれば良いような気もするのですが〜。 既存のPSソフトと被るようなタイトルは、常識的に付けないと思うのですが、日本のPS版CMR1は、"コリン・マクレー ザ・ラリー"(COLIN McRAE THE RALLY)っというように、途中にTheが入るんですね。なので、日本の家庭用ゲーム機ソフトとしては、一応、別物ではある分けです。結局、2007年発売のソフトのタイトルに2005と入るのは上手くないっと考えた結果、PSP版CMR2005をCMRとしたのでしょうけど、少々、混乱しますね。ちなみにPS2版の方は発売中止とのことです。やはりマクレーが亡くなったことと関連するのでしょうか…。 さて話を本当の(?)CMR1に戻します。以下の画像は、つい先日、オークションで手に入れたPC版のものになりますが、CMR1が発売された当時、私はPC版を動かせるようなPCは持っていなかったため、PS版の"ザ"の方を買いました。当時のPCのラリゲーについては詳しくないのですが、家庭用ゲーム機に限って言えば、革新的なラリーゲーだったと思います。 それまであった家庭用ゲーム機のラリーゲーっというのは、ラリーとは名ばかりで、セガラリーにしてもV-RALLYにしても、ライバル車と直接競うダートレースでしかありませんでした。CMR1は、きちんとラリーを再現しようという真面目に取り組んだ初めてのGameでした。走行は単独、ライバルとはタイムで競い、直接、対決するのは、SSSのみ。 ペースノートも本職のニッキー・グリストの声で収録されており、雰囲気を盛り上げる以上の役割を果たしてくれます。タイミング調整が出来ないので、次の次のコーナーの状況をイメージして〜っという、ペースノートドライビング(?)は不可能ですが、ペースノートにより次のコーナーの状況が分かれば、手前でブレーキを掛けたり、ラインを考える余裕が生まれます。これもラリーゲーにとっては大切なことです。 その他にもクラッシュすればダメージを受ける点、ダメージはサービスの時間内で修復可能である点、SSSを除き周回コースでない点、ターマック、グラベル、スノー、ナイトステージもあれば、雨が降る場合もある等々。様々な状況の道を走るという、ラリーゲーとしては重要なポイントも押さえてありました(最近はナイトステージはありませんが〜)。ラリーファンが求めていた様々な要素が、このGameにはあったのです。 |
さて今回、わざわざPC版を入手した理由についてなのですが、実はラリースクールをやってみたかったからだったりします。っというのも、日本のPS版CMR1では、ラリースクールの教官(?)の声が、日本語に吹き替えられていたんですね。なので、ぜひ、マクレー教官の声で遊んでみたいと、以前から、ちょっと思ってはいたのです。 具体的にどんな感じなのかは、動画をアップしましたので、こちらで確認してください。なお、このGame、古いために、色々、制限もあって、グラフィックボード設定を"NO 3D CARD"にしないと、動画キャプチャーが出来ませんでした。元々、粗いYouTubeの動画ですが、それ以上に映像が汚くなっております。 RBRほどの満足度はありませんが、マクレー教官に突っ込みを入れられながらの教習を体験できて、私的には満足しています。長いこと気になっておりましたので。ちなみに昔、PS版CMR1でプレイした時は、最後のコース走行の際、クリアーにかなり苦労した記憶があるのですが、今回、プレイしたところ、割とあっさりクリアーすることが出来ました(でも3回くらいやり直したかな?)。RBRで走っている成果かも?。 |
こちらはステージ終了後の表彰台の状況です。CMR1では、なんと、ほとんどのラリードライバーが実名で登場します。許諾を取ったのか、当時は不要だったのかは分かりませんが、車のカラーリングも実車と同様のようで、これまた感激ものでした。こちらはSSSのオンボード、リプレイの動画ですが、終わりのところで、表彰式の模様(?)も入ってますので、興味がありましたらどうぞ〜。マクレーがスバル在籍だったためかスバルが強く、リアッティーがTop3に絡んでくることが多かったですね〜。 ほとんどのドライバーが実名と書きましたが、1人例外がいるのです。この画像では3位に入っていますが、このGameのドライバーにはトミ・マキネンの名は入っておらず、それらしい人(Mitsubishiに乗る早いドライバー)はK.BACKLUND(で良いのかな?)っという別名になっています。この点についてですが、CMR1発売当時、あるラリーファンサイトのBBSで読んだのですが、CMR1と同時期に、"Tommi Makinen Rally"というGameがPSで発売されており、そのためのようです。内容的にはCMR1の圧勝だったようで、もちろん日本では未発売ですが、ちょっとどんなGameだったのか興味ありますね〜。 |
こちらはドライバー視点ですが、古いソフトだけあって、さすがに画的にはショボイですね。ちなみに私、ほとんどの車ゲーはドライバー視点ではなくボンネット視点で遊んでいます。理想的にはRBRのCam_bonnet2の視点(車内中央でダッシュボードよりちょっと上後方)が好みで、この位置が一番ドライブしている感覚に近く感じます。CMR1のボンネット視点は、位置的にちょっと高く、前寄りなのが残念。 車ゲーでのドライバー視点って不自然じゃないですか?。Aピラーにしても、実際には左右の目の視差により、Gameほど見難くはないですし、実際は車の右側が確認しづらいこともないはず。この辺の不自然さは、立体視が出来ない、プレイヤーの前面に平面で置かれるという、現状のモニターの仕様に起因するものなのですが、この点を無視して、カメラ視点だけをドライバーの位置に持ってきても、それはアングル的にはリアルなのですが、プレイでのリアルさには難が残る。モニターが不自然なのですから、その不自然さを補うような位置にカメラを持ってきた方が、結果、プレイでのリアルさは感じられるはず…、っというのが、車ゲーにおける私的持論だったりします。 閑話休題。一応、プレイ中のボンネット視点のオンボードとそのリプレイも動画を撮りましたので、よろしければどうぞ〜(こちらとこちら)。動画のコメントにも少し書きましたが、実際にプレイしている時は、リアルさとGameっぽさが程良いバランスになっているように感じられるのですが、リプレイ中の車の動きは、かなり玩具っぽくてダメな感じに見えます。この点ですが、操作に対する車の中心位置の移動、車の前方向と進行方向などが、自然に感じられるよう調整されている反面、その時の車の動きは、かなり簡略化され、起伏に対しポコポコ上下するという再現しか成されていない、っという印象を受けます。つまり動きに対しての車の中心位置は上手く表現されているものの、その位置に描写された車は、上下左右に傾くだけという描写に留まっているのかな?っと(うーん、上手く表現出来ない〜)。 さて、この度、超久しぶりにCMR1をプレイした感想なのですが、これが思った以上に楽しめました♪。上記の通り、リプレイについてはイマイチで、率直に元祖セガラリーにも及ばないと思います。反面、実際の操作感はすこぶる良好というか、Game的でありながらリアルさがあるというか、こう操作したら、車(っというか車の中心位置や進行方向)がこう動く、っというのが納得できるんですね。今の車ゲーに比べると、例えばステアリングを左右に切った時や止めたとき、車の慣性を感じられないというか、さっと動き始め、ピタッと動きが収束する点は、少し違和感を覚えますが、それでも、今、遊んでも、充分、面白いGameであることを再認識しました。なるほど、これならヒットするはずです。ただし、ターマックの動きはちょっと不自然です(グリップ強力でスゴイ粘るというか) 今回、CMR1を入手した目的はラリースクールだったので、Championshipの方は、最初の何ステージか遊んだら止めようと思っていたのですが、あんまり面白かったので、全8ステージ、クリアーしちゃいました(笑)。グラフィックもショボイですし、解像度も800×600までしか選べません。今からCMR1を遊びたい!っという方は、まあいないと思うのですが、一応、プレイに際しての気になったことを書いておきますね。 まずPatchなのですが、Codemastersのオフィシャルサイトに置いてないみたいなのです!(ダウンロードから検索してもCMR1のファイルが存在しない)。検索すれば海外のWebサイトに、いくつかPatchが転載されているので、それをダウンロードしましょう(私はヨーロッパ版のv1.5を当ててみた)。また古いソフトなのでWindows XPでは、そのままでは動かないみたい。なので、Rally.exeのショートカットを作り、ショートカットのプロパティから互換性のタブを開き、互換モードにチェックを入れ、Windows95か98に設定しておきましょう。 あとGameのグラフィック設定についてですが、CHIPSETはDEFAULTで良いみたい(RIVA 128等に設定しても、差は見られないみたい)。MOTION SMOOTHNESSは、フレームレートを25FPSに固定する設定のようで、これをOFFにすると高フレームレートのスムーズな描画になりますが、うちの環境では2回目以降のプレイが正常作動しなくなるため、これはONに設定してプレイしました。もう一つ、プレイ中、Gameが不意に落ちることがあったのですが、どうも見通しの良いステージでのみ発生するようなので、OBJECT DRAW DISTANCEやTRACK DRAW DISTANCEを低めに調整すると良いみたい。 |
●colin mcrae rally 2.0 正しい名称はcolin | mcrae | rally | 2.0かもしれないです(パッケージやGameのタイトル画面などは、こんな感じ)。発売は2000年で、日本では、PS版がスパイクよりコリン・マクレー ザ・ラリー2(colin mcrae the rally 2)として、PC版がイマジニアよりコーリン・マクレーラリー2(colin mcrae rally 2.0)として発売されています(なぜか日本語名が微妙に違うという…)。2.0が流行っているっというか、流行らせようとしているというか、良く聞くようになった○○2.0ですが、CMRは2000年の時点で2.0を名乗っているという…。うーん何て最先端なのでしょう(謎)。 私がCMR2を買ったのはちょっと遅くて、PS版は廉価版の発売を待って購入し、PC版については当時、動かせるPCを持っていなかったこともあり、買うつもりはなかったのですが、2005年にゲーム周辺機器輸入通販サイトにて、US版安く売られたのを見て衝動買いしました。レースゲーサイトのYellow Garageが閉鎖後だったこともあり、スキン等が手に入らなくて泣きを見たという…(典型的自業自得)。 最初にCMR2を遊んでの感想ですが、まずは何と言っても画的な面での進歩が印象的でした。まあ綺麗といっても、某GT辺りと比べてしまうと辛いものがあるのですが、CMR1と比べると、ずっと見栄えのするものになりました。ちなみにグラフィックの向上は、PS版よりPC版の方が顕著に実感します。PS版CMR1とPC版CMR1を比べると、もちろんPC版CMR1の方が画的には若干良いのですが、どちらも画的な面に限って言えばあまり綺麗とは言えず、今、遊ぶのはちょっと辛い感じ。 対してPS版CMR2とPC版CMR2とでは、断然、PC版CMR2の方が良い!っと断言できるほど、かなりの差があります。PS版CMR2の映像は、昨今のGameに慣れた身からすると、やや辛い感がありますが、PC版CMR2なら、そこそこ遊べるじゃん!っと思うレベルの絵は出せている感じ(うーん伝わるか?)。この画像はPC版のスクリーンショットになりますが、私的にはこれくらいのレベルであれば、映像的には許容範囲だったりします。 |
また車の壊れっぷりが格段に向上したのも、ラリーゲーにはうれしいポイント。車の破損はCMR1にもありましたが、ボンネットが歪む、ウィンドにヒビが入るという程度のもので、大げさにブッ壊れてくれませんでした。この点もCMR2になり、格段の進歩を遂げています。 ただし、ダメージ蓄積が挙動に及ぼす影響は、見た目の割に大きくはなく、RBRのように一発リタイヤという感じではありません。画像は意図的に障害物にぶつけてボッコボコにしたものですが、こんなボロボロの状態でも、一応、走れたりはします。とはいえ、この素晴らしい壊れっぷり…(うっとり)。 今回の収録車種ですが、マクレーがフォードに移籍したので、パッケージ表を飾るのはフォーカスになり、またCMR1より新しい車になっています。ちなみに私的は一等お気に入りのラリーカーのエスコートは旧型となり落選(涙)。隠し車はメインカーの派生車種(ロードカーだったり年による仕様違いだったり)もありますが、Peugeot 205 turbo 16や人気のストラトス、更にはMINI Cooper Sなども収録されています。私的にはMINIが可愛くて好きでしたね〜。動画撮りましたので、よろしければどうぞ〜。 |
CMR2で追加されたのがアーケードモード(動画はこちら)。周回コースを6台のラリーカーでレースするというものですが、ご覧の通り、肉弾戦の様相を呈しています(笑)。とは言っても、このモードでは車は壊れないっぽいので、残念といえば残念かも(もっともぶつかり合いで壊れたら、Gameにならないでしょうけど(^^;) 恐らく手軽に遊べる分かりやすいモードということで、複数のラリーカーに抜きつ抜かれつのレースをさせようという意図だったのでしょう。SSでのタイムを競うラリーという競技は分かりづらいし、特に見た目的には盛り上がりに欠けますし。 けど、大方の予想通り、ラリー好きからは不評だったようです。私もこのモードは要らないと思うなぁ。このモードと入れ替わりになった(かもしれない)、ラリースクールの方が、ずっと気が利いていると思う。マクレー教官の授業を受けたかった…。 |
ドライバー視点での車内の描写も、これまた格段にリアルになりました。私の場合、この視点で遊ぶことはあまりないのですが、さすがに臨場感の大幅アップは感じます。 っということで、ビジュアル面での大幅な向上が見られたCMR2ですが、さて、肝心の車の挙動の方はというと…。うーん、これが残念ながらイマイチ、進化してくれなかったというか、方向性が変わってしまったのかな?っというか。動画もアップしましたので、見ていただいた方が多少伝わるでしょうか(オンボードとリプレイ)。 上手く言えないのですが、CMR1はステアリング操作に対する車の中心軸の移動というのは割合自然で、今、遊んでも納得させられてしまうものがあるのですが、CMR2では、この車の中心軸があり得ない感じで横にずれる感がするんですよね。横滑りが過剰なのかな?。プレイ中もそうですし、リプレイを見ていても、動きの端々に見られる、あり得ない車の動きが気になってしまいます。 またCMR1で気になった車の慣性のなさについては、ステアリングを切る・離す、それぞれの操作が車の動きに反映されるまでに、わずかにラグを生じさせることにより、慣性の演出がされているような気もするのですが、最終的にピタっと収まる感じはあまり変わっていないかも。また車のロールが大げさに表現されている感もあり、この辺もちょっと気になりました。これらの動きは、前述の中心軸の不自然な相まって、何とも言えないフワフワとした感じというか、接地感のなさにつながっているような気がします。 コース幅も割と広めな感じで、セガラリー2などを横目に見つつ、ドリフトによる爽快感を演出したかったのかな?。CMRシリーズは2作目にして、シム路線ではなく、いわゆるゲーム路線に梶を切ったということなのでしょう。このビジュアルに、CMR1の挙動を進化させたCMR2であったなら、すごくうれしかったのですが〜。っということで、私的には大きな不満もあるCMR2ですが、Gameとしては、決してダメなものではありません。操作フィーリングの好みを除けば、ちゃんと遊べますし退屈なものでもありません。そうそう、難易度はちょっと高めなのは残念かも。あとドライバーが実名じゃなくなったのも残念。 |
●colin mcrae rally 2005 CMR2005はシリーズ5作目にあたり、2004年にリリースされました。レビュー記事については、一応、www.4gamer.netのものへリンクを張っておきます。4作目にあたるCMR04からわずか半年でリリースされたとのことで、内容的にはCMR04のマイナーバージョンアップに近いみたいですね。私はRBRと同時購入したのですが、積極的に買うというより、通販の際の送料がもったいないから〜っと、RBRのついでに買ったような感じだったり(^^; こうしてスクリーンショットを貼ってみると、グラフィックはとても綺麗だと再認識します。映り込みも綺麗ですし、この画像だと小さいのでちょっと見えづらいのですが、右フロントフェンダーの上側の部分、障害物に触ったため、塗装が剥げている、なんて処理もされているんですね。また土煙の処理なども、かなりもうもうと出る…らしいのですが、私の環境ではオプション設定でAdvanced particlesが選択不能のため、土煙や雪煙はRBR未満かも(GF7600GSなんですが)。 今回、パッケージ表の車はインプレッサ。もしかしてスバルは使用条件が緩いのでしょうか。ただRBRと同じく、車種としてWRC関連は使えず、この車もインプレッサWRCじゃなくて、WRXなんですね。更に、よ〜く見るとボンネットの上には、RBRでも見掛けたようなアメリカの国旗が(^^;;; ホント、独占認可は止めて欲しいです。 |
さて、CMR2005を購入するに至ったポイントの1つは、その収録車種だったりします。メインとも言える(?)、最新4WDマシンに関しては、いずれもWRC仕様ではなくガッカリなのですが、モデリングも綺麗で、見た目には出来が良いです。 そしてClassicのカテゴリーには、エスコートが収録されているんですね。仕様もWRCの方じゃなくて、グループAの方っぽくて更に好きなタイプ。私的に、これが入ってなかったら買わなかったかもしれない…。ちなみにRBR用にリリースされたエスコートは、こいつのコンバートがベースのようですね。 他にはST-185や旧インプレッサも入ってますし、更にはSaxoなどのFF車や、VWのビートル(新しい方の)、グループBやオフロード4WDなど、合計34車種も収録されているという豪華詰め合わせ仕様なのです。実際に使い込むのは数車種だけかも?なのですが、これはかなりポイントが高いと思うですよ。 |
プレイしてみてちょっと感心したのがこれ。プレイヤーの名前と国名のエントリーが、ウィンドの表記に反映されるんですね〜。 それからもう1つ感心したのは、ペースノートリーディングについて。CMR2005は、基本的に2つのコーナーがまとめられる感じに進化してるんですね。読み上げのタイミングは調整できませんが、タイミング自体は概ね使えるレベルに調整されていると思います。 問題はこちら側の聞き取り能力や、先のコースをイメージする能力が必要なところでしょうか。ニッキー・グリストの声は本当に聞きやすくて、聞き間違えることはないのですが、情報量が増えた分、頭の中に入ってこない!っという(^^; タイミング調整が可能なこともありますが、私的には、まだRBRのペースノートの方が走りやすかったりします。もうちょっとCMR2005をやり込んで慣れてくれば、使えそうなペースノートだなぁ〜っとは思うのですが、実際、RBRの方が面白いので…うーん。ペースノートについては、プレイ中のオンボード動画をアップしましたので、気になる方はチェックしてください(これのリプレイはこちら))。 |
ドライバー視点ですが、こうして見比べて気付きましたが、同じシリーズでも微妙にアングルが違うんですね。今回は車のダメージ状況を表示するインジケーター(?)が表示されるようになりました(あまり要らないような気がするですが)。 それから雨天時の雨粒の演出は、ちょっと見辛くて私的にはダメだと思う。実車のオンボード映像だと、確かにこんな感じに映るのかも?なのですが、人間の目に、果たしてこのように映るのか?っというと、雨粒がハッキリ見えすぎるような気がするんですよね。VTRの再現=リアル感が伝わるではないと思う。 またRBRにもあるリプレイ時のカメラブレですが、過剰な手ブレ感は不要だというのが私的持論だったりします。実車の撮影の際に起こるカメラブレや遅れは、やむを得ず発生してしまうもので、本来はない方が良いはずのものです。Gameに取り入れるなら控えめにするべきもので、リアルを演出しようとするあまり、見難くなってしまうレベルに至っては本末転倒だと思う。リアルを描けるようになったからこそ発生するサジ加減、演出センスの問題なのですが、CMR2005のリプレイ時のカメラブレはサジ加減を間違っていないかい?。 さてプレイした時の操作感などですが、どうもイマイチしっくりこないんですよね。基本的にはCMR2と同じ方向性にあるように思うのですが、CMR2よりも思ったように動いてくれないと言うか。例によってXboxコントローラで遊んでいるのですが、切り始めが鈍く、中程度からグッと切れ込んでいくというのかな。ステアリング操作への補正がきつめに掛けられているのかも。実際、アナログスティックではなく、十字キーの方で操作した場合も、案外、違和感なく操作できてしまうんですよね。RBRのようにフィルタセッティングがあれば、この辺の違和感は解消できると思うのですが〜。PCゲーに限らず、アナログ入力のフィルタセッティングは、ぜひ車ゲーに標準装備して欲しいものです。 車の挙動そのものは、やはりCMR2とよく似ていると思います。中心軸の不自然な移動もそう、障害物にヒットしたときの動き、起伏で跳ねたときの動きなどもCMR2とよく似ていると思う。リプレイを見ても、CMR2と同じく、車が不自然な動きをすることが多々みられますね。より洗練されてはいるのかも?ですが、根幹は変わっていないという印象です。方向性に違いがあるとは言え、私的にはRBRと比較してしまうとちょっと辛い感じですし、ジャンルは全く違いますが、GTA:VCやSAの車の動きの方が、私的には程良いリアルさを感じられる気さえします(GTAを舐めてはいけない。ターマック限定なら、かなりそれっぽい動きをするし、障害物に接触した際の動きも自然。しかもキーボードでも不自由なくドライブ出来るデフォルメの上手さもあるデスよ)。 そんな分けで、せっかく勝ったCMR2005ですが、RBRの方ばかり遊び続けて今に至ります。収録車簾多数あり、スタンダードなチャンピオンシップモード以外に、車種固定でステップアップしていくキャリアモードなどもあり、勿体ないなぁ〜っとも思うのですが、やはりドライブしたときの面白さはRBRに敵わないので…。やはり、今後もそんなにプレイしないと思います。あっ、そうそうこれは書いておかないと。 このソフト、コピープロテクトがきついですね。日本語版Xpand Rally(実はこれも買っています。これで奇しくもwww.4gamer.netのラリーゲー比較レビューと同じラインナップが揃ってしまっているという(^^;)も同種のプロテクトが採用されているようですが、起動が遅いし、たまに起動に失敗することもあるし、このソフトを購入した時点の私的PC環境では、DVDドライブにバンドルされていたCDライティングソフトによりCMR2005が起動しない!っという不具合まで発生してしまいました(FAQにはライティングソフトのバージョンを上げろって書いてあったけど、バンドル品のライティングソフトにはバージョンアップのサポートもなかったので無理だった)。 別のソフトを遊ぶ度に、DVD-ROMの入れ替えを要求されるのも面倒ですし、また将来、OSが切り替わった際になど、ソフトそのもの仕様ではなく、コピープロテクトのために起動しない何てことも発生し勝ちなので、これならいっそ、OSのようにネットを使ったアクティベーションでもしてもらった方が有り難い。その点、オフィシャルパッチを充てると、DVD不要で起動するようになるRBRは理想的です。私にとってRBRが息の長いソフトになっているのは、起動時のDVD-ROMチェックが不要なことにより、ちょっと思い付いたとき、短時間でも手軽に遊べるっという点が大きく作用していると思う。 |
CMRシリーズは1、2、3、04、2005、DiRTの6作。このうち最新作のDiRTのタイトルは、colin
mcrae: DiRTっというように、Rallyの名が外されています(略字としてはCMDになるの?)。今後もCodemastersからは、何らかのラリーゲー、オフロード車ゲーが発売されるとは思いますが、マクレーが亡くなってしまった以上、CMRを名乗ることは難しいでしょうね。ラリゲーとしてのCMRは2005が最後、シリーズとしてはDiRTが最後の作品となってしまうのでしょう。最も有名なラリーゲーの終焉。マクレーの死はGameファンにとっても大きな痛手です。 私にとって、ラリーゲーのマイルストーンとも呼ぶべきGameは今のところ3つ。1994年という3Dゲー創世時期にラリーカー動きとドライブの心地よさを再現した元祖セガラリー、競技としてのラリーの再現と、リアルさの感じられる操作と挙動をなし得たCMR1、そしてエンターテイメントメディアとしての範疇を越えない範囲で、リアルさ突き詰めたRBR。今回、わざわざオークションでPC版CMR1を落札し、現代のラリーゲーと直接比較してみた分けですが、今、味わってみても面白く、確かにラリーゲー史上に残る名作と断言できると思います。 しかし、これからラリーゲーはどうなってしまうのでしょう。CMRもRBRも、その名を冠する人物は既にこの世の人ではなくなり、残るセガラリーはとても期待できる感じでもなく…。オフィシャル公認のWRCシリーズは、4以降の話は聞こえてきません。またそもそも現在のWRC自体、盛り上がりに欠ける感も否めませんでしたし、そこにやって来た今回の訃報。 仮にCMRシリーズが続いていたとしても、私好みの路線に転換することは、まずなかったでしょう。それはCMR2005の車の動きが、CMR2の路線を受け継いでいることからも推察できることです。このGameの作り手は、この路線が正しいと選択して、この挙動を作っている。そうは思っていましたが、でも、いつの日か、またCMR1のような革新的なラリーゲーを作ってくれるのでは?と、心のどこかで期待していたのも事実です。 来年、マクレーがWRCに復帰するかも?っという噂は、私も聞いたことがあります。仮に復帰したとして、今の車やルールで、どこまで活躍できただろうか?、彼のドライビングスタイルが通用しただろうか?、疑問に見る向きもあったでしょう。でも戦績があまりパッとしなかったとしても、彼のドライブするラリーカーが見られれば、それだけでも良かったかもしれない。そう思う。でもどちらも、もう叶わない夢となってしまいました。 時に荒々しくも美しく弧を描く、そのラリーカーの軌跡、驚異の走りと紙一重の派手なクラッシュ。さよなら、マクレー。ゲーマーとして、そしてあまり熱心ではなかったけど、ラリーが好きだった者として、ありがとう。ずっとずっと忘れないよ。 2007/10/05:作成 |