9月20日(土) 森町〜椴法華村

親戚宅を後にする。
えびだの、たらこだの、ほたてだの、とうきみだの、
すっかりごちそうになってしまい体が重い。
たぶん体重が増えていることだろう。
親戚の家がたくさんあるため、すっかり軟弱な旅になっている。
北海道に入って今日までの7泊のうちわけは、
親戚宅 3泊
キャンプ 2泊
ライダーズハウス 1泊
公共の宿 1泊。
なんと親戚の家が一番多い。
明日も函館でいとこの家にお世話になる。
ああ、なんて軟弱なんだ。
でも、これでいいのだ。どうせ東北にいけばどこにも知り合いなんていないんだから、
今のうちに思うぞんぶん楽をしておこう。しないですむ苦労はしないにこしたことはな
いのだ。

今日は天気もよく、道も平坦で、気持ち良くサイクリングができた。
毎日こんな日だったらいいのに。
目的地まで15kmぐらいのところを走っているとき、自転車にのった小学生の女の子
2人組とすれ違った。すれ違いざまに、女の子の1人が
「がんばってねー。どこまでいくのー」
と声をかけてきた。
「椴法華までー」
と答えると、
「もうちょっとだからがんばってねー」
「ありがとーーーー」
と、すれ違う短い時間の間にこんなやりとりをした。
いやー、やさしい子がいるもんだ、と感動した。
しばらく行くと、こんどは男の子が道端に何人かたむろしていて、
また声がかかった。
「がんばってねー、ばいばいー」
「ありがとー」
ああ、このあたりには親切な子どもが多いんだな、そう思った。
そして、しばらくするとまた声がかかる。そして、また・・・・
結局30分ぐらいの間に合計5回、声がかかった。
はて、いったいどうなっているんだろう。
学校で先生がそういうふうに教えているんだろうか。
それとも、この町出身のすごいサイクリストがいて、その人の影響だとか。
まあ、どちらにしてもうれしかったのだが、
さすがに中学生の男の子たちに
「がんばってくださーい」
と低い声で言われたときには照れ臭くてハンドルがふらついて、歩道にバックをこすっ
てしまった。

本日の走行距離 80.05km
宿泊地 灯台ファミリー博物館そばでキャンプ