第14話  これぞ伝統的温泉場・・・四万温泉


今年最後の温泉旅行は、今まであまり候補に挙がらなかった群馬・伊香保温泉を第一候補にしていました。
しかし、伝統的な温泉地・伊香保。紅葉シーズンも重なってか、1週間前の予約ではどの旅館も満室でした。
そこで、旅行代理店の勧めもあって選んだのが、伊香保のちょっと奥にある四万温泉。
山あい深い温泉場に行ってみて、そのひなびた雰囲気に感動。これぞっ、伝統的な温泉場(!)って感じでした。
それでは、その味わい深い雰囲気をたっぷりと味わって下さいね・・・♪



1999年11月27日(土)

今回の旅は、久々のレンタカーでの旅。
朝8時に、家の近所のトヨタレンタカーへ・・・。事前に ホームページ で予約しておいたので、すぐに車に乗り込んで出発です。ダンナは免許がないので、もちろん運転は奥さんです。

約1年振りの運転に緊張の奥さんでしたが、関越自動車道・練馬ICまでの道のりも迷う事なく進み、高速道路も空いていて、好天の中を車は快調に走り続けます。
途中のパーキングエリアで、コンビニで買ったサンドイッチの朝食を済ませ、浮かれ気分のドライブは快調です。

前橋ICを過ぎる辺りから、車窓から遠く彼方に白い雪化粧をまとった山並みが見え始めてきました。いよいよ旅気分も盛り上がってきます。
四万温泉、そしてその先の草津温泉に行くには、渋川伊香保ICか、その先の沼田ICのどちらかが便利そうなのですが、迷っている内に渋川伊香保ICを過ぎてしまい、結局沼田ICへ・・・。ここまで、約2時間あまりでした。


この先は、国道145号線・353号線と行くのですが、沼田市内を抜けて145号線に出るまでが一苦労。
国道17号線と交わる市内がゴチャゴチャしていて道が分かり難いし、案内標識も分かり難い。散々迷っちゃいましたよ。オマケに、途中に道路工事で1車線通行になってる箇所があって、20分近く車がストップ・・・なんてアクシデントも。
ちなみに、帰りは渋川伊香保ICから帰ったんですが、道も広いし、分かりやすかったですよ。皆さんには、こちらのICから行かれる事をおススメします。


ようやくの事で国道145号線(沼田街道)に入ると、色づき始めた紅葉の中を縫うように車は順調に走ります。
今回は訪れなかったんですが、この途中の今井峠には大理石村・ロックハート城というアミューズメントパークがあり、中世ヨーロッパの街並みを楽しんだり、バンジージャンプなんかも体験できるみたいです。興味がある人は是非どうぞ・・・。

時刻はそろそろお昼前。まだ旅館に直行するには早過ぎると言う事で、中之条町にある国内で最大級と言う薬草テーマパークの薬王園に寄ってみました。
ここは、約26万uの敷地内にハーブ園や薬草園・薬草レストランなどがあります。広々としていてのんびりはできるのですが、時期的にはちょっと寒過ぎたのか、屋外の草木は枯れている所がほとんど・・・。入園料¥800はあまりお得とは言えませんねぇ・・・。
とりあえず、 こちら で園内の雰囲気をご覧ください。


ひっそりとそびえる四万ダムを横目に、四万川の渓谷沿いの山深い道を進みます。


そして、ようやくの事で本日のお宿四万グランドホテルに到着。
清流館・清心館・清祥館の3棟から成り、建物も綺麗ですし、姉妹館の四万たむらと合わせて11種類のお風呂が楽しめるお得な温泉旅館です。


お部屋もしっとりと落ち着いた感じ。清潔で綺麗。真新しい畳の匂いが、温泉旅館の風情を高めてくれますね〜!
一休みする間もなく、早速姉妹館の四万たむらの露天風呂を味わう事になりました。自分のホテルのお風呂はいつでも入れますからね。


レトロの風流いっぱいの四万温泉街の閑静な小道を抜け、ちょっと(かなり?)急な坂道を5分ほど上がるとお目当ての四万たむらに到着。

伝統的な湯治場を思わせる入り口を入ると、中は意外と普通のホテル。とは言え、僕達が泊まった四万グランドホテルより風流のある佇まい。値段的にはこちらの方がちょっと高いのですが、団体客達の騒ぎから逃れたい人には四万たむらがお勧めです。

左の写真は、ダンナがやっとの思いで隠し撮りした露天風呂『森のこだま』です。四万川の源泉のせせらぎを聞きながら入る露天風呂は、世俗の疲れを忘れさせ、古き良き時代に逆行したみたいな気分にさせてくれます。
ダンナ・奥さんとも、露天風呂と大浴場にじっくりと浸り、冷えた身体を十分に温めました。これで、まずはお風呂2つゲットです・・・!

渓流沿いには、川の水嵩が増すと隠れてしまう幻の露天風呂『竜宮』なんてのもあったのですが、回りからも丸見え。ここはさすがにパスでした・・・。


ホテルに戻る道すがら、温泉街をブラブラ散策していると、な、何とスマートボール場があるじゃないですか(!)
皆さん、スマートボールって知ってます?
ビー玉を弾いて、盤上の当たりの穴に入ると所定のビー玉が出て来るのです。最近ではすっかりお目に掛かる事もなくなりましたが、一昔前まではパチンコ屋には必ずあったんですけどね。
懐かしさを感じつつ、お店のオバちゃんの入れてくれたお茶を飲みながら玉を弾いていると、もうタイムスリップしたみたいです・・・(!)


ホテルに戻り、恒例のひと眠りをしているとあっと言う間に食事の時間です。今回のお食事は部屋出しではなく、レストランホールで取ります。席につくともう料理が並んでいます。それも冷めた状態で・・・。これにはダンナさんもガッカリ。
まあ、この手の温泉ホテルでは仕方ないですけど、『温かいものは温かく、冷たいものは冷たく!』が口癖のダンナは納得できない様子でした。
とは言え、満腹してしまう事には変わりません(苦笑)。

部屋に戻って奥さんはマッサージを頼んでコリをほぐし、またまた夜には温泉。トータル4つ目のお風呂をゲットし、ふやけまくりの中で一泊目の夜は更けていくのでした・・・。



1999年11月28日(日)

2日目の朝。朝食バイキングでお腹もそこそこにふくれ、再び車に乗り込んで帰途に付きます。

更に奥の方に入って行くと、色々な滝もあって散策も楽しめるのですが、今回はパス。代わりに、すぐ近くにある甌穴(おうけつ)と言う所に寄ってみました。
ここは、四万川の川底に見られる、大きなもので口径3m・深さ3.2mの穴で、川底の石が流れずにその場で回転して岩盤をすり鉢状に削った穴なのです。こちらの 特集コーナー で、その自然の偉大な力をご覧下さい・・・。

車は来た道を引き返します。このまま東京に帰ろうかどうか悩んだのですが、今回の温泉旅行の第一候補に選んだ伊香保温泉を是非見てみたいと言う事で、ちょっと寄り道をする事に・・・。


見にくいですが、山間に見える街並みが伊香保温泉街です。非常に急な山の斜面に作られた街並みで、こちらも伝統的な温泉街って感じでした。
この旅最後のお風呂、トータル5つ目のお風呂もゲットする事ができ、大満足でした。
では、 こちら のコーナーで、伊香保温泉の街並みの一端をご覧いただきましょう。

こんな感じで今回の旅は終わり。
さて、次はどんな旅が僕達を待っているんでしょうね・・・(!)