5:10起床。始発から2本目の中央線に乗ったら新宿の高層ビル群が朝焼けをバックにシルエットになっていてとっても綺麗だった。日本で朝焼けを見るなんて何年振りだろう…と見とれていたら途中の駅で電車が止まった。どうもポイント故障らしい。こんな朝っぱらから…。今まで中央線には騙され続けてきた。「動く見通しがありません」なんて放送しているから総武線に乗り換えたとたん、中央線が走り出すことが度々あった。今回はそんなに時間に余裕がなかったけど、きっと大丈夫だろうとそのまま待っていたら案の定動き出して10分遅れくらいで新宿駅に着いた。途中の駅で車掌さんや駅員さんの放送を真に受けて慌てて総武線に乗り換えたひとが数人いて、「動く見通しがない」中央線が発車したときの乗り換えたひとたちの呆気に取られた顔が、お気の毒だった。 成田空港第2ターミナルは集合場所の団体カウンターに入るのに、今までで一番の混雑だった。同じくらいの時間に台湾、香港、ソウル、グアム、サイパン行きの飛行機が飛ぶようだ。明日から3連休で安近短の観光地に行こうというのは皆同じなんだ…。
左…食べる前のラーメン、右…食べ終わったラーメン これでもけっこう食べたのヨ。でもギブアップです。。。 市内に向う途中の家々は1軒屋が並んでいた。これは農家の家で、中国は社会主義の国なので土地はすべて国のもので、農家の人は家は自分の物だけど土地は借りているそうだ。ほとんどのひとはマンションやアパートに住んでいるそう。そういえば一軒家は郊外でしか見かけなかった。中国4000年の歴史なんていうけど、上海の歴史はまだ700年でいろんな地方から来た人の集まりなんだそうだ。現在は地方の農村のひとは勝手に都会に移り住むことが出来ない。黄さんは「中国は社会主義の国だから…」と言っていた。でも出稼ぎはOKで320万人のひとが上海で働いているらしい。 黄浦江に架かる南浦大橋を渡って市内へ入った。南浦大橋は8年前に完成した全長8,342m、高さ42mの橋で大型タンカーが通るため高い位置に橋が架かるように市内側の橋のたもとが螺旋状になっている。 まずは玉仏寺へ行った。境内に入るとお香の香りが漂っていた。中国のお坊さんは修行がとっても厳しくて結婚は禁止なのだそう。だからお坊さんの息子とか娘というのは存在しないのだ。ここは上海最大の禅宗寺院で玉製仏像が2体ある。玉仏は撮影禁止でカメラに収めることは出来なかった。白くツルンとしたゆで卵みたいな仏さまで体に飾られているヒスイなどの宝石は本物で寄付されたものだそう。他にも金ぴかのお釈迦さまがたくさんいた。顔も体も金色なのに目だけ白目と黒目が書かれていてちょっと怖い。この次に行く豫園に16:00までに入らないと入場料が倍かかる(理由は忘れてしまった…なんかお祭りみたいだった)そうで、玉仏寺は超駆け足で見学した。JALが遅れたせいだ!
上海は現在人口が1,300万人になってしまい土地が足りないらしい。そのため自家用車を持つのに莫大なお金がかかるために超お金持ちの限られたひとしか車を持っていないとのことだ。上海の自家用車数は2万台だけだそう。そういえば個人の車や駐車場なんてほとんど見かけなかった。たまに見かける車はベンツ、アウディ、BMWなどの高級車だった。街を走る車はほとんどがタクシーでバスもたくさん走っていた。スポンサーがついている(?)宣伝バスが走っていて≪iMac≫≪M&M≫≪コンタック(赤と白のつぶつぶカプセルくん)≫などなどかわいいバスがたくさんで見ていて楽しかった。上海では車は信号を守るけどひとは信号を守らない。車の様子を見ながら道路をヒョイと渡る。それが「すいません」って感じはまったくなくてクラクションが鳴っても正々堂々と渡っている。今日は旧正月の最後の日なので次に見学する豫園の周辺ではものすごい人で「この道は歩行者天国なんだ…」と思ったら、私たちが乗っているバスは人の中に突っ込んでいった。すると車道を歩いている人々は渋々道を開けてくれた。駐車場でバスから降りてここから豫園の入口までは歩き。途中のテイクアウトの屋台で小龍包、えびせん(おせんべい型のやつ)、焼き鳥、とうもろこし等々売られていてとってもおいしそう。でもつまみ食いしている時間はない。師走のアメ横状態の中を15人の日本人が前の人を見失わないようにゾロゾロ歩いていた。豫園に着いたときには16:00過ぎていたけど、黄さんはチケットを入口でさっと渡して中に入り私たちもその後に続いた。
今日の夕食は豫園近くの緑波廊酒楼というレストランで飲茶のフルコース。ここは先日クリントン一家が食事をしたそうで写真が貼ってあった。日本の国会議員の写真も貼ってあった。いろいろと出てきたけど、なんだか味がビンとこない。金賞受賞の逸品も食べたけど、これかな?というのがふたつあってどちらかわからなかった。ふたつのうちのひとつはおいしかったから、きっとそっちだと思う。全体的にあっさり塩味が多くて、濃い味好みのてけてけさんはちょっと不満そうだった。楽しみにしていた小龍包の底ににんじんの薄切りが貼り付けてあった。私は好き嫌いがないんだけど、生のにんじんだけはちょっと苦手で、小龍包ににんじんのにおいがついてしまっていてがっかり。でも中の肉汁はおいしかった!てけてけさんが小龍包を持ち上げたら底が抜けて中のお肉が肉汁と共に落っこちてしまった。お気の毒に…。ウエイターのお兄さんがグレチキのかわいい顔の方に似ていた。でもちょっと「俺って流行の最先端行ってるんだぜィ」って感じでイヤだった。外を見ると日が暮れて建物や飾りがライトアップされとってもキレイだった。
ホテルへ向う途中、お土産屋さんに連れて行かれた。黄さんは「街で買うとお店ごとに違う品物が置いてあります。これから行くところは一軒で中国のお土産が全部揃います。…お茶だけ飲んでもいいです。」と言っていた。まだ街のお店を見ていないので、そのお土産屋さんで売っているものが安いのか高いのかまったく分からない。その場で彫ってくれる印鑑も売っていて「高橋美恵子」なんて日本人の名前の見本が出ていた。私は上海でぜひ作りたいと思っていたけど、そこは5分で作ってくれるそうで、なんだか技術が信用できず作らなかった。お土産屋さんお約束のプラダやヴィトンのカバンも売っていた。私とてけてけさんが見ていたら、お店の人が寄ってきて「学生?働イテルノ?」と聞いてきた。てけてけさんが「学生」と答えると、猛烈に売りつけようと攻撃してきたので、さっさと逃げた。「コレ、イチマンエン」とか言ってめちゃくちゃ怪しい。フェンディの時計が5,000円くらいで売っていて、なんでこんなに安いのかと聞いたら「部品ハ本物デス。中国デ組ミ立テルカラ安イ」と言っていた。あっそーですか…さよーならー。 ホテルは銀星皇冠假日酒店(ホリディ・イン・クラウンプラザ・上海)。ロビーのラウンジではピアノとバイオリンの生演奏をしていてムード満点だった。夜1階にあるバーで明日の打ち合わせをした。ロン毛の男性一人と女性二人がボーカルのバンドがガンガン歌っていてうるさかった。このロン毛が「オレってイカしてるだろう光線」を発していてちょっとイヤだった。そういえば全部英語で歌ってしゃべっていた。結構上手かった。
部屋のベッドサイドに「毎日贈言〜Quote of the day〜(今日の格言)」というしおりがおいてあった。それを読んで「なるほど」と納得してからすぐにバタンキューだった。
(人は地位によってではなく人柄によって決まる) J. E. Dinger |