Kず あさがほ

新品種育成

目的もなく、スカーレットオハラと吹掛絞り系統を交配しました。
スカーレットオハラの花弁全体のこってりとした花色はどのように遺伝するのか確認することと、
スカーレットオハラの強健性を持つ吹掛絞り系統の育成を目指します。


両親

♀親

♂親

x


蜻蛉葉紅丸咲

(黄)蝉葉紅吹掛絞丸咲

dg, x(全色花因子)

y, re, (dg), sp

表現型

優勢

劣勢
備考

黄葉

Y:青葉

y:黄葉
両親は青葉だったが、F2で黄葉が分離しているため、花粉親に黄葉がヘテロで存在しそれを引き継いだと思われる。

蝉葉

RE:並葉

re:州浜葉
両親ともdg(蜻蛉葉)を持っていると想像されるため、蜻蛉葉3:蝉葉1の割合で分離すると予想される。

花色
たぶん両親ともpr, mg で紅と思われるので花色の分離はないと予想される。

吹掛絞斑

SP:全色

sp:吹掛絞
軸は緑色。花はクリーム地に吹掛絞斑が入る。

花筒有色

X:筒抜

x:花筒有色
F1の筒が白く抜けた。スカーレットオハラの筒まで有色となる形質は劣勢?遺伝子も不明なため‘x’とした。

F1世代


青葉紅筒抜丸咲中輪

F1世代の遺伝子型はYy, REre, SPsp, Xxと推察される。

なぜか、筒抜。
スカーレットオハラの筒色は劣勢遺伝子によるものか。

F2世代

胚軸・子葉の分離

30株発芽。


30株中、4株が胚軸が緑色。
理論上7、8株分離してもよいはずだが、だいぶ低い値。

子葉に洲浜性を示す株は、9株。
ほぼ理論値どおり。

黄葉が30株中、10株。
ほぼ理論値どおりの結果。

花色・花模様の分離

紅筒抜けタイプ 15株

紅筒汚れタイプ 6株

紅 スカーレットオハラタイプ 4株

吹掛絞 4株

スカーレットオハラのような花筒まで花色がのる個体は
全色花25株中4株でした。
出現割合としては1因子でもありえますが、
ほかに筒抜けと筒汚れが出現していることから
少なくとも2因子が関与していると推察されます。

また、吹掛絞りの濃淡は見られましたが、
筒に吹掛斑が出る株はありませでした。

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