ECU(PGM−FI)の修理(その2)うんちく編
先ず初めに、修理編で使ったコンデンサの入手の仕方。
田舎暮らし(僕もそうです・・・)や、わざわざ交通費を使ってパーツを買いに行くのがアホくさい人は・・・。
僕は、”RSコンポーネンツ”というところにWEB上で注文した。
ここは、法人向けの電気電子部品の通販会社なのだが個人にも代引きで売ってくれる。
即日発送してくれるので、思い立った翌日には入手出来る。
電解コンデンサのカテゴリ温度範囲
修理編に書いてある電解コンデンサのカテゴリ温度範囲は下の写真をよーく見比べてみてもらいたい。
PGM−FIをせっかく外したのだから・・・
写真に示すように、ECUを簡単に取り出せるように内装に手を加えたら?
ECUを取り出すために後ろの内装丸裸状態にするのは非常に面倒なのだ
そこで・・・ドキュメントボックスを簡単に取り出せるように後ろのプラスチックのカバーに穴を開ける。
この穴を使ってドキュメントボックスをこの上からネジを共締めして固定する。
穴は、ネジの頭より小さな径でね・・・
上の写真がBEATの脳みそであるCPUである。
CPUという名前は中央演算装置の英語の頭文字3文字から取った。
BEATのCPUはOKI(沖電気:この頃の沖電気は超有名なコンピュータメーカであった)のM66301・・・
つまり6301というモトローラがオリジナルのCPUである。
このCPUはワンチップマイコンと呼ばれ僕が社会人になったばかりの頃(1985年頃)、
現役バリバリで色々な製品に載せられていた。
ワンチップマイコンの世界でもインテル対モトローラの戦争があり、インテル系は8051という
これまた、僕が社会人になりたての頃よく使わせてもらったワンチップマイコンと覇権を争っていた。
ワンチップマイコンとは、通常のCPUといわれる演算装置にメモリとI/O(入出力:アイオーと呼ぶ)が載っている。
80年代後半になるとA/Dコンバータ(アナログ電圧をデジタル化してCPUで扱える数値化するデバイス:エーディーコンバーター)
が乗るようになるのだが・・・
兎に角、CPUの周辺に回路をイッパイくっ付けなくて良いので、回路基板がとてもすっきりするのである。
但し、メモリが小さいので限られた動作をする物にしか使えない(大きなプログラムが入らないから・・・)。
たしかプログラムを書き込むROM(ロム)は普通4kで、でっかい奴でも16キロバイト
一時的に使うメモリのRAMと呼ばれるエリアなんかは128〜256バイトしか無かったからね・・・
ワンチップマイコンの世界は、PC用のCPUとかなり世界が違う・・・・
ワンチップマイコンの世界には、マイクロソフトやIBMは関係無いのでモトローラ系がしっかりシェアを取っていたと思う。
僕もこの6301シリーズの6303xを好んで使ったし、その後継の68HC11に関しては、つい数年前まで良く使っていた。
68HC11に関してはCANONのEOSにも使われていた。
そう・・・この6301は、僕が大変お気に入りのワンチップマイコンなのである。
それに、初期(BEATのも初期のものだよね)のPGM−FIとは仕事上のお付き合いも少なからずあったしね・・・
ECUのフタを空けた瞬間ほんとうに懐かしかったんだよ・・・