2日目
2003/2/2
*
白い世界
 

 
 
 
時差ぼけなのか5:00過ぎに目が覚めて眠れず、ネットして時間つぶし。今日は9:30起床予定だったけど、てけてけさんも9:00に起床。外はまだまだ暗い。暗い中でも窓から見える凍った北極海の色が水色っぽくて幻想的だ。そんなものをチラつかされちゃ、(エセ)カメラマンの腕がなるというもの。さっそく海に撮影に出かけることにした。
 
 
 
撮影から戻って、隣のPep'sで朝食をとった。アラスカはアメリカ、アメリカと言えばコーヒーはアメリカン・・とはいえ、コーヒー薄すぎ!バローにシアトル系コーヒーショップはない(たぶん)しなぁ。おいしいコーヒー飲みたいなぁ。
 
 
 
ホテルに戻るともうガイドさんがいた。今日は去年と同じく市内観光に連れて行ってもらうのだ。パスしてもいいんだろうけど、やることないから・・。急いで支度をしてホテルを出発。わたしたちの他に若い日本人男性ふたり組も一緒だ。市内観光のコースは去年と順番は違うけど行き先は同じ。ガイドさんの気分によって毎回道が違うとみた。
 

双眼鏡でとーーーくにいるカリブーを
見ているてけてけさん

摂氏にするとマイナス33度
 
 

湖の上だー
 
 

駐車場のコンセント
これ挿し込まないと車が凍ってしまう
 

南の島に想いこがれて現地のひとが
作ったニセやしの木(と聞いた)
 

 

 
 
日本人男性ふたり組のうちのひとりが某メーカーの高級カメラとレンズを持っていた。まぁ、若いのに・・すごいなぁ、とチラチラ盗み見していたわたし。その男性は同じメーカーのへなちょこ一眼レフをもったわたしたちに「カメラ、これだけ寒くても意外と大丈夫ですね」と言うので、屋外から暖かい車や部屋の中に入るときはカメラやレンズの中が結露しないようにビニール袋を被せてきっちりと空気を遮断した方がいいですよ、なんて知ったかぶって教えてあげた。日本人男性ふたり組は今日から8日間バローに滞在するという。しかもアラスカは初めてだと。え・・?!8日間?バローだけ?な、なんで?このひとたちは相当マニアックな旅人に違いない、まぁ、2年連続バローに来るわたしたちもわたしたちだろうし、そんなひともいるよね、と思い、つい「かなりマニアですね」なんて言ってしまった。市内観光は最後にスーパーに寄って終わり。去年はみんなでごはんを食べたのに、今日はガイドさんはスーパーのファストフードでひとりでなんか食べていた。きっとわたしたち4人は英語が話せないから、一緒に食事をしてもしょうがない、なんて思ったんだろう。
(写真は鯨の口の中にすっぽり)
 
・・ スーパーでこんなもん売ってます ・・
 

 

 

 

 
バローは植物の栽培はできないので、こういったものはすべて航空便で送られてくる
 
ホテルに戻ってから一度部屋に行って、すぐに外へ散歩&撮影に出た。今のバローは日照時間がとっても少ない。写真を撮れる時間は限られてしまっている。
 

街中が霜付きすぎた冷凍庫みたいなもんです
 

誰かのらくがき
 

スノーモービルに注意
 
 

公園のブランコで遊んでみた(無理やり)
公園で遊んでいるちびっ子なんていやしない
 

ポッケに入れていた水が数分で凍った

外を歩くひともいない
 
寒いので、無理はせずにほどほどのところで切り上げ、部屋でカップラーメンをすすってからお昼寝。2時間くらい寝たかな。その2時間ですっかりカップラーメンは消費してしまったので、ホテルのすぐ近くにある「大阪」というジャパニーズレストランでスモール・スシ・プレートとカリフォルニアロールをてけてけさんとシェアして食べた。「いつもはお父さんが作るんだけどね、今日は寝ているからわたしが作ったのよ」とおそらく韓国人のおばちゃんが英語で言っていた。ウエイトレスのおねーさんが「日本人か?」と聞いてきた。わたしたちもおねーさんに「韓国人ですか?」とたずねると「モンゴリアン」と言っていた。なぜモンゴルのひとがバローに・・聞けばよかったな。そういえばガイドさんは"a lot of Japanese"って言ってた。バローにもいろんなひとが住んでいるんだなぁ。
 

 
 

地面が雪でキラキラきれい
 

酢飯ではなく、普通のごはん
味噌汁にはレンゲつき

他にもお客さんがいた
本当の日本食を教えてあげたい・・
  
今夜のオーロラ鑑賞ツアーはなし。曇りだから中止だって。フェアバンクスだったら曇っていようがツアーは決行なのに。「もし晴れたら・・」って考えは、バローのガイドさんにはないみたい。食後、部屋に戻って「昨日の今ごろはオーロラ見えていたよね」って話をしているうちに、せっかくだから外で待機しようってことになった。準備をして、ホテル周辺でいちばん暗そうな海岸へ行ってみたら北から南にかけてオーロラが出ていた。1時間くらい楽しんでいたら、南の方から空がもやってきて、星も見えなくなり、小雪もちらついてきたので、部屋に引き上げた。
 
 
 
 
 
下に写っている白いものは凍った北極海
 
てけてけさんがお風呂に入っている間にロビーでメールをチェック。わたしもお風呂に入った後、腕時計が見当たらなくてロビーに探しに行ったら、昼間の観光で一緒だったすごいカメラを持った男性がいた。ちょっとお話をしていたら、その男性は「写真やってるんですよ」と言う。写真・・やってる・・?よくよく聞けば、なんとプロのカメラマンだった。パッと見たところわたしと同じくらいの年齢・・いやだいぶ下かも。ひーーーっ!!昼間、さんざん「カメラに結露が・・」なんて話してしまったことが恥ずかしい・・。カメラマン氏は「アラスカは初めてだから勉強になりました」なんておっしゃったけど、そんなことを言われるとますます穴があったら入りたい・・。もう、こうなったらヤケクソだ!とわたしのホームページを一緒に見た。去年のオーロラの写真を見て、とても喜んでくれて感動してくれた。心の中で社交辞令だよね・・と思いつつ、でもやっぱり嬉しい。もうひとりいた男性は雑誌の編集者でふたりでエスキモーの取材に来たんだそう。ということで、目的はオーロラではないみたい。どうりでバローに8日間も滞在するわけだ・・。納得。見当たらなかった時計はてけてけさんが寝静まってからゴソゴソと探し見つかった。うるさくしてごめんね、てけてけさん。
 
 
 
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