御詠歌


高野山真言宗では、高野山金剛流で御詠歌をお唱えされています。金剛流御詠歌の特徴は、陽旋調といって、西洋音楽でいうと長調(明るい曲調)の曲が多いことと、旋律の優雅さ、歌謡法のこまやかさで、現在いくつもある御詠歌の流派の基となる流派といわれています。
御詠歌とは、いわゆる和歌や韻文に日本古来の音楽の節を付けてお唱えする曲のことをいい、「御詠歌」と「和讃」の二つに分けられます。「御詠歌は」五・七・五・七・七の31文字からなる和歌・道歌に曲をつけたものです。「和讃」は七五調、あるいは五七調で作詞され、それに曲を付けた物です。一般的にはこの二つを一緒にして「御詠歌」と言います。御詠歌を至心に奉詠すれば佛の教えに通じ、人々の心を動かします。皆さんも御詠歌をお唱えしてみませんか。

下記が御詠歌の譜面です。この様な譜面に基づいて唱われているのです




基本的に右廻り(時計回り)に線が動くと音階があがり、左廻りだとその反対です。

基本は○や△の左から横にまっすぐのびている黒い線で、5の音(おん)と呼びます

上の曲の場合、洋楽のA(ラ)の音に相当します。黒い線と白い線の違いは半音を表します。

ですから同じ向きの音の場合、白いほうが半音高い音になります。

また、音の長さはそのまま見た目で表されます。一番右端の上にまっすぐのびている長さが一拍で、

その下の音は半拍ずつということになります。


高野山金剛流の御詠歌は現在80種以上あり下記にその一部分を掲載してあります。ので聴いてみて下さい。本来は詩にこの曲の節回しで唱うのが本当ですが今回は曲だけの掲載です。徐々に詩とか御詠歌の数を増やしていきたいと思っています。尚、四国88ヶ処の御詠歌の詩の方は四国八十八ヶ処巡礼の旅のページで記載していますのでそちらも観て下さい。






宗歌いろは歌             



三宝和讃


龍華


追弔和讃


父母感恩和讃


遍照尊


相互供養和讃

観音御和讃

般若心経御和讃

高野山根本大塔和讃

誕生和讃

高野山和讃

高野山参拝和讃

上記の御詠歌は全てmidかwmaで聴くことができます。