10月13日(月) 佐渡郡小木町〜新潟県能生町

朝4時半に起きてフェリーの乗り場に向かう。
6時のフェリーで直江津へ。
フェリーの中で日記を書いたり、手紙を書いたりしようと思っていたのだが、昨夜は一
晩中風が強くてよく眠れなかったため、フェリーに乗るとすぐに眠りについてしまい、
起きたのは直江津に着く寸前だった。

直江津で一軒の酒屋に入る。
目的は家に新潟産の新米を送ることだったのだが、いいお酒がおいてあるので試飲をさ
せていただき、ついでに酒の話になった。
ご主人は、
「酒は味ももちろんですが、物語性もありますよね」
といって、一本の酒を紹介してくれた。
その酒は「天福」といって、酒米を永田農法で育てているという。永田農法というのは
、農薬や肥料をできるだけ使わずに、植物が本来持っている生命力を引き出して育てる
というものだ。
吉川町というところの農家と契約し、他の水田からの影響がなく、水の利のよい棚田で
米を栽培しており、ご主人自らも米作りに参加しているそうだ。
なるほど、すばらしい。それだけ聞いて、この酒を飲まないわけにはいくまい。
送ってもらう米の箱にこの「天福」を入れてもらい、一緒に自宅に郵送してもらった。
帰ってからの楽しみがまた一つ増えた。

直江津を出て、10数キロ走ったあたりから糸魚川まではサイクリングロードがある。
地元の人によると、これは昔北陸本線が走っていたところだという。
そういえば、トンネルの大きさなどが鉄道のサイズだ。
もと鉄道ファンとしてはなんとなくうれしい。

しかし、この10日というもの、毎日毎日欠かさず西風が吹いている。
偏西風が強い季節だからしかたがないのかもしれないが、これじゃあんまりだ。

本日の走行距離 33.89km
宿泊地 新潟県能生町 橋の下